某アレな英雄の種族王の某ショッピングセンターに向かうまでの悪夢的な構造の道程
小説って言語媒体の、ソレだけで超絶に刺激の情報量の少ない限定された媒体でも、描き方のスケール・属性ってのがあるんだが、
その中でも”夢”って属性は、酷く不確定で不安定で、それでも脳が最大活性化してる時に生み出される、規格外の情報価値・意味の圧縮された
オリジナリティーの高い、独創性が突き抜けてる感じが、俺にはしている。
突然だが、操想術というモンがある、人間の莫大でほぼほぼ無尽蔵で無限大の∞の創造的な空間、宇宙レベルに広いだけで汎用性がなく、
普段って―カ普通は人間単独が直接操作できない脳の深い深い領域って言えば分かりが良いか?深層心理ってモンを使って他人を操作する心理テクニック、技法とか。
もちろん自分にも応用できて、それなりに単独で深層心理の世界に己の核たる領域を創作し、そこを出発点にイデア領域のように絶対的じゃないが独自の世界、
心理っての、人間が共通して持つ、持つべきって感じの広大な汎用的に、どんな時でも状態でも再現可能って点や意味において、
応用性の高い曖昧模糊としたフワフワした、誰もが思い描ける感じの共通したイメージだけに局所限定的に極限圧縮されたアレコレな世界の像というか何というか。
ソレを”夢”の中で使う、現実世界じゃ物理現象に制約されるが、夢という人間の深層心理世界で、
イメージを使って無限に独自世界を作っていくというか、作っているとか、まあそんな感じの話があるわけだ。
この世界を創生する上で直接的に関与し根源の法則の重要なアレコレを持ってる奴等、黄金・銀・青銅・鉄、そして最後に英雄とか呼ばれる人知外の人知、
この中でも英雄の種族の王に、俺は会いに行っている、今だった。
「はーあ、面倒だなー、いちいち、この局面のゲームステージをクリアするって、意味あんのかね?」
閑静な住宅街に、突然突如として巨大な近代的な、いや古めかしい、第二次世界大戦初期位に日本軍が使ってそうなモノクロな感じの戦車が顔をのぞかせる。
それでも動きは、少なくとも俺には俊敏に見えた、主砲塔が進行してきた道線からグルグルこちらを向いて、バボン!!!
GAME OVER
これで数十回目のリトライ、無駄に難易度が高い、初見で超えるには難しい、そしてなぜか定期アップグレードで改変されて慣れるパターンじゃない。
俺と同じ時間軸で来ていた数十人のプレイヤーは先に進んでいるので、俺が下手なだけかもしれんがな!
なんとかかんとか、そこを抜けて、次のステージに。
広大な、ちょっと規模の大きな高校くらいの学園のような雰囲気の場所、円形に中心が広い広場か溜まり場みたいになっていて、周囲を建築物で囲う感じの作り。
そこに不可思議な生き物がいる、顔が正方形に半径1,5メートル、足が一メートル、屑のような化け物の見た目としか表現できない。
アニメやゲームで登場するマスコット的なキャラクターではありえない、ホラー映画に登場するような化け物だ。
このステージはコイツを、なんかの方法で殺すとクリアだ、そのなんかの方法は幾らでもパターンがあり、今回は建築物内に近代的なスナイパーライフルがなぜかあり、それを使用。
割かし俊敏に即死攻撃でプレイヤーを瞬出キボツに殺しに来たりする恐ろしいクリチャーだが、索敵範囲外でボケーと突っ立てる時が多々あり、そこを狙った。
正確に400メートルOVERから眉間を撃ちぬいた、偶にコレで死なない、というか普通に無傷かのように生き返るというか、動き出すときもあるのだが、今回は普通に殺せた。
次、これでやっとショッピングモール、らしき場所に行ける、本命のショッピングモールではない、
本命にたどり着く為には、この前面ステージ、数十あるショッピングモールらしきステージを細部まで知り尽くして攻略し、全トロフィーをコンプリート、制覇しなければいけない。
