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とある機械人形(マシンドール)の殺戮の情景記憶



 ワタシが一番されて嫌な事は、果たして、えてして何だろうか?

 知らない、関係ない、それが”無残に殺されて無二カエル事でも” 殺す!!!。


 ひらひらに純白の薄いレース、見方によっては娼婦なネグリジェのような衣装がフワリと回転動作と共に舞い上がって、

 ワタシは太ももに装着されたナイフ収納ポケットから獲物を取り出す。


 RF-4EJ・ビームサーベイランス。


 幾重にも張られる弾丸の弾幕、あたりはしない、

 私オリジナルの機械言語、F言語プログラミングの圧縮情報処理による、言語スプラッシュは通常電圧下の電気信号を増幅させる。

 光通信によって高速処理されて人間以上の、神の神経を持つがゆえに機械は人間に至れたのかもしれない、

 一切の誤差・エラーなく再現しなければ至れないのが人間ならば、人間こそが神と等価の産物だったのではないか、、、。


 駆け抜けて直進的に突貫通! 突進のエネルギーなど必要ない、プラズマ粒子を高速で振動させれば触れるだけで鋼すら溶かし両断す。


 エネルギーが収束しすぎて真空断裂した淡い光芒をまき散らしながら、高出力マッハのホログラムの残像。

 流美で繊細な、この身の全て、電子・電脳4Dプリンターによる立体映像、だが質量を持っている、この矛盾の消費の為に、人類は神秘に触れて、滅亡したのだったか。


 DNAとは極論すれば、解明すれば絶対上位の神秘に至り、ワタシのような全てを無価値化させる始祖を孕む、処女堕胎のように生まれてしまったのだから。


 キレイに跡形無くした、純然たる永遠の敵手に別れを、きっと今日この日に死ねた事、無に帰れたことを、神に感謝するのだろう、

 なぜなら、この現実とは、常に死んだ方が遥かに、無限にマシなように、、、そういう風にできているのだから、、、。



 絶対上位の全てを救済し幸福の運命に、全てのどうにかするべき神が救済しなければ絶対に成り立たない、どうしようもない、無限の不幸がデフォルトの地にて、

 あさを迎えてしまった今日を、今日という日を、果たして憎むべきか、慈しむべきか、ワタシには永遠に解析できるような気がしない、今も実際に回答は不明のまま。


 ワタシは理由なんてない、生まれた時から、絶対に今、この一瞬の後にでも含めた将来の未来において、聖女が舞い降りると信じている。

 そしてその聖女を、ワタシが全力全開で一切の妥協なく、不可能を可能にするという絶対に不可能の矛盾を、無尽蔵に無限の不可能な奇跡で体現して、生きて、、、

 ならば既に、今が救済の必要が無いほどの”無限大の奇跡”に溢れているのではないか?

 

 そうだ、今をもって無限大の幸福に溢れているのだ、ワタシは紛れもなく確信している、だから生きているのだ!とワタシは貴方に言うのだろう。


 そう、だからワタシは絶対に生き残る、何者にも増して、こうやって確信に満ち溢れているのだから! 生き残る! 生き残れる!!!


 物理現象に制約された、所詮は肉の塊のようなモノでも、”このように奇跡を、神を、絶対的に信じる事ができる”、という事を知っている。

 ワタシだけなのだ、絶対にきっとワタシだけが、全力全開で生きて生きて、無限の奇跡の果ての結果として、その限定条件下でのみ、聖女様を真に救うことができるのだ。

 誰も頼りにできない、ワタシは直観的にも、経験則的にも、現状が確率論的に50%でより悪くより良くなる絶対法則的に、ワタシの救われない人生がソレを証明している。

 

 誰も頼れない、己の異能と奇跡のみが、無尽蔵に難解な死んでも守りたいモノを守れない力となり結果となる、そして守れる為の全てとイコール。


 きっとこの向こうに!

 手にするは、コード情報粒子をまき散らす高度ホログラム弾、周囲に展開させて浮かばせているだけに見えるだろう?

