王国の覇者の定期報告☆
「最近、常軌を逸したレベルの戦力が、ヒロインとして参画している件だが」
俺は側近の参謀、男の娘のような有様の癖に、
臭い女フェロモンを常時ムンムンしていて、どう考えても最近は誘っているとしか思えない、眼鏡に話しかける。
「あのさあ、その台詞、鍵カッコで括って無いけど、全部声に出てるんだけどぉ」
「うるさい、まるでこの場が小説であるかのように、クソな電波を発信するな、お前は理知的参謀タイプだろうが」
「うん、ああ、はあい、ソウダヨネエ」
俺は混乱したような胡乱な目をした参謀を、なんとなく可愛かったので撫でた。
もちろん、その程度で”このヒロイン”はデレる、既に俺に対しては攻略済みの対象だからだろうな。
「それでだ、最初に話したが、、、どういうことだ?」
「どういうことって、そりゃ、
色々な世界から、色々な意味で最前線な此処が、注目を浴びた、というより存在が広まったって感じかな?
そして、破格の存在達が、潜り込んできた、ってこと」
「絶対存在級まで来てるんだが、まあアレは影の一部だろうが、
そうでなくても、こんな場末のバーのような場所に、逸材が来過ぎだろう?」
「まあ、そうだね、でも納得はできるよ。
イルミナードは、アウルベーンの一利用端末に過ぎないよ。
でもだからこそ、参画の、侵入が一番用意だよ、
特に、”一ヒロイン”として、行動が制限された上での、お試し的な介入は」
言いながら、そのヒロインとやらが、一覧で表示されたデータを送信してくる。
「なるほど、お前の持つヒロインネットワークは、こういう所で役に立つ機会があったわけだ」
「いいや、君の悪友的ポジションで、様々なヒロイン攻略のアドバイスに、これは貢献した、少なくともつもりだけど?」
「否だ、くだらん、俺なら力技で、全ヒロインを実力のみで攻略できる」
俺は自信満々に言った、俺は常にこういう根拠のある自信にあふれている、対応する奴の目は萌える感じのジト目だったが。
「でだ、帝国の覇者たる俺に、役立ちそうな人材を教えろ」
「それだって、全知全能の君なら、もう分かってるんじゃないの?」
「うるさい黙れ、舌の根の乾かない内に、可愛くない舌をひっこう抜くぞ、尻叩きでも子供のようにされたいか?
お前は俺に、ただただ只管に、従順に従っていれば、それで万事筒が無くオーケーなんだよ、悟れ」
「そんな事言ってさあ、従順なだけだと、詰らないって言って。
逆に反抗すると、そう言う、つまりは君はバランス良く、飽きない対応をしろって言いたいの?」
「それくらい察せよ、駄目ヒロインが、俺を楽しませられたら生、それができなければ死、処刑、ただそれだけだ」
「最近の君は、いろいろとホント、酷過ぎるね」
こいつはヤレヤレと、ため息を付きながら対応した。
本来なら凌辱の限りを尽くしても、さめやらない怒りを覚える所だが、今回は許してやる、ヤル事があるからな。
「とりま、利用できる奴にアプローチを掛けるか?
全端末の中で、暇そうな奴に支持しろ」
「いやいや、予備戦力なんて無いよ、ギリギリまでハーレムして、戦闘限界を超えそうになったのって昨日だよ?」
「知るか、だったら一軒一軒、お前が行けば済む話だろうが、察せよ」
「はあ、君も来てよ? 一人じゃ退屈だし、寂しい」
「しゃーねえ、駄目ヒロインだな、人恋しいと任務もまともにコナセンカ」
「そういう語りはいいから、行こうね、早めに」
まあそうだ。
防衛は完璧を期しているが、敵国、それも人間が操る、特に”皇国”連中がこの期に動くかもしれない。
俺は胸糞悪い敵の存在をその辺に唾棄しながら、外出の準備を始めるのだった。




