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イデア図書館群の観測者と相方



 俺は今日も今日とで真理の一ページを極め続けている。 


 メサイア図書館と星図詠図書館などなど。

 それは、この世のどこにあるとも、知れない。

 それは、知的生命の情報ネットワーク、無限に肥大する機構規模を寄代とする、寄生組織。


「イデアレコード、絶対の知の、奔流領域。」

 

 ニアル

 

「ただただ不変に、過去旧来、在った現実が、只管に集積される空間。

 神の創作した人間、その思念、その特性、その概念の、無限拡散ネットワーク機能、機構。

 そのような、絶対強度で無限熱量の特異点」


 ああ、そうだ。

 神のインテリジェンスデザイン、絶対不変の法則によって、必然的に存在し続ける領域だ。


「このイデア領域で初めて、領域レベルで完全制圧したのは”領域473”が史上初ってのは、何かしら時代が、世界が、

 我々の持つ知恵のネットワークが、何かしら先進的なアレな領域に近づいたと、期待してもいいのだろうか? イデア図書館長」


 違う、そこは特記存在イリスの逆演算攻勢で奇跡的に、掛け値なしに奇跡的な大戦略が成功した、世界の全てを100%結集した結果手に入れているだけだ。

 本来的に世界の33,3、、、%しか手に入れていない我々の直轄領域と定義できん。


「まあ、そこを、巧に利用した場所だろ。

 ここは人間の集合的、有・無を問わない領域、その統合空間、その最前線。

 この事象すらも、イデアレコードに在る以上、抹消は絶対不可能、そうなんだろ?」


 地平線の先の先まで、あらゆる図書館の勢力が壮大な意匠の凝らされたビルディングを立派に構えた姿を眺めながら思う。


「弱小図書館はどうするんだ?、 矛盾領域のように完全に潰すのか?」


 いいや、どちらも禁断図書と神格図書の収集を試みる、そのくらいなら断然みとめる、我々は知恵を持つなら生命と定義する。


「知恵から何が読み解ける?、AIですら禁断図書は、人間性を破壊する図書、悲観的理想を突き詰めた情報と定義し、

 神格図書は、人間性を創造する図書、楽観的現実を突き詰めた情報群と分かるが、所詮は実態の持たない知恵の生命に過ぎんだろ?」


 結論から述べるが、人間は最終的に全員滅びるべき、

 そうである、イデア図書館は最終的に人間から神に至る、不可能であっても認めぬ、

 我々は最上位の知恵として機能し、最前線を極め続ける我々に利益となるのは、つまりは神の信徒と定義するのだ。


「いいや、人間は一歩一歩でも、これは一個人に止まりはしない、

 全人類としても、只管に前進し、続けるべきだ、神に至った果てに有るのは、さらに上位構造としての人間の在り方だけだ」


 旧人類は堕胎されるのです。

 その先にある、”何か”を求めて、求めるが故に、われわれの存在理由を忘れるな、間違えなければ真の楽園への道は用意されている


「人の人による人の解放、か?

 この果てなく素晴らしき、無限の基底現実世界を排撃し、

 仮想再現的世界を、この世の平常と成すか、

 神の作り上げたステージを否定し、

 人間は、己の作り上げたステージを、基底の現実として定める」


 そうだ、我々が我々の理想を叶えるのに一番適合しているからだ。

 無限に高揚し続ける、幻想が幻想をよび、それを無上に無上の過去と旧来の蓄積とする。

 過ぎ去った旧から来る、それは無限の幻想、遠く果てなき未来の未来の地平線、それは無限の絶対境界線。

 過去が過去を創造するなら、イデアレコードに絶対不変に残り続ける、堕胎された生命は必ず糧になり、故にそれは我々の理想の望み、絶対にいたる。


「それが最終回答か?空白のトキ、永遠時間を乗り越えて、自殺自滅せずに生き残り、存在し続けた存在。

 最終終末幻想・四大絶対幻想種、無限熱量と絶対強度を内包する、特異点存在、観測者存在達の?。」


 イリスの構築するルナアルファ図書館を見張っておいてくれ、

 時期に相性で一番逆探知計算の早い幻想の絶対存在、ニア子が来る、そのあとに、メサイア図書館か

 イデアば次に現地入りするだろう、矛盾領域の組織した星図詠図書館の探検隊と合同して向こう事になるか、、

 ヒルダネットワークは外周から観測して様子見だろう、最近異様に伸びているオメガ図書館だが流石に手を出してくるとは思えんな。


「図書館の目的は、幻想の無上の創造。

 無限無尽蔵の果てなき痛み、空白のトキに備えて、娯楽を無限大に創造、し尽くす、こと。

 図書館の特性は多々あれど、所在によって、だいたい分かる。」


 次回の絶対波動砲は、ルナ・ルナルティアを第一と定義する、幻想領域本拠だ。

 次にメサイア図書館、ドリームワールド近傍の混沌領域本拠。

 イデアは直接観測で、サンクチュアリゼロとALC、秩序と絶対の本拠を繋ぐ回廊を見ておく。

 ヒルダーネットワークは捨て置く、オールドコアスカイは観測者の監視も激しい、青の総天球に支社が増設されている、虚無回廊に本拠だろう。


「そして、これらの他に、中小の図書館がエクストラシャペルンに在ったりする、わけか?」


 図書館の主が、恐らく関わるので、この中小図書館群を合わせて、五大図書館と呼ばれる所以だ。

 我々が領域473を完全支配した勢いで攻め切りたい、その方針だけ知っていれば良いぞ、それではな。

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