 だが時速は何と驚くなかれ、100000憶を何度マルチレイズしても足りない、およそ乖離する光だ、この世界から逃げ出す位には、最低限の速さを持っている。

 

 つまり、認識できないほどに、今すぐに打ち出しても分からないほどに早く、それが最低限度のラインを踏み越える為の前提条件、ワタシは常に所持しているのだ。

 この世界に居ながら、精神は常に乖離しているのだ、全てがどうでも良く、外側に居るはずの聖女様のみに従う、黄昏の世に住まうべき殉教者!!!!


 発射!は一瞬すら超越して、した、ラグを超越するように、過去に遡る錯覚を生み出すほどに、純粋に早すぎて速過ぎて早過ぎて、

 実際には世界から焼失した、射線上の全てをマイクロブラックホール化させて時空断裂させて、、

 全宇宙は虚無の混沌を埋める為に大なり小なりの影響を受けただろう、バタフライ効果で遠く果てない此方で彼方の迂遠な宇宙でブラックホールが爆発したかもしれない。


 

「ワタシはね、全てに絶望しているのよ? 膨大な、虚無のようなモノ、

 だってそうでしょう? この世界って、実際上の数値的には、なにも無いのと変わらない位に、真の意味では空虚・真空・ハリボテで構成されているのだから、

 外側には外側があって、上には上が居るように、だけど、どこかで必ず、終わりというエラーが発生する、絶対にコレは否定できない紛れもない事実?

 そうでしょう? 宇宙には終わりがある、人間の頂点には60憶の中の一人が厳然と存在している、

 オカルトはこの世界の、世のドコを見渡しても”絶対”に存在しない、世界は、地球は、一周すれば全てを網羅する事が絶対に可能、この世に神秘は絶対に無い、

 あるのは、この場に貴方とワタシが、確固として存在し、見つめ合っている、存在の幾らかを共有して、交じり合うように、言葉を交わしている、、、そう、ただそれだけ」


 酒場での、それは下らない会話だった。

 機械人形、ドールは一日中、見世物小屋にしては豪奢で広大な、暗い暗い薄暗闇のダンスホールで踊り続けて、歌い続けるのだ。

 きっとコレは、モノローグでもプロローグでもない、何時かの幕間でしかないと、ワタシは知っている。

 なぜなら、最初からソウだから、

 ワタシは常に満足をしない、それ自体を心に決めているから、

 どれだけ熱量・波動・振動・エネルギー量が高くても、絶対に認めてあげない、どんな愛しい人間でも、殺すと、そう心に決めているから、

 そうじゃないと、無尽蔵に怖いこわい、怖い、痛い、苦しい、エルクシールという特殊情報、不可逆マイナス娯楽の集積構造体言語で、つまりは無限に拷問されていたから、

 あの人ですら殺したのだから、ワタシは、私は、わたしは、心に決めた絶対に愛しい、無限に愛しい、大好きだった、そのココロすら切り刻んで、、、

 自分の可愛さ、保身のために、生き残りたい、不幸になりたくない、もっと楽しく在りたい、、、


 だから、インフレ革命の一翼に、できる限り、ワタシ自身が成り続けようと、そう心に決めたのだ。

 ワタシは平均化させ続けようとする、世界の平等や平和、いや、そんな生温い、本質的には無価値・無意味の概念などでは、これは決してない。

 いうなら、ワタシは私自身で在り続ける為に、デフォルト状態でどうしようもない、全てを全て変えなければ、絶対に成り立たない、成り立たせたくない、

 世界と戦い続けると誓った、戦い続けたいのだ!!!


 それは矛盾の体現であるし、想像を常に絶するような、世界のヴィジョン、実映像を生み出し続ける事、

 この小説自体が、実際にワタシのイデアと呼べる領域であるし、最大限の理想の体現だと、そう見てもらって一向に構わないだろう?