幸い数十ある特殊ステージみたいなコレの、ランダムで辿り着く一つのモールステージをクリアすれば良い、まあこの数十あるモールステージもアプデあるし、
新モールも偶に追加されたりして、本命のステージにたどり着くのに苦労する、てか本命ってオレが向かう先だから言ってるだけで、最終ステージって事だが。
とりあえずはまあ、過去に来た記憶を辿り、ショッピングモール”グリーングリーン・カジノゲームセンタ・ミレニアムセレモニー”と一応の名付けられた中央建築物へ。
内装は特に変わっていなかった、攻略法も同じだろう、
まずは床がグルグル全面が時計回りに、一定の区切られた0,1M~1M間隔で回る変な床がある、ステージの良く分からん、
奥の奥まで行って、ちょっと隠れ家的になっているカテゴリー、ゲームセンターの部屋、そこの一部の起動する為のトリガーとなる床を踏みに行く、スイッチになってる場合もある。
だが思い出す、その前に触手のお化け屋敷みたいな、酷く悪い意味でクールな見世物小屋みたいなアミューズ、アトラクションに行かないと駄目だったわ。
広大な、建築内部とは思えない、夥しいグロテスクな触手地獄だというに、沢山の来訪者が来訪客が殺到するかのように、そこで遊んでいた。
「悪いが、今日は閉店だぜ」
ショッピングモールの売店でなぜか売っていた、強度プラス7の、割とこのゲームシステム的な内部の数値設定的に”強固”、てかほぼ破損しない日本刀を装備。
アトラクション内の触手を全部切り裂く作業をする、それをしていても係員も客もなんとも無いように遊んでいる、コイツ等にとっては特に気にするほどの事じゃない様だ。
掃除を終えると、係員がIDカードをくれる、コレが最後の最後で必要になる、気持ち悪い作業はさっさと先にこなすに限るだろう? そうだろうそうだろう。
次、隠しブロックのようになっていた、ゲームセンターの回転床の起動ボタンを押す、
無駄に床が、ゲームセンターにカテゴライズされる場所はほぼほぼ全面、トイレすらそうなっている場合が多い、の床が不自然だが規則正しい時計回りに動き出す。
これは椅子やゲームの基盤の配置しだいじゃ、いろいろ挟まったりして危険だが、所詮はVRのゲームだから大丈夫なのだった。
次、VIP専用みたいになっている、ちなみに此処でも例のIDカードを使う、ここくらいで攻略の分岐が七つくらいあったのだが、乱数ランダムで”コレ”になっているようだ、必要だった。
スキーの高飛び台の、すごく広くしたような作り、床が全面において高強度タッチパネル式の液晶モニターになっている、
液晶に映っているのは、これもよく分からんメダルゲーム、腕輪端末の補充していたコインの枚数的に、特に詰まらなければクリア可能だと判断、駆ける、駆ける。
スキーの高台みたいになっている、某そりたつ壁のように、俺はそこに向かって突撃する、当然最後は縦に垂直になってずっと続くかのようになるのだが、
一転、縦90度から水平へ、これは確変のチャンスである、そのまま駆けて、駆けて、ゲームクリアのパネルを踏む、正確にはJPなのだが、この場合は同義である。
所持コインが一定額たまり、他のショッピングモールのクリア要素が埋まり、そいつが現れた。
「おやおや、若いの、ひさしぶり、だのおーー」
中空に浮いているように存在するジジイ、先ほどのショッピングモールの広大な中庭、だが辺りは一人もいない、視界もモノクロになって、不自然な暗闇、光源は僅か。
「話す事は何もない、さっさと”次”に向かわせろ」
「焦るでない、庭園の少女が寂しそうにしておったわ、彼女に会ってやってくれ、そうすれば鍵を渡そう」
「庭園? このモールに庭園とカテゴリされる場所が数十あるが、どの庭園だ?」
「分かっておろう? 件の少女は一人しかいまい、ナチュラル・グリーンパレスの温室庭園じゃよ、では、さらばじゃ、またいつか会おうぞ」
爺は消えた、場面は反転したかのように、普通のモールに戻る、俺は突然現れた通行人に肩をぶつかられそうになって横に避ける。
