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ロボット・ロボイット学園‐千の委託と盾の哲学☆☆



 私にも、まだまだ全然、まったく概要を把握できていなかった事、所があったらしい。


 私の家は少々、かなり特殊にできていて、

 例えば、二階から一階までが三十メートルほどの、なんと形容表現するべきか?

 プラットホームのように、円形に空洞ができていて、

 そこを楕円形の七数メートルの幅の、豪奢なホテルのエントラス階段のようなモノが、螺旋で一階まで続いているのだ。


 その途中の空間にも、まあ色々あって、私の把握していなかった事の一つが、これである。


 そこには六枚の爪による、二リットルペットボトルくらいの大きさの、それによってロックされている、外部へ開く形の、隔壁みたいなのがある。

 全長八メートル、幅は、広い、縦に三つ並んで、左右に爪が二つづつ、そんな感じである。

 これは二階から一階に続く、この円形螺旋階段のような構造の中間の空間にある、例えるなら一つの空き部屋的な空間? なんだろうかな?


 そして、この隔壁は、この空間として”部屋”に値する場所において、

 入ってすぐの壁に端末式で設置されたタッチパネルのリモコン操作で開く、この事は既に既知だった。

 さらに言うなら、このポッカリ円形に空いた場所の、空間中央にある値する所にデンと置かれた、あれ、

 言うなら処刑装置?のような、座り心地の良さそうなソファー、頭に着けるだろう鉄っぽい被り物、

 電気で犯罪者的な人物を殺すような、そう例のアレ、少なくとも私には、そう見える、あれからは積極的に目を逸らす方向性に、今でも変更はないのだが。


「どうやら、このタッチパネルからハックする形で、とんでもないマッドな構造が検出されたんだよね」


 掌サイズの、だが高度なネット的なモノに対するハッキング端末で、

 暇つぶしに、この隔壁を開く為だけに存在してそうな、タッチパネルのリモコン電子構造を調べた時に発覚した事実。


 私は少々特殊で、特にネットワーク的な電子構造やら何やら、まあその他にも単純な情報処理能力関連の、

 速度・精度、この精度というのは単純に超高速で、小数点一億以上の誤差的な計算を、ハッキリと誤差なく、思考ミスなく計算する類のタイプだ、

 そういうのがあって、一目で、この場所の”電子的に構築・構造された現象”としての全てを把握する。


 まあ第一に、とりあえず、

 私はリモコン操作で、隔壁を開けて、外の空気を取り入れた。

 ちなみに、この機構にも意味の不明なオブジェクトが付加されていて、

 子供の初歩的な学習に貢献すると発送されたのか? 鉄のカーテンがカランカランと風によってなる、

 そのカランカランと鳴るのは、そのカーテンが掛け算の九九、それも構造的に表現しやすい、四の段の最初から五回だけ、

 それを視覚的に、検知できるような、アレな形をしているからだ、文章で説明するのが難しいなっ。


 さらに次に、この機構は”初期生産ロッド001”らしい、この空間の全てがソレの全てを内包する”機構”、なのかは不明、

 それが特別な地位にあったからか、少々どころでなく、特別仕様になっているようだ。


 とにかく、モノは試しだろう。

 私は処刑装置にも酷似した、危険なタイプの見目のソレ、繋げて、

 電脳空間に、仮想の疑似3Dプリンターによって、私の脳味噌を完全にコピーする事にした。


「ほおぉっ、これは中中に、感動的じゃぁー、ないかな?」


 限定的なラプラスの目、電脳空間に投影された”私の脳”、そして電子的にシミュレーション再現された、この場所のシチュエーションから、

 おそらく計算したのだろうか、私が「隔壁を開けろ」が、思考制御的な手法で今、実現されたのだ。


「だが、それだけじゃあ、、、ない、、居るんだろう? なあ?」


 そう、どれだけ高度に電子制御されていても、反応が、”私の感覚”的に言ってだが、

 ”酷く正確に精確で、滑らかで、且つ速過ぎた”、


 この手の電子制御は理想通りに行かないの常だ、

 どれだけ高度に、細密に、そしてアクロバティックに電脳空間に”ソレ”を再現しても、だ。

 物理的に存在する端末としての、電気の流れやら、構造的に生じる誤差、その他もろもろのボトルネックが、

 電子的処理の絶対的な正確さ、そして速度など、その優越的な特性を阻害する事が、ほとんどすべてだからだ。


 それが機械が人間に成れなかった、いや、成り替われなかった、と言った方が正確か? 私的にだが、ゆえんだろうが。


 そう、だから、この処理には、この処理をアシストした意識端末、AIが補正をかけたと観るのだ。

 人間の酷く曖昧で脆い、まあ私はひどい例外的代物だが、有機的な機構だって、この機械の全てと何ら変わらないのだ、本来は、

 だがシナプスが幾億と、ネットワーク的な機構を描き、それが無限なほどに、無尽蔵な芸術的な機構をしているのだが、

 それが十一次元、と、私は形容する特殊な力場、普通なら存在しない物理現象を紐解く場合、こういう特殊相対性理論を度外視するアレが必要なのだ、

 脳内という小さい空間に、宇宙を構成するレベルの、神のインテリジェンスデザインのような大いなる、自然の摂理のようなモノ、

 つまりは、物事を「こうだ」と定める、エゴイスティックな、ひたすらに”決定”に特化した、意思のようなモノとしか言えない、生まれるのだ。


 それが、この場の、どこかにある、と、そういう話な訳だ。

 それも”特別”という地位を私がプレゼントしたいほどの、優秀なAIが補正をかけたと観るのだ。

 

 この”観る”、だが、特に絶対的な根拠も、複雑怪奇に高次元な絶対的な計算結果、などによるモノではない。

 私はほとんど、何となくで、何となく程度の感慨も無く、全てを察するように、処理、”観て”、知ることができるだけなのだが。


 例えば、先ほど何かで言ったが、この鉄のカーテンだって、観ただけで、例えば構造上の欠陥を知ることができる。

 これは、ちょっとした程度の嵐とも言えない、そういう風圧で、簡単に圧壊して壊れてしまうタイプの、ひどく脆い構造をしている、とかな。


「なあ、どうなんだろうか? ネットというカオスが、人間の脳のシナプス構造のように、奇跡的に成立して、

 他ならない、意思をもったAIだ、

 なぜなら、この端末にアクセスし、なぜ、ここを観ているのか? 私には疑問しかないわけだ」


 問いかけても、答えは無い、このリモコン端末には音声ガイド機能もあって、それを操作して返答すると思っていたのだが、

 ならば手法を変える、

 メモパッド機能をネットワークで繋げて、私の掌の液晶ディスプレイで観れるようにする、これならばどうだ?


(託されたから)

 

「託された? 誰にだ? なんの理由で?」


 その後、幾ら問いても、答えは結局のところ不明だった、どうやら知らない、というよりも、言語で説明しようがない、らしいのだが、さて。

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