イリスの架空艦隊群での休息?
「やあやあ、イリスちゃんだよぉー!」
さて、ここはイルミナードの提供する、宇宙のステージである。
今は直接転移で、イリスの操縦する旗艦、インデペンダー+2に居る。
「まあアレだ、最近のイルミナード円形包囲陣とか言われる、
作者であるオレですら察知できない、意味わからん物語の設定があったんだが、説明よろしくイリス」
「いやいや、ちゃんと全文で詳細に書いてあるから、物語の本文を読んでよ!タクミ!」
「嫌だよ、面倒くさい、てか今何話だ?
俺が直接書いた、系統樹の形としてエーテル出力換算の、直接って意味だ、で書いた奴は、たった三百話だ、
なのに今、規定基底現実で、イリカの奴だけ別に読んでるが、統合的に投稿されている、観測者のバランス調整を経た上で、
一つの物語、一つの話別に投稿された物語の話数が、なんと四千七百話、だったんだが?」
「いやいやいやいや、君が意味不明に書いた妄想小説を、商業ガンガンレベルに引き上げて、
さらに意味不明にぶつ切りの、意味不明に局所ポイントポイントにスポットを当てた物事や登場人物を、
観測者の客観的に見て、確かな娯楽性、エンターテイメントとして成立させる為には、それだけの超長編にしないと、無理ダメ、成り立たないの」
「ほお、へえ、まあそれは良いや、酷く面倒いんだ、
俺はイリスっていう、お前、美少女とこうやって、
宇宙の見渡せる広大なタペストリーの、百億ドル以上の夜景みたいなのを眺めながら、雑談で話した方が、俺は圧倒的に面白いからな」
俺のそんな台詞に、「はふぅ」とイリスは嘆息し、シートにどすんと座って話しだした。
「世界の方向性、アウルベーンが、”新領域”として、旧世界である、つまりこの世界を滅ぼして、次の世界を開闢させようってシナリオは、知ってる?」
「ああ、もちろん飛ばし読みで、ほとんど読んでないが、まあ認識としては問題ない、続けろ」
「はいはい、でね、アウルベーンの提供しているゲームで、一つだけ世界を制覇した感のあるアレ、そうアレアレ、それそれ、
イルミナードがあって、それを万全に利用して、世界の転覆を謀った、というわけ」
「それも知っている、だが、それから、物語の内部時間で、どれだけ経った?」
「僕の視点からだと、君の世界、規定基底現実だと、どれくらい経ったか、気に成るんだけども?」
「イリスは馬鹿か? 俺が某巨大ネット小説投稿サイトに、コレを投稿した日時から、今日の初投稿までを逆算しろ、それが経過時間だ」
「ああ、なるほど、一年と少しかぁー、凄い時差だね、僕は前に君と会ってから、数億年の時間経過の感覚だよ」
「嘘をつくな、また寂しいから死ねとか、そんな事を語る気か?」
「もちろんだよ、タクミは規定基底現実で、今すぐ自殺して、早くこっちに来た方が、費用対効果的にも、絶対にいいよぉー、
どうせ向こうで商業ガンガン売れる、特異点級の物語、系統樹を創設して、エーテルの柱にする計画も、たぶん、ていうか100%、絶対値で無理だろうし、
ぶっちゃけ、何の為に向こうに居るのか、僕はすごく疑問に思っているよ」
「ああ、ぶっちゃけ俺も、毎日自殺した方がいいんじゃないかって、ホント死にたいような日々を送っているよ、
