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いたずらな黒魔術を操る金髪ロリータな吸血鬼始祖美少女

 俺は帰宅した。

 今日も今日とで、暇なだけの学校を終えて居間に行くと、一人の少女が居た。


「おかえりなさい」


 俺は何も言わずに、その脇を通る。

 横目で見ると、俺の買い溜めたラノベを乱読している風景が在った。


「はあ、あいつ、何とかならないものか」


 俺は自室で、憂鬱に頭を悩ませている。

 先月から、家の中に一人の同居人が増えた。


 雨の日に、何もせずに公園で空を見ていた少女に、馬鹿みたいに話しかけたのが間違いの始まり。

 それから何やら、説明するのが面倒なので省略して、妄想で代えさせてもらいたいが、色々とあって。

 両親は金髪の外国風の、じんがい染みた幼女に歓迎するだけ、俺の意見は却下されて、居間に至る少女。


「ねえねえ、貴方」


 居間で本読んでるはずの少女が、俺の隣に居た。

 何を言っているのか不鮮明不明瞭だが、この少女の場合はそれが平常運転。

 原理不明、説明不要の、変幻自在の、吸血鬼の始祖が操る黒魔術は、万象全てを馬鹿にするほどの万能能力だと聞く。

 それによる、今だろう。


「なんだ?」


「あれ、見て」


 少女の指差す方、俺の部屋のテレビに、何か良く分からない風景が在った。


「アレは、私の眷族、持っているのは変哲ないハンマー、

 その先が、貴方の下半身のアレと、変わっているはず」


 言っている意味が分からないが、俺は下半身の違和感に震える。

 正体不明なトラブルの予感に、パブロフの犬よろしく全身がふるえてゾクゾクと背筋が凍りつつ震える。


「アレで、釘を打ちます」


 心臓が初めての恋心に怯える乙女のように煩い、静まれと精神統一しても無駄。

 今まで積み重なった、想像を絶する痛みと恐怖と、最後に屈辱の世界は、俺の精神の平常を完全に崩している。


「貴方は、ハンマーのようにガチガチの硬度にしなければいけない。

 でなければ、貴方のアレは、グチャグチャニなるまで、酷使されます」


「、、、どうして、そんな酷い事するんだ?」


 現状と眼前の事態に唖然としつつ、俺は尋ねた、分かりきった答えだった。


「貴方が、楽しいと思ってくれると、信じているから」


 この世に絶対に存在しないだろう、聖女のように、悪魔の心など欠片も無いのだと分かる表情。

 やっている事がアレだが、この少女は心の底から俺が好きなのだと、直観的に分かる。

 出会った当初に、吸血鬼の始祖の万能能力で、俺の全てを知り、大好きになったのだと、それだけ聞いた。


「一つ」


 眼前の瞳は、もっともっと、私を好きに成って欲しいと、恋願う乙女のモノだ。


「縛りとして、私のみで、お願いします」


 それが何を意味するのか、悟るのは容易い。

 これから先は、ハードにアダルティーだったので、ここでは省略とさせてもらう。

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