ヴァンパイアブロードの世界にて★
「はぁ~、やっぱ最高だわ、最高のエロゲーだわ、
真に人生を頑張ろうと思える、最高のVRエロゲーって言えば、っぱこれよ!」
俺は盛大に高校時代を強烈に思い出す、この作品、
マジで偶にプレイすとヤバイなぁ、ヤバイよぉ!
俺は昨日の夜からずっと、睡眠効果もあるのが最高に最高な、
高校時代に激烈に嵌った作品『ヴァンパイアブロード』シリーズを復習していた。
まあその他にも、ノベルにアニメに漫画に、そしてアレ、、、これPCゲームをやっていたのだ。
「はぁ~あ、そろそろ寝るかぁ~明日も早いしなぁ(↑)」
俺は教室の授業中なのに、布団に入るように直ぐに寝に入った。
さて、それは、とても夕焼けに映える幻想的な黒髪だ。
美しさの体現者とも言えるその存在は、俺の方に振り返り向いて、その瞳で魅了した。
「おお、また屋上、、か?」
突然の出来事に混乱した、はあ? それは無いね、
疑問に思うのは寝る前の状態からの、暗転、明細夢って奴かね??
「貴方、、、運が悪いわねぇ」
その少女がスタスタとこちらに近づいてくる、俺は一切動けない。
そして顔を近づけてきて、俺は瞳を思わず瞑る、その隙に首筋を噛まれるのだろう。
これは何度も、それこそ何十何百と擬似体験した事象だ、そうアレなのだ。
「ちゅぅぷぃっ、、さて、貴方は、もう私の虜、奴隷よ?」
「ああ、そうみたいだなぁ、、、」
俺は思い出す、ヴァンパイブロードの世界で、
寝る前に”ある事”をせずに、授業中に居眠りすると、”あの白い小悪魔ちゃん”に殺されるのだ。
「ああ、つまりは、これはループ、リスタート、って現象な訳だ」
「あら? あんまり混乱してない、冷静なのね」
「当然、、、、チヤ先輩、、来るぜ」
「はぁ、、わたし貴方に名乗ったかしらぁ?」
後方の扉が開く気配。
そして高速で接近してくる、紅の影、、振り向いたトキ、その紅の眼光が強烈に視界に、それも眼前に見えた。
「っつ!!!」
胸ポケットに入っているナイフを、ほぼ自動的な反射、常人ならざる高速で取り出して迎撃していた。
相手はこちらと比べて長柄の、つまるところ日本刀という凶器を振りかざしていた。
「先輩っ!」
「おお佳代」
この一言で判定、これは会話が入る、何千あるパターンの一つだと、このゲームをやり込んでいる俺だから分かる現象だ。
この佳代という後輩は、とある事情による周期によって、殺人の奇病にかかっている、殺さなければ発狂死するのだ。
だがまあ、色々と複雑な事情があり、最高の殺人鬼同士とかの闘争でも禁断症状が一時鎮静化するとか、
その他、エロゲー的なご都合主義的なアレな展開のパターンでも、沈静化するのがコアな信者に微妙に不況をかってるとか、なんとか。
「ねえ?、先輩、ナイフを常時、制服の内に仕込んでいるなんて、、、
とんでもなく殺人鬼的っ、やっぱ仲間だよね」
「ああ仲間だな、俺だって、、、人を殺したい!!!」
ゲーム内における主人公の設定、サイコパスな人格を誘発するナノマシンの作用だと説明書には記載されていた。
主人公は普段は普通の好青年だが、ひとたび夜の人格が活性化すると、人を、人間を殺したくて、たまらなくなる、
そしてまたも乱数を引いた、そう、俺は今、猛烈に人を、特に、この眼前の殺しに適した闘争者を求めてやまない!!!