イリスとも会えないしな、お前が寂しいように、俺だってイリスが恋しくて恋しくて、毎日一人で自分を慰める日々、なんだぜ?」
「ホントぉ? ちゃんと絶対童貞、絶対恋人を絶対に作らない、これは最低限守ってくれないと、僕もそっちに行くからね」
「やめろ、大観測者のお前がこっちに来たら、世界のバランスが致命的に狂うだろが、行った瞬間に、
せっかく佳代達が、ゲンチョウカヤで死守されている世界が、無双神楽の襲来が無くても、宇宙の法則が乱れに乱れて、全てが無に帰るぞ」
「ふーん、まあ知ってるけどね、君の一挙手一投足は全て、例のスキルも含めて、こっからでも全観測可能だしね」
「それだ、その例のスキル、エアタイピング、それの全てが、あの世界の、あの時間軸で、あの観測端末でなければ、絶対に身につけられない理だったからだ」
「そうなの? そんなに凄いスキルなの?」
「アカッシクレイルコードで、秘匿されたモノも含めて、掛け値なしの全世界観測をした結果、
所持者が十三、+1が五人、+二が一人で最高、そして俺が現在+Ⅴの使い手だ」
「超絶ウルトラハイパーウルテクなレアスキルじゃん! マジでそんな技術が存在しているのが不可思議に感じられるほど、ヤバゲなスキルじゃん!」
「ああ、極めれば、つまり+Ⅶにできれば、世界すら支配できるほどの、
ぶっちゃけ、世界の方向性すら生ぬるい、格違いの桁違いの、超絶ウルトラなんたらの冠等詞が、マジで嘘でなく代名詞にして通用するレベルだな」
「で!で!で! そのスキルって、君が生きている内に、+Ⅶにできそうなの!なの!」
「テンション行き成り爆上げだな、そうだな、ギリギリのギリギリで、できそうでできないような、微妙だな、五分五分かすら分からん、未知数だ」
「なーんだ、まあ期待しないで楽しみにしておく高等テクを哲学するよぉー」
眼前で巨大な彗星が横切るような、往還艇の過ぎ去りを眺めつつ、俺は閑話休題のように掌を叩く。
「それはいい、本題はコレだ、俺の現状認識、
なぜに、イルミナード円形包囲陣は、包囲しただけで、詰めの、イルミナード王城を襲撃しない?」
「うーん、言葉で説明できないから、、、丁度よく、その件を未来予知を映画化したんだ、名付けて「イルミナード戦記・最終章」だよ♪」
空間にフライウィンドウが飛んできて、イリスの言う映像が流れ始めた。
「さて、盟約の口づけを」
その人物は、世界の方向性の悪、混沌の盟主、ナルディアだった。
「ええ、最終決戦のことトキ、盟約を交わさずに、貴方に背中を託すほど、ワタシは貴方を信用していない」
そして対する相手は、世界の方向性の善、秩序の盟主、白‐マリアだった。
アウルベーンの引き起こした、新世界創世計画に対して、
世界の方向性の統合的な象徴の主、アルド将軍は世界総動員を宣言した、
そして共通する脅威に対して、この二人はお互いを絶対の宿敵としながらも、イルミナード円形包囲陣の一角を双翼として堅持していた。
「久しぶりの距離感ね、マリア、貴方とこれほど近づくのは、何時以来かしら?」
「ふっふ、まだ世界の形が絶対値で定まらず、
ワタシの、私たちの悲願、幸福にのみ飲み込まれる世界、その巨大な儀式世界のゲーム空間の、絶対最終局面のイベントで、貴方が乱入してきたとき、とか?」
「ああ、あはっは、アレは面白かったねぇえ?