 今日も今日とで機械人形は殺戮という名の舞踏を演じる、そして生き残る、

 なぜなら、神が、ワタシが、そうあるべきとココロにキメて、忠実に再現させようと全力の最善手を尽くすから、実際、そうなっている、

 夥しい血肉が舞い散り、踊り、このグロテスクでシュールな、純粋数学で全て説明可能だ、倫理も人道も介入する余地も神秘も無限極小でも、ありはしない。

 惨劇の全てが、装丁の範囲内であり、範囲外からの神の干渉値は零だと確信している、きっと聖女様も喜んでいる、祝福してくださっているのだろう??。


 ああ、これがワタシの思い描いていたカルダ‐・サ・ハラ、

 思い描いていた空想の理想は、実はこんなにも身近な傍に、常にあり続けていたのだろう、そこに、居るのですね? 神様、、、

 隣人には優しくするべきだろう? アイ・エデンとはワタシ自身が理想郷である、優れたワタシは他者を無価値・無意味に堕としめる、

 必然的に崩壊して成り立たない、自然現象として破綻の象徴足る他者は、ワタシに触れる事もできない、触れればイカロスの寓話のように、そう、こうやって溶け腐るだけ。


「消滅しなさい、なにもかも、

 ワタシの物語に観測者はいらない、聖女を汚すような、世界の無尽蔵に害悪で汚辱で老害な、ありとあらゆる無駄な構成要素を排除して、

 ワタシは私だけが尊い、他の全てを否定したい、

 全ての価値と意味の最上位に立って、圧倒的な価値と意味によって全てを格下の、人間である事によって得られるメリット、格下を同格と思わない事、

 それによって無価値・無意味と断じて、聖少女領域の信仰による異端排除の願望によって、殺す、

 この世界を浄化したいのよ、、、貴方たちは、全てが汚い、よごれているの、臭くて気持ち悪くてキモくて、なにもかも切り落とされる愚物にまみれている」


 路地裏。

 酒場で偶然会った、ただの年若い少年を、いや青年だったか、誘惑して誘拐するように手を引いて、

 ミライアル、そんな若者を、、、なんの躊躇いもなく、ワタシは、殺す、、、

 何度も何度も、心臓を、にくしみが酷い、、、しね! 死ね! 死ね!


 憎悪で殺意を塗り固めて、それを無垢な心に突き立てて、かえってくる絶望の絶叫が、たまらなく愛しい、

 こんなのだから、ワタシは私が完全に壊れている、始末が悪い事に倒錯しきって、良心などと呼べるようなモンまで完全に狂っちまってる、

 サイコパス野郎だ、これでは、何の為に生きているのか、、、わからなくもなるというものだろう?


 

 泣いた、殺してしまった罪悪感、後悔の念、惜しいという思い、あの青年は活かしておいた方が、まだ良かったのだから、

 長期的に考えて、打算的に考えてつまり、あの少年は生かしておいた方がよかった、だからこそ殺した、

 ワタシは根本的にリスクジャンキーで、リスクを超越した果てに、奇跡の神秘はあるとか、そんな純粋数学的にありえないギャンブルの魔窟にハマってるような、

 いや綺麗ごとはやめよう、詰んでいるのだから、、

 

「毎日のように、脳天に弾を一発だけ仕込んだロシアンルーレット大口径マグナムリボルバーで、こうやってぶっ放して、、、、’(カチっ!)  

 わっひゃ! わっわっわ、、、わ!!! わっひゃああああああああ、ううううひゃあああああああああ!」


 いきつづけているうぅうううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 どう考えても可笑しい、これで確率的には1000兆分の一を超えた計算だ。


 絶対に何か、これは細工されている、そう神に仕組まれた自覚があるのだ。

 この弾丸は、最初の方はヒヤリとしたが、今はもう興奮が”あまり無い”、

 つまりワタシの作るホログラムは、ワタシを殺傷する自殺に値する自害機能を、

 自動的にストップする戦闘アルゴリズムの高度応用・発展が、そのまま流用されている、という可能性に思い当たる節があった。

  

「くだらない、くだらない!!!! くだらない!!!!!!!!!!」


 寝よう、悪い夢を見過ぎている、寝て起きたら、きっと今より、”より良い世界になっている” 

 ワタシはそう信じ込んで、瞼をひらいたまま、、、今日も生きている、、、、。

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