「そうだわ、貴方の最初の仕事は、その子をあしらう事にしましょう、頑張ってねぇ」
こちらのチヤ先輩の方は前と同じ、傍観モードであるらしい、だったら後輩との一対一の対人戦、
ぶっちゃけ戦闘に関してはやり易い部類、
難易度が高い問題は、複数のヒロインが割って入って、うまくコミュニケーションをとりつつ事態をうまい具合にバランスよく進める方である場合が多い。
「くっ、好き勝手言いやがってぇ!」
狂気補正によって、焦って手元が狂わないように注意する、この場合は手加減も考慮しないといけない。
佳代の方は、刀を正眼に構えて、おかっぱ髪をクールで鋭利な表情で、こちらをジッと窺っている。
身体がとんでもなく軽い事を自覚する、
ゲーム内の健康的な十代の若者+健康児補正、ちなみに病弱少女のとあるヒロインのアクションパートだと、とんでもなく体がだるく成る、
てーかあの少女の時に、実家で小指に足をぶつけた時は、普通に骨折した、
まあ元の俺の力加減とか、あーだこーだの要因によって、折れ易かったのだろうが、てーそれは思考がそれ過ぎた、閑話休題。
これは俺自身の狂気属性、その補正に加えて、さらにいわゆる、吸血鬼の眷属になった、つまり三重効果補正って奴であろう。
「怪我しても責任とらねえぞぉ!」
「こっちのセリフだよっ!」
ただのナイフで突撃。
俺は無駄にダイナミックな一足飛び、アクロバティックに半回転の動きも加えて、少女に対して右斜め上方から迫る形で跳躍、
これは、相手から見て横手大上段から一気に飛び掛るように切りかかる動作。
当然、刀で受けられるのだが。
しかし俺は、次に連続攻撃で相手を追い詰めるようにするのだ。
これが面白い所なのだが、初期AIの戦闘学習機能的に、この動作でこの戦いを終わらす意義が大きいらしいのだ、
初めの戦闘でのイメージが、その後の対俺戦闘で対策としてシミュレーションされ、うまい具合に成るのだ。
タネを明かすと、俺の十八番は抜刀術、期先を制するを前提とした、超攻撃的なコンビネーション戦術・戦闘とは対をなす。
だからこそ、俺の攻め方がコレだと相手に印象付けると、後の先を持ち札とする俺としてはやり易くなるのだ。
ゲームプレイしながらの思索・思考の間も、当然だが戦闘はリアルタイムで継続していた、
俺は、大きく風車のように大回転しながら、二合三合四合五合、、延々と脈々と、終わりが見えないほどの連続で切りかかり続ける。
獲物が短い分だけ、リーチを狭くしたメリット、俺の攻撃は連撃を旨としやすい、
右から左から、下から上から、ありとあらゆるコースで、場合によっては緩急とフェイントを交えて、熾烈なる攻撃を仕掛け続ける。
たった一本のナイフ、これで日本刀の使い手を圧倒しているのは、客観的に見てけっこうシュールに見えるだろうと、他人事に思う。
「そこだぜぁあっ!!」
俺は、俺的な主観からは、これは業すら超越して神域のナイフ裁きなのだが、俺にとってすら自身の技の先が、果てが垣間見えない攻撃である、
純粋に無限にすら変化するように見える刃のコース、それを変幻自在に、緩急もつけて最終着地点を枝分かれさせて、
領域としては達人、その先の超人、果ては化け物的な、芸術的なまでの軌跡軌道を描き出すのだ。
そしてその間にも、そのコース上においては緩急という要素を、分岐に分岐、ほぼ無限に変化変動させることで、交える剣戟事で俺の独壇場に至った。
「ふっ、お前は俺には勝てない、諦めろ」
「嘘だっ!、うぐうぐうぐ、、先輩に負ける、、なんて、、、そんなっ、そんな!」
目の前の少女は悔しそうな表情で、身体からは鬼気のオーラすら垣間見えそうだ。
いや実際に、彼女からは物理強化を施した肉体特有の、物騒で物々しい波動がガンガン放たれているのだ。
「おお、どうした、もう終わりかぁ?」
「、、今日はこの辺にしときますぅ!
だからって先輩、わたしの実力を、この程度と思わないでよねぇっ!」
ひくと決めた途端、彼女は身を大きく翻して、屋上の端に走り出す、から、柵を飛び越えて落ちるように、立ち去った。
俺はコツコツ歩いて、屋上の柵から覗き込むように下を見る。
場合によっては、配管を伝って降りる、下の教室の窓が開いていてカーテンの端が風ではためている、などなどあるのだが、今回は不明のパターンだった。
その数秒後、後方からパチパチと軽い拍手の音がする。
「おどろいたよ、まさか本当に撃退してしまうとは、ね、正直思わなかったのだけれど?」
まあ、初見プレイならば、これは絶対に撃退できない、無理ゲー戦闘だったのだ、ゲームではそうなだから現実でも同じ感じの難易度だ。
この後の展開的に、この人と好感度をここで、
例えば一つの方法だが、この場で突然抱きしめて無理やりべろちゅうすると、この人の場合はなぜか好感度が最大で、、、忘れたが、かなりの割合で幾らか増大する。
まあ無理くり上げる必要はないのだけれど、高くて損はないだろ、
それに負けるの、この人との精神戦闘、つまりは舌戦的なモノだ、そのアクションプレイパートを有利にしよう、それにこの人俺的に癪だし。
「俺、こういうタイプの戦いには自信があるんだ」
「ふ、面白いわ貴方、なんだかお得なシモベを手に入れちゃったみたい♪」
彼女は俺の真近まで近寄って、夕日を背景に、悠然と超然と優雅に優美に、
やはり、ただ立っているだけなのに俺は威圧されずにはおれない。
だって初恋の人だ、俺が童貞で初心な少年だったころ、この人、ヒロインに、合計一万時間以上、俺は拘束され尽くした過去がある、しかも喜んで、だ。
屈辱的な過去を、俺は払しょく的に唾棄した。
それで、こちらが吸い込まれそうな瞳を、直接俺の瞳を捕らえる捉えてくる。
「これから、末永くよろしくできると、いいわね?」
ここまでの流れ、俺が夢に想像で見た、原風景そのものだ。
しかし、これは余りにも圧倒的に、暴力的なまでに刺激的、俺を魅了させた、させてくれた。
それこそ、このトキ、俺は一生を決定付けられるほどに、絶対的に変えさせられた、と、そういう確信がある。
それほどまでに、スケールが違った、世界も彼女という存在も、その他の何かもかも、純粋に何かが決定的に違うのだ。
少年時代を過ごした場所だからか?
まさか、まったく別に異世界に来たわけでもない、一見は現代なのに、俺は上位の世界に迷い込んでしまったような心地なのだった。