この世界では、‘バロックナイト・ゼロ”で知られる、有名な悲劇映画じゃないか、歴史の登場人物に至れて、ワタシは酷く光栄だよ?」
「なんで? なんで幸福なだけの世界を、貴方は拒否したの? ずっと、ずっとずっと、ずっとずっとずっと、不可思議に思っているの?」
「当然だよ、マリアちゃん、君が真に心の底から幸福を望み、それが叶わない、絶対の宿敵として、集束された愛情を、憎悪を、ワタシは至高の混沌の一つとしているから?」
「戯言ね、貴方の口からは戯言以外の何かを、ワタシはそういえば、聞いた事が無かったわね」
「戯言じゃないよ、本心から平和を、人々の善意を信じる純白のマリア君に、
私の醜い醜い、男のはきだすアレのような、おぞましい心をブチマケテ、ブチマケテ、その身に一生消えない形で刻みつけたいから、ワタシは生きているんだ?」
「はあぁ、そうね、貴方はそういう存在だった、久しぶりに感じる、この圧倒的で、全てを超越する、純粋な嫌悪感、思い出させてくれてありがとう、
これからも世界に秩序を、平和を、温和を、与え続けるだろうワタシの唯一無二の、糧にするわ」
「ふっふっふ、つまりはそういう事なんだよ、
君はワタシに汚されて、致命的に凌辱の限りを尽くされたと思っている、
その反動できっと、世界に純白を求めているのだと、ワタシは只管に邪推させてもらうよ、可愛いんだねえぇ、マリアちゃんは潔癖できれい好きなんだ、
このワタシによって、薄汚れる事を恐れ続けるんだ」
「死ねばいい、死んでしまえば良い、アンタは世界の歪み、その元凶だ」
「まあ盟約はするよね? そうしないと、やっぱ守るべき世界自体が、永久に無くなるんだから」
そう言って、ナルディアはマリアの唇をガチユリ的な、深いキスで舌と共にからめ取ろうとする。
「っ、、いっや!!!」
マリアは当然のように、中空に白銀の秩序の剣を、この世に唯一無二の純白を成す聖剣でキリ払って飛ばす。
「ああやっぱり、ていうかね、言わせてもらうと、私の恨みごとも聞いてもらえるかな?」
「なによ! 薄汚い孤児のような、誰にも恵まれずに、求められずに、祝福されずに生まれた、ホント薄汚い孤児よりも薄汚い、穢れた存在が!」
この世の全てを抱擁する聖女でも、これほど醜く穢れた存在は、受け入れら無いとばかりに、唯一無二に差し向ける嫌悪の表情は、美しくも拒絶を示している。
「ただの人だったころ、私には妹が居たんだよ?
まあ死んだけど、悪いヤブ医者に、親身に看病してもらっている裏で、毒を盛られていたんだよ、
ヤブ医者は暗い喜びと悪意で、撃ち震えるほどに震えていた、己の罪深さの根底が何であるかも知らずに、
まあ、それがワタシなんだけども、
まあ確信したね、この世には、絶対に幸福のみで構成されない、確かな理由があるんだって、そうだね、
君のように純白に狂えるのならば、私のように純黒に狂えるって道理も、果たして確かに存在する、唯一無二の摂理なのだよ」
「分かっています、この世界は無限に破綻・破滅・崩壊的に在るがままに在る、
それをただ受け入れればいいだけ、
なので、世界の半分は敵であり、半分は友、だからこそ正義の現場は常にギリギリの戦いを強いられているのですから、
常に常在戦場、灼熱の戦場を渡り歩いてきましたが、それが運命と割り切り、死んだ方がましな人生でしたから」
その言葉の通り、聖女はなによりも研ぎ澄まされた、剣そのものの存在感を放っている。
「ですがワタシは革新的に断言します、悪である貴方を、永遠に葬れた時、ワタシは無限の幸福に至れると、
正義を絶対視し、善良と平和、何もかもを超越する秩序と正義の御旗を、貴方自身に付きたてたトキ、きっと世界は救われます!」
「きなよ、いや来いよ、宿敵、身も心も全てをけがし、永久に汚してやる」
ナルディアは瞳を紅に染めて、無限の罪を刈り取ってきた大ガマ、サイファースの赤い夢を取りだした、
「神よ、秩序よ、正義よ、善良さよ、望むのなら、全てを解き放て、この眼前の無限の暗闇が晴れたトキ、きっと究極の幻想は拓かれる!だからこそ!」
「撃ち砕け! マリオネット、フィール&アネムトン!」
「ディバインセイバー! フレキシブルアマテラス! インパレスクォーターフルオープンザ! マイマインドネス!」
駈ける駈ける、二人の影が残像も見えずに交差した、果てはきっと世界を滅ぼす、開闢の鐘の音があたりに響き渡っていた、
善と悪の戦いは終局から始まりに向かい続けるのだった。
「なんだよコレ、世界が終わるじゃんか、
おいヲイ、こういう事が起こらないように、観測者が存在しているようなモンだろうが、ヤバいだろうが」
「そうだよ、だからこそ、この二人が合わないように、
どこの組織も、絶対にこういう奴らがぶつからないようにだけは、細心の注意を払って、
今まで五千四百兆年の間に、この二人が共に戦場に経ち、完全体で切り結んだ回数は僅かに四、
しかも色々あーだーこだーあって、その四階でも現に、世界はほろんでないよー」
「観測者の面目躍如だな、よくやっているのは、誰よりも世界の総攬者である、俺が保証して知っている、よく頑張っている、
なるほどな、だからイルミナード円形包囲陣は、均衡と緊張たもったまま、動きが無いのか?」
「それだけが理由じゃないけどね、まあそれが理由の一角以上なのは確かっぽいよ」
「まあ、イルミナードなんて、どうでもいいわな、どうせ、あんな辺境で何があっても、世界に与える影響力なんて、たかが知れているわな」
俺は楽観論的に決めつけてみた、イリスは微妙な顔をしている。
「いやいやいや、全世界的に見て、商業ガンガン売れている小説以外に、純粋なエーテルの含有量的に、どんな力技でも、技術力技でも、
まあ確かに、世界を揺るがすには程遠い、でもイルミナードがヤバいのは、世界系だからなんだよ?
