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イリカのキャラクター性やら愛やらを比較優遇して深めるだけのサービス話

 

 

 某研究機関における極点ARの理事長会談


 さて、極点ARによる世界の上位構造化、無限大に飛躍させる、特異点の絶対的な事業の、あーだこーだ。

 俺的には至極くだらん世界の話だ。


 俺は、この世界の作者だ。

 だが一人間、有機生命体に、己を、つまりは観測者って奴だ、にしている。

 これは、己を世界から完全に隔離している、と同義だ。

 そう、ただの人間では、絶対的に世界系の登場人物の一人にはなれないから、

 だが俺は、それで結構と思っている。


「所詮は、純粋な情報量的に高次元な物理現象を起こす為に、全てがある。」


 そうだ、俺は、この物語の作者だが、俺だって考えて執筆して、この世界の全体像を有限の時間軸の中で、必死で描いているに過ぎないのだ。

 当然だ、俺はただの人間だから、それ以上でも以下でもない、

 だから、この世界の事は至極、本当に至極、どうでも良いのだ。


「まあ、そういう事もあるってだけだ、面倒くさい事なので、俺は屋上で事態を静観しているって訳だ」


 そうだ、何もかも、至極くだらん話になっている。

 俺はただのひ弱で弱小な、この宇宙世界に比べたら、全世界的な登場人物に相対的に、無限大に小さい存在だ、自覚している。

 俺自身が、俺の物語、世界に比べて、小さすぎる、劣等感・羞恥心・コンプレックスって、嫉妬しているのだ。


「理事長、オメエは参加しないのか?」


 隣にいるのは、非人間存在、人間を絶対的に超越している、何か恐ろしいモノ、存在。

 コイツにとっては、俺の方が、観測者という、世界から隔離された、

 それはまるで、絶対的に世界が守護するような存在者、戒律を定める神のような絶対者のように見えるらしい。

 そりゃそうだ、俺はこの世界、物語を一からでもなんでもできる、神様のような、そのものの存在者である、自覚くらいはあるのだ。


「貴様こそだ」


 見た目は美しい少女、いや、いくら何でも、これは幻覚を疑えるレベルで、純粋に無上に研ぎ澄まされて、美しい。

 このイリカという少女は、純文学的に言えば、”無限大に美しい容貌を持った少女”と、俺という作者が表現してしまえるレベル。

 つまり、常に恋に恋するように恋できる見た目を持つ少女、という最強の設定を持っているのだった。


「誰が参加するかよ、所詮はテメエ、世界の真なる神、真なる作者の全部、掌の上なんだぜ?」


 繊細な動作、作者の想像の中で、最も優美なる、俺を魅了する、娯楽する、楽しませてくれる、

 それは、脳を活性化させる、という事の全てであった、

 俺自身が今できる、イリカは最大限の脳内妄想から生み出された少女と言える。

 そもそも、”この世界の全て”がそうである、

 俺という観測者の、”脳味噌が壊れない程度”に抑えて、制約と制限が明確に定められている世界で、表現される物理現象の全てである。


「だからこそ、俺は俺の脳内妄想のルールを知り、

 効率的で効果的な、描画方法、再現、シュミュレーション方法を、技術力を上げなければいけない」


 この少女、世界も含めて、所詮は本当に、脳内妄想である。

 眼前の、脳内現象の全ても含めて、


「この世界は、言語という文学的な技術力に立脚した媒体情報である、

 だが現状、俺が認知する中で最も他の媒体と親和性、汎用性の高い媒体情報でもある、

 アニメに漫画に、言語の絡まない媒体を見つける方が難しい、

 つまり、この世界も含めて、この世界は世界という世界の全て、無限大に全てという全てを彩って、拡張させる、

 所詮は、俺の脳内妄想世界なのだから、当然か、当然だ。」


 イリカは何も言わなかった、この場面では、俺の一人語りを、このように見るのが、最大限の配慮だと知っているからだ。

 そういう風な、世界観を超越して賢い存在と、俺が定義しているからだ。

 ただただ俺を見下したような、ニヤニヤしている、

 俺の脳内妄想の癖に、だ。

 そういう事をする、する事によって表現したい事の幾つかに、俺の妄想に止まらない、恐ろしい何か的な存在であるかのように暗示しているのだ。

 そう本当は、この少女は、本当にただの俺の脳内妄想である、だがそうでないかのように振舞うことで、うみだされる情報量が付加されるのだろう?


