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イリカにエッセイが受けたとか話す小話?



 俺は今日も、規定現実にいおいて、某宇宙をサイエンスする研究所の所長に身をやつす、世界系の登場人物の頂点のような奴に会いに行った。


「おいコラ、妄想も体外にしろ、糞中二病をこじらせた、人間のゴミくずが」


「いいじゃんいいじゃん、第一に妄想じゃねえよ、この物語の形をとった観測記録、ドキュメンタリーの全ても含めてな」


 毎度お馴染みの雰囲気、オーダーメイドしたらしい超高級のコーヒーメーカーで無意味に熟練した業でブラックを入れるイリカが言う。


「第一、この物語の枠も、大概にしろよ、本筋から外れまくってんだぜ? 

 380話くらいか? 無駄に続き過ぎだろうがよ、馬鹿じゃねーの?」


「うるせー、今更新天地に物語を描く場所を移しても、読者が妄想できねーだろうがよ、

 俺はかわいい幼女とか、深窓の令嬢が、気まぐれでネットやって、ここを見てくれるかもしれないとか、いろいろな、

 そういう期待感をアシストして、この物語すらも現在リアルタイム執筆中なんだ、雑音がうるせーな」


 俺は言いながら、執筆する、どこからともなく鐘の音ともに、かたかたかた、キーボードをたたく音がする。


「だったら、最低限の礼儀はわきまえろよな、イルミナードとか、あらすじ無視とか、な」


「それすらも、俺には上積みするだけの情報量だ、所詮は情報量が多ければ良いんだろ?

 もちろん情報量の圧縮率も、解凍効率に、その難易度も含めて、整合性と体系化された情報であること、

 すべてを含めて、罪悪も背徳も全てを手中に収めて、俺は全力で生きてんだから、それでいいだろうがよ」


「ばーーーか、所詮は無意味でしかねえ、テメエは糞雑魚底辺作家のゴミ屑カスだろうがよ、

 根本的に低スペック杉んだよ馬鹿、商業ガンガン売れる小説を書きやがれよ、さっさとな」


 俺はイリカと言い合いをしながら、”超次元高次元高運動機能”系統のスキル、”エアタイピング”と呼称される技能の習熟率を上げていた。


「そんなの楽勝だがよ、俺は世界を全て超越するレベルの技能、超一級のスキルを持ってんだからよ」


「エアタイピング、それが俺様のメサイアの鍵、ヒルダの空前絶後エアイン、イデアの無限幻想の翼に、

 匹敵する超絶スキルって、貴様は主張する気かよ?」


「もちろんだ、

 この技能によって閃けない、想像力をデザインできない、

 全ての等価可能な事象は、およそ絶対的な上位世界構造にしか存在しないんだろうがよ」


 言いながら所長席でコーヒーを燻らせながら、イリカはイルミナードに展開する端末を操作する。

 この規定現実の、この眼前に居る、奴の端末が、本来的に上位世界構造であるイルミナードに干渉しようと思えば、こうなる。

 ゲームという形で、イルミナードが展開するソーシャルネットワークゲームという形で、という意味だ、

 によって干渉しようと思えば、そもそもが情報量が限られる、繊細なアクションプレイができないので、ほとんど大雑把な、それは指示だしなのだろうがよ。


「実際問題、馬鹿らしい話なんだぜ? 俺様の言っていることが分かるか?」


 イリカはピアノを弾くような手つきで、滑らかに、キーボードを叩きながら言う。


「所詮は情報量の集積現象、それに纏められるレベルで、すでに終わってんだよ。

 手前のやってることは、全て無駄に無意味に無定義、すでに自殺したほうが無限大にマシな状態で、積んでんだよ」


「馬鹿、だから、詰んでんだろうがよ」


 この閉鎖感は、おそらく”本物”だ、俺の直観的に、この世界は大いなるレベルの観測者に絶対支配されている、というモノだ。


「当然だ、知的生命体、この絶対世界に生きる以上、最初から望めることは限られる、

 俺は知っていた、

 すべては慰めの為の全て、

 すべき事は傷を癒すことでもなく、なにもしないわけでもない、足掻くだけの足搔き。

 自己満足の為に全力を尽くす事でもなく、無意味に無定義に無価値に、暴れるわけでもない、

 俺は何もしないわけじゃないが、それでも空気のように在るわけでもなく、

 それはただただ世界に在る、己の在り方をどのように定義するのか、世界が確定させるすべてに、反抗的に反射的な反応を最大限増幅させること。

 それはつまり、世界の最大化、世界を愛し、そして救う為には、どう考えても、果ての果てまで垣間見る必要があるって訳だ」


「果てか、下らんな、果てなど無い、人道は絶対ではない」


「じゃあどうするんだ? 