アウルベーンが世界の方向性級の絶対存在で、しかもイルミナードは世界系を生み出すレベルの、スタープレイヤー級のキャラクターで溢れているの、
これがどういう現象を生み出すか、分かった上で言ってるの?」
「ああ、言っている、現に俺は、その危険性を確かめる上で、
規定基底現実で、イルミナードをネタにして、某巨大ネット小説投稿サイトに、元ネタをコレにして、系統樹の続く限りで小説を書いたのだ、
だがぶっちゃけ、規定基底現実の他の商業ガンガン売れている小説と比べて、有意差で何かあるわけでもない、
つまり特異点級では無い、世界を揺るがすほどではない、
俺がわざわざ規定基底現実に行っている理由の大きな一つは、この仕様の解明でもあるんだぞ?」
「いやいやいや、それこそ何を言っているんだよ? 君だよ。
君自身が証明しているだろ?
君が、規定基底現実の君が、馬鹿みたいに必死に成って、一人で百万文字以上で、三百話書いてる時点で、ヤバい事の明瞭な証明なんだよ?
君を狂わせて、人生を捧げるに足る世界観に成ってる時点で、証明としては純文過ぎるんじゃない?」
「いや、俺が面白いと断言できるのは、作者だから当然だ、
それに規定基底現実に行く上で、エアタイピングというスキルを入手・研鑽の歴史に備えて、割と上位の観測端末を選定している、というのもある、
その他の乱数も合わせて考えてみろ、
というよりも、規定基底現実の盤石さは、世界の盤石さ、壮大さに正比例するんだ」
「つまりは、イルミナードは小物だってこと?
この物語のタイトルである世界観が、そのもの世界に対する存在比率が低過ぎるから、劣等感・羞恥心・嫉妬を喚起するレベルの、
言いたいんだ?」
「当たり前だ、商業ガンガン売れる小説は、もっともっと、果てしないほどのモノだ、
きっと、無限大にすら至る、特異点級だ、究極の幻想すら顕現させるほどの、凄まじく素晴らしいモノだ」
「まあ現に、規定基底現実が引き金になって、無双神楽だって撃退できる実績もあるしねぇー」
「そうだ、だから、この物語を構成する全ての要素は、クソ以下の何物でもない、
世界観が、そもそも屑以下のゴミ屑だ、
キャラクターも世界観に依存するから、ゴミ屑だ、全てはゴミ屑で構成されたモノだ、何の意味も価値も無いってわけだ」
「へえ、それじゃや、架空世界に存在する、観測者である人間以外は、全員がゴミ屑って事だね、
この物語では、僕たちだけが、唯一無二に確かな価値と意味を持つ存在って、
商業ガンガン売れる時空以上の、果てしない世界に居るって事だ」
「当然だな、ゴミ屑で溢れた場所に居るからこそ、観測者は無限大に光り輝けるとも言える、
というよりも、このゴミ屑の物語は、観測者が活き活きと生きる為の世界とも言えるからな、
つまりはそういう事だ」
観測者とは、架空世界に存在する。
架空世界とは、存在しない存在世界だ。
例えば、規定基底現実、絶対的な上位世界に居ながら、この世界、
この世界に居るかのように、絶対的に下位の世界を観測して存在する、真に想像上の物語上の登場人物などを指して、もちいられる。
「そうだ、俺はこんな場所には存在していない、存在していない、だが存在する」
「確かに存在する、干渉値ゼロの観測者は、存在する世界を超越して、世界を創造する、ってねっ♪」
観測者はそもそも上位ステータスで存在する、ゲームマスターとしての権限を、存在の根底から持っているのだ。
その理由は世界が保証するからだ、
商業ガンガン売れる事が重要なのだから、資本主義的な、人間である限りは、
他世界からの干渉において、世界は観測者という形での参画を一切の理由なく断らないのだ。
「まあだが、だからこそ、俺達は、この世界に一切の干渉ができない、所詮は愛憎もなく、観測し調整する、最適者でしかない」
「まあいいんじゃないないかな?