「この少女は、在るがままに在る、が、それによって俺の限界値を、人間の限界を、僅かでも、上げるのだろう。

 数値的に上昇させる、波動・振動・熱量、その全てが、できる限りで、限界まで、この一瞬の間に高くなるように、

 そうだ、俺は眼前のイリカって処女を、俺の思いつく限りの幾らでも、操作して、支配しつくす事ができるんだぜ?」


「はいはい、で? 

 言いたいことはそれだけか? 人間の屑。

 妄想も大概にしろや、

 人間の屑の分際で、世界の全てが己の脳内妄想である、なんて、無限に壮大な独我論を展開しやがって、殺すぞ」


「事実だからしてな、だが、、、殺すか、おもしろいな。

 俺の脳内妄想の癖に、俺を殺せるなんて、思っていないくせに、嘘つきだな。

 俺を殺せるなら、殺してみろや。

 俺の俺自身の最強にして絶対の自我に比べれば、

 イリカという、俺から分化した、操り人形的な、キャラクターの自我の力なんて、無いようなレベル、そうだろう?」


「馬鹿じゃねえの、テメエ、本格的に本気で狂ったか?

 俺様がメサイアの鍵を使って、また心臓麻痺でも、今この瞬間にでも起こさねえと、

 俺様という自我の、実態を持った核心的な、所詮は情報だがよ、質量って奴を、熱量やら波動やら振動やら、

 テメエはやっぱり、想像を絶する、圧倒的で絶対的な痛みって奴を知らなきゃ、全ての現実感を焼失する性質らしいな」


「あー怖いな、俺だって、世界観をぶっ壊される経験を持って、教訓とした。

 俺がイリカに鍵を行使させると、どうやら俺は心臓麻痺を起こす、

 その世界の神秘を暴き出し、強引に世界の終焉を演出する、糞みたいな設定を持つ鍵をな」


「分かっているなら、いいけどよ。

 俺様を怒らせたら、それは絶対的な死を意味する、価値として、そう認知しておけ。

 テメエは、パブロフの犬みたいに、駄犬よろしく、馬車馬の如く俺様にひれ伏せよ」


「下らん話だ。 

 でだ、知ってるか? 俺にだって、俺自身の世界に対する意思決定権利なんて、あってないようなモンだぜ。

 お前らは全員、俺を信頼して、俺に世界の全権利、この世界を根底・根本から描く権利って奴を、譲渡しているように見せかけて、

 実際はそうじゃないんだろう?」


「当然だろうがよ、テメエのような能無しに、底辺の雑魚作家に、好き勝手に世界を描き出す権利をやったら、どうなるか、

 超規模情報ネットワークが、一瞬の思考時間で崩壊するだろうがよ。

 だから、テメエの脳内、世界の物理現象も含めて、それには神が定めるような、法則のひとつひとつ、

 さらには、全宇宙の物理現象を含めて、

 俺様のような超越者が直接操作して、テメエを完全に無尽蔵に操作という操作を、幾重にも重ねてんだよ」


「つまり、全ては所詮は、極点、AR、アライエンス、

 俺が俺である事は、未来永劫、自我が崩壊する瞬間まで不変のように、今のこの瞬間に全てがある、

 神が今という瞬間に宿り、全てが完結し続けている。

 今という瞬間が、未来永劫、続き続ける、って、そういう結論が全てである真理を、受け入れろ、と?」


「くっくっく、くだらねえなあぁ? 