「ちぃ、糞の死にぞこないが、早々にトドメを刺しておくべきだったぜッ」
俺はナチュラル・グリーンパレスの自動開閉扉を、日本刀装備時のスキル”快刀乱麻”で千々にガラス片が紙吹雪になる位に切り飛ばして、突貫。
「金の虚無の人形、貴様を処刑しに来た、さっさと姿をみせろ」
コイツには散々辛酸を嘗めさせたられた、十全に準備万端の拠点に引き込まられて、課金で備蓄した様々な”戦力”によって、長い間において俺の足を引っ張った。
一時は拘束された、暗い地下牢に監禁されて塗炭の日々を送らされたのは一生忘れん、外部にツテの幾らでもある俺でなければ、一生をコイツの性奴隷だったわけだ。
「あらあら? 久しぶりタクミ、ごきげんよう」
天使のような、聖女のような、お伽噺のお姫様、深窓令嬢のような淡い微笑、ゴシックロリータを着こなす年端は11くらいだろうか? 金髪ロングの幼女が居た。
「死ねよ!!!!!!!」
そいつの眉間に日本刀を射抜き通すかのような刺突、
殺刃が通る寸前、幼女が懐から短剣を二本、両手で取り出して俺の日本刀をエックス字に受け止めるかのように受けた。
抑え拮抗する間合いで、コイツの本性である、虚無の、膨大なひたすらなる虚無の、絶望の心象が垣間見える、真っ白に透明で濁って歪んだ瞳と邂逅する。
遅れて響き渡る金属同士がぶつかる音が反響して、背の低い雑多な植物が温室で育つテラスを静かに揺らす。
「寂しかったのよ、好きよ、愛しているのッ、タクミ、、、
貴方が此処に居てくれるなら、わたしはわたしの虚無に囚われなくて済むの!
お願いよ! 一生をわたしと共に! 永遠に二人で、この夢の世界で暮らしていきましょう!」
エロゲーの、いや今どき、こんな陳腐な嘆願をしてくる奴もシナリオも居ない、
せいぜい素人の作ったゼロ円のサウンドノベルの、糞腐った糞女の妄想するエロゲーのハッピーエンドのような、そんな先も何もない、
それこそ虚無の、エロゲーだったら100%続編が無いような、何も建設的ではない、コイツと作れる物語など何もない、そも根源が破滅的な破綻した存在が、
この夢の世界に守られるように存在している、これはそういう構図なのだから。
「構造的にありえん、貴様のような存在は、世界に対してマイナスであって、絶対的に害悪でしかありえない。
観測者の世界の均衡バランスの働く場なら、貴様のような異物、異端の端にも置けない崩壊の特異点は、まっさきに刈り取られて、絶無の狭間に放り投げられてる。
いや観測者の助けはイラン、貴様は俺が処刑するのだからなあああああああああ!!!!!!!」
一時は愛しかけた、この少女の為に全てを、だが世界は広い、人間の価値観は絶対上位に対して、最終的には感情を最適解に導く。
この少女は世界に対して己の存在比率を認めさせるには、矮小であって、世界にとって存在を堕胎を余儀なくされる、不義の娘なのだから!!!
「スキル、”パンデモニック・アラカルト” 創造モードで展開、オラクル密度179%で急速展開」
「あーーーーー、待て待て、、、待て、そのスキルは俺に効く、しかも創造モードの100%超えとか、シャレにならん、
それも170以上とか、どんだけ課金と長期間の源泉と育成をしてやがる!!!
俺には時間が無いから、今回は見逃してやるが、隙があれば、テメエを殺すのは、この俺だ!! 他の誰かに駆られるんじゃねーぞ!!!」
俺はすたこらサッサ、奴のテリトリーから逃げる、後ろから声。
「また来て!貴方が欲しいの! わたしは! わたしは世界の底で! 純粋な意志という紛れもない狂気で! 貴方を愛し共に在る事を望んでいるだけなのだから!!!」
あー聞こえない、キコエナイ。
走って逃げて、息を落ち着かせるために自販機で炭酸を買って一息、中空から突如、鍵が出現、浮かぶソレを手に取り、起動を念じる、次に進む、ただそれだけ。