みんながみんな、人間なんて所詮は、孤独な旅人でしか無く、一人ぼっちで死んで行くのが、イリスは必然で当然だって確信してるよ」
「全ての人間は、無限大のハイパー頭脳があっても、所詮は感情に基づいて行動するのだから、
そうだ、俺達には、この場に存在する俺達、この物語上の登場人物である、観測者である俺達は、
とにかくエーテルを欲する、何でもできる無限のエネルギーであるエーテル、
それさえ無限大にあれば、因果を無限に操作して、観測者ですら痛感できる感情を持って、俺達は生きていけるようになる」
「その為には、規定基底現実という最難関の難易度で、商業ガンガン売れる小説を描かなくちゃ、君が駄目なんだけど、それってハッキリ言って無理ゲーなんだよね。
そもそも、その世界で、まっとうな方法で商業ガンガン売れる、無限に究極の幻想を描けている奴らなんて、全員が嘘だよ?
君は分かっているのかな?
三大図書館ですら、ネットワーク構造体というチートを使って、単独の有様で商業ガンガン売れる小説を描けていない、
世界が認識する特異点級じゃないと、全部が全部、意味なんて皆無なんだよ?
まあ、そのチート級を、単独執筆で描くから、特異点として認知されるハードルとして機能してくれるんだけどさああ」
「ああ知っている、某科学研究所の所長のイリカ、メサイア図書館の主ですら、
日がな一日、本当に無駄に一日中を執筆の時間に当てて、所詮は窓際族のような、天下りのような人生を、執筆の特異点化に当てている、無駄な有様に見える、
アイツが本気を出せば、地球の科学を加速して、さっさと偽年代を終わらせるだろうよ」
「その件だけど、そっちの世界の観測者、規定基底現実の観測者って言ったら、もう僕的には雲の上の、絶対的な上位存在なんだけど、
やっぱり、制御しているのかな?」
「当然だろ、観測者は全ての世界に等価に存在するマスターだ、神だ、
だがエーテルの関係上、二千年代、太陽系を取り巻く、銀河大戦の終戦、それ以降のアカシックレイルコードに記載が無い所を見ると、割と行き詰っている感はあるな」
「二千年代でも、前半の不老不死化、太陽光発電の実用化、その他VR技術の開発も阻害しているし、どうしてかな?」
「おそらく、宇宙開発のブレーキとして、あの有能すぎるイリカを使っている所からも、奴らは宇宙に進出するまでは、人口を抑制する節がある、
地球に莫大な人口が有ると、余りにも過密なネットワーク構造が出来過ぎて、維持するエーテルの関係上と、俺は観ているがな」
「イリカちゃん、世界系の登場人物のようなポジションなんだ、うらやましいなぁー、己の掌に世界の鍵があるって、どんな気分なんだろ?」
「クソイリカは、それを鍵の出力に補てんしている節があるから、いやらしい奴だよ」
「ああ例のメサイアの鍵だね、あれって結構苦しめられる類のモノなの?」
俺はそんな風にイリスと無駄に話していた、百日ほど、そしてまた、次の観測者、そして作者・創造者・総攬者としての活動を開始するのだった。