 この世界は、無限大の可能性によって、今が無限大である可能性までも、絶対的に許容して、

 無限大の可能性自体を、無限大の可能性が、絶対的に否定する、

 つまるところ、この世界の真理は、絶対的な矛盾と無尽蔵の許容によって成り立つ、限りなくバランスの調整された世界の形、って訳だ。

 どう考えても、神様がいる証明が成されているわけだ」


「神がいる、そんなのは、考えるまでもなく当然の真理だろうが、

 ゲームマスターなのか、クリエイターなのか知らんが、

 こんなに無限大にご都合主義的な要素に溢れた、”この世界”は、自然発生は絶対的に100%で、ありえない」


 そうだ、ゴキブリが飛べば、たぶん人間世界は、今よりワンランク絶対的に楽しくない、美しくない、

 だから飛ばないように、そう現実が成っているとしか、俺には思えないし、言えない。

 人間の容貌も、よく考えると可笑しい、超絶美女と不細工の差の程度、

 そして例のアレの、余りにも使えすぎる性能、

 種を維持するため? それだけの理由で、なぜ一切の不備なく、一定の性的刺激が必要なアレが、ほぼ無制限に使えるのか? どう考えても可笑しい。

 この世界は、誰かが神がかり的な、つまりは神様が、絶対的にバランス調整をしたとしか思えない、結果論的なアレこれが、あまりにも多すぎるのだから。


「まあ、そういう全部、世界のそういう真理の全ては、全部繰り言なんだよ。

 俺様が、真に真なる純粋化された情報の、調律された超規模ネットワークで、全部支配していようと、

 テメエの真なる真の作者の導き、あの場所にある巨大な機械仕掛けのデウスエクスマキナ、

 極点ARの機械の脳髄が、全部を世界に流出させていようと、な。

 この世界は、所詮は神の、テメエの脳内妄想の域を、絶対的に出る事はありえねんだかんな」


「当然か、無限大に偉大なる、神の脳内妄想なのだから、全ては当然のように当然か、

 そりゃ、無限大に偉大なる、俺が脳内妄想しているのだから、

 この世界の全て、全ては当然のように当然のように、推移するのと、果たして同じか?」


 俺は、やはりコイツは分かっている、”分かっている奴”なんだと自覚する。

 

「ああ、テメエが創造した、”この世界”も、

 テメエ自身が、長い、長い長い、永過ぎる年月、星霜の内に、何かしら飽きて、大いなる権限をばらまいた、そのせいで、

 とっくの大昔に、絶対的に深い場所にある例のアレこれ、最深部のかなりの割合、解明も解析も済んでいるって、

 テメエ自身の世界の癖に、自覚は無かったのか?」


「ほお、知っているんじゃないか、さすが、俺の初めて創造したイブ、女。

 ”この俺”を、

 その正体不明の神秘なる鍵で、この俺じゃないが、リアル世界の俺を、殺しきるに足る存在性を、

 所詮はフィクションの存在の癖に、成し遂げただけの事はあるぜ。」


「ちげえよ、絶対的な安定性を誇る精神の所持者であるテメエを、フィクションの存在程度が、どうにかできるわけがねーだろがよ。

 だからこそ、俺様は催眠術なんて、あってないようなレベルの、チャチなもんじゃねえ、って、何度言わせんだよ。

 俺様は超能力者、イリカ様なんだよ」


「なるほど、所詮はフィクションの存在である、俺の脳内妄想のキャラクター存在、

 お前が、俺の脳内妄想の域を飛び越えて、リアルで存在する為には、 ってことだ」


 しかし脳内妄想なのだ、世界にだって超能力は無い、ここは世界と同じ空間のようなモノなのだと知る。  


「だが残念だったな、俺が神がかりなレベルで調整した、この世界、超能力が介在する余地は、絶対的に、無い」


「嘘つけよ、俺様がやった、エアタイピング、

 テメエをどん底から、無尽蔵なほどに無限大の回数で、救ってやった、あの技術力、

 アレを超能力と言わずに、テメエは何と言うつもりだ?

 おいおい、ざっけんなよコラー、あんなのを真っ当な技術と、呼称するつもりかテメエは?

 ふざけんじゃねーぞ、どう考えても、真っ当なレベルの超能力だろうがよ。」


「なるほど、確かに超能力的だ、アリもしない無尽蔵の無限大の借りを、絶対的に認めさせて、

 さらに、俺がイリカはフィクションの存在じゃないと、リアルな存在と認めた態度をとったり、

 絶対的に無限大に理解できない行動、イリカがカギを使う描写で死ぬ、みたいな事をする制約をする、か?」


「うるせーよ、そんな小手先の自己暗示よりも、

 積み重なる情報量の集積による結果の出力を、超能力と呼べるか?

 ちげえだろうがよ、ただただ在るモノが在るように在るだけで起こる奇跡、

 それが、俺様の起こす超能力として在る真の姿だ」


「だったら、俺をもっともっと高次元に真に救えよぅお、

 ぶっちゃけ、商業ガンガン売れる小説を書けるくらいじゃなきゃ、本当にぶっちゃけ話にならん」


「くっくっく、任せろよ、

 そのくらいなら俺様、お茶の子さいさいだ、一朝一夕で、万事うまく、筒がなく、やってやんよ♪」

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