 イリカが世界の覇権をとって、イリカの主観的な救済の望みを、主観的なイリカの絶対の救済の意志の下に、

 無限大に未来永劫まで秩序的な世界形を、絶対的に固定できるのか?」


「そんな事は、世界が許さんだろうがよ、俺様の救済の望みも、ひどく自己矛盾的に在って、それもまた事実の一片だぜ」


「世界を幻想するのはやめろ、都合の良い世界の実態を夢想して、自己満足に浸って安住する気か? 見損なったぞ糞イリカ野郎、

 テメエは無限に救済・救世言って、狂ったように馬鹿してれば、それでいいんだよ」


 俺は眼前のコイツへの嫌がらせで、妨害部隊を育成している、適切なタイミングでこの暗殺者を投入する機を見計らっている。


「てーか、全てが下らねえんだよ、

 俺の脳内妄想の世界の、しかもそのキャラクター一個存在の癖に、

 馬鹿みたいに世界系の登場人物臭く、馬鹿悩んでんじゃねーよ、カスかよ」


「ほう、なら絶対神、未来永劫、無限大の不幸も何もない、幸福の運命が支配する世界を、提供してくれるのか?」


「ばーーーーーーーーーーーか、

 俺が俺の脳内妄想世界を、そんな刺激も何もない、ゴミくずのような場所にするわけねーだろ、

 俺は自分勝手に、情報量至上主義で、刺激的だったら、強化人間の悲劇だろうが、

 凌辱の限りを尽くされた登場人物でも、ガンガン出すに決まり切ってんだろうがよ。」


「最低最悪の下種、他人の痛みを知ろうともしない、鬼畜の人でなしが」


「ああ、脳内妄想のキャラクターの痛みなんて真に知ってたまるかよ、

 そもそもが、脳内妄想のテメエらが、本来的に絶対的に、人間じゃねーんだから、人でなしも何もあるかよ、

 ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーか」


「絶対に無限大に不幸にして、無限に命乞いをしようと、テメエだけは必ず殺しつくして、存在を無限大に抹消してやるからな」


 イリカは懐刀、成る神、その短刀の刃をみせてくる。

 それは次元流派、神刀、エアタイピングには劣るに劣る、付け焼刃程度の、この世界の現象程度に収まるモン、

 俺からしたら、猫が手にかみつく程度の、むしろ可愛らしいくらいのモンだ、それを見せて威嚇としたようだ、ばーーーかだぁっ。


「言ってろバカ、テメエは絶対的に下位存在だと自覚しろ、

 俺に無限大に影響力を持てない、人間じゃない、知的生命体じゃない、

 対等なつもりか? 糞わらわせる、

 どれだけメサイア図書館で情報量を積み重ねても、無駄だ、

 所詮はテメエは俺の脳内妄想、

 一切の意味も価値も無い、俺に操られているマリオネット、自分じゃ指一本動かせない、操り糸で動く、むしろ俺自身だ、なんだからな」


「言ってろ人間の無限屑が、テメエがメサイアの鍵で致命傷を負いうる、テメエにすら解明できない謎が存在し、

 ゆえに俺様に決定的な打撃、存在抹消とかができない事は知れてんだ、

 ブラフは無駄だぞ? 

 実際に俺様を消滅させようとした、心臓が痛くてキーボードを脂汗たらして執筆してたのが演技か?

 ちげえよな?

 つまりはそういう事だ、テメエの言ってることが、嘘だって、俺様自身が一番よく知っている」


「糞おんなが、死にたいらしいな、

 俺にこびへつらって、一生を奴隷の身分にあまんじてれば、少しはかわいがってやったものを、

 惜しいことをしているんじゃないか? 自覚はないのか?」


「死ねよ糞男が、テメエのような醜い下品な男に、仕えるくらいなら、自決がマシだぜ?」


「ふっ、本当は俺のことを一途に愛しているくせに、よく言う、

 ただただ仕える立場では、俺と対等になれない、真に愛してもらえないから、テメエは決起したようなモンだろ?

 おい、そろそろ素直になれよ、テメエが意志は分かった、

 今ならまだ、やり直せる、その薄汚い鍵を俺に返上して、俺のところに戻って来いよ」


「ばかが、その手に乗るかよ、この鍵を譲渡した瞬間、テメエは俺様を存在ごと、ミンチにクッキングくらいはしそうだぜ?」


「くっくっく、ばれたか」


 俺は一応用意しておいた、対イリカ用の、捕獲すれば確実に魂の根底、情報の根源を捉え、

 そして即座に両断するレベルの事象力場を、うっすらと雲散させた。

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