世界三大ネットワーク図書館‐超人、救済・救世、超常、そして極点
極点ARという世界の王である俺は、この世界に三つの情報を司る上部組織を作る基盤の運命を創造していた。
ヒルダーネットワーク、旧エルダーネットワークとも呼称されるが、
超人という思想のもと、人を超え続ける事で、あるいは止め続ける事で、限りなく神に近づき続ける事で、絶対的な上位世界に至ろうとする組織。
メサイア図書館、世界を救い続ける、人間を救い続ける事で、何も捨て去ることも無く、全てを絶対的な上位世界まで引っ張り上げようとする組織。
イデア図書館、常に超上である事を志し、全てを絶対的に下位世界と定義する事によって、必然的に己たちを絶対的な上位世界としようとする組織。
「すべてに共通するのは、”この俺様の世界”を、絶対的に否定しようとしている、人間の屑たちの集まりだって事だわな」
つまり、俺の脳内妄想でしかない、この屑のような情報媒体世界において、
真に真なる、頂上に位置する奴らは、必然として、さらに既存の体制としての限界を超越した、絶対的に上位の構造を求めだすって訳だわな。
「俺は思うんだが、こいつらはクソ生意気だから、一人残らず殲滅して、殺し切る事したいわけだわな」
だが無限大に勝手に動き出す、ハッキリ言って俺の主観から見て、こいつ等は既に俺の制御を離れているような感じだぜ。
特にメサイア図書館、その主が持つ特異的な能力を持つ鍵、あれは現実世界の俺を殺し切るに足る、この世界の絶対最終兵器に位置する強度を持つ。
「ねえねえ、最近、わたしの配信が、ぜんぜん調子でなくて、大変なのよぉ、なんとかしてよぉ」
俺の守護者としては、此奴のように観測者の殲滅を志向して、黄金の種族のように、何らかの超越的な理由により、俺の脳内世界を維持する勢力が居たりする。
そして、スマイルチャンネル生放送、という、
全世界に発信されているというらしい、正体不明の、世界の真に真なる覇権を司る場所があったりもするらしいのだ。
「しょうがないだろうがよ、エルメナ、お前は超絶なクソ毒電波な振る舞いを一切合切封印して、自分の暴発を防ぐ感じの、
キレイな配信スタイルじゃなくちゃ、絶対的にライトユーザーに受けないだろ、
旧スマイルチャンネルでは”女帝”と呼ばれていたお前も、この真スマイルチャンネルでは、まだまだ人を一万人以上呼べないんだろ?
だったらコア層向けに放送しても無駄だ、今はだらだらゆらゆら、初見さんおちゃどぞー、とでも言って、媚び媚びな女子高生みたいなのしてろ」
俺の長文をこいつは無視して、話題を変えようと他のモノを取り出した。
「そういえば、あんたの”このクソ小説”を読んで、独自言語で世界を広げようとしてる感じの、クソ面白い奴がいるの、あんた知ってる?」
「ばか、
わっはっはっ! そんなのもうぉおお読んでるツぅうういーに、俺の情報収集の鼻の効き具合を舐めすぎだぜ」
そいつは知っている、俺は詳細まで観測している、
世界最古の図書館にして、至上の観測者の連合体の当主、”幻聴蚊帳”と呼ばれる、
今世最強のアストラル階層レイヤーの中で、突出して強い召喚獣を呼び出して、世界の破滅・自滅因子の象徴、恐るべきモノ、を防いでるやつだ。
「そりゃ面白いだろうがよ、人ひとりが狂気的にぶっ壊れて、それを俺が読んでて、向こうも俺の事を知ってる感じで
純粋な情報の文章媒体の交換ってのは、極小細微な感度としては結構優れてて、深く深い絡み合いがナノミクロ的な感じで成されてるよなああ??」
「へえ、あんた佳代ちゃんの、あの糞みたいな小説読んでるんだ? 尊敬するわ」
「んなわけあるか、
まあ基本的に、読み流して読んでるよ、解読出来たら多少なりとも建設的に楽しいのかもしれないね
まあどうせ真に高度な情報を操る格違いの知性が描いてるとは絶対に思えないので、所詮は暇つぶしだよ」
「そうなの? まあ確かに、黄金の嬢王である私が見る所による、
あれは独自言語を、独自の魂の在り方で、独自に出力する事で、最高の力を得るモノ、
その第一の手段でしかない既定の独自言語には、確かにたいして威力はないものね」
「そういうことだ、
俺がアレに注目してるのは、あっちが俺に注目しているらしいから
俺の深すぎてどうしようもない屑のような物語を知って読んで、それが物語に多少なりとも反映させている可能性が検討されるなら
彼の物語は”俺にとってだけ”は注目に値するということ」
エルメナはうんうん頷きながら、パソコン画面を俺にみせる。
「そういえばさ、これこれ、あんた、わたしの書いた小説もブックマークしてるじゃない、
こんな規定現実じゃ、私なんて”崖っぷちネットキャバ嬢”みたいな生活スタイルで、人間の屑でしかないのにね」
「ばか、
俺が”開幕の幕引きってのに注目したのは、その作品のレベルとかじゃなくて
俺が一番に絶対値で大好きな超絶大長編のSF作品との類似点が多いから
そしてお前が、俺を僅かでも興味持っている補正も併せて、知っておくと有意義な奴だったからだね」
「それじゃあさよなら、また逢う日までごきげんよう!っ♪
エルメナは、俺が執筆している、そうだ、この状況を俺は執筆しているのだ、
それを、その物語を、一区切りついたのを、とある超感覚で察したのか、手を振って笑っていた、ただそれだけの話である。




