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アトリエ連合世界観の主‐エミリちゃんが実質的に初登場的な話?



「お、来たか」


 某日、何時もの毎度お馴染み的なノリで綴れる形式を確立したと思い込んでいる、我がホームポジション的な日常的な語り口調を置く。


「ええ、来てあげたわよ?」


「規定基底現実から、このイルミナードの中核まで来るのに、割と苦労したんじゃないのか?」


 蒼髪の乙女の装い、見方によっては姫騎士のような、ぶっちゃければエロゲーの、しかも凌辱タイプのヒロインのような耽美で壮麗な見目である。


「まあね、でも余裕よ余裕、商業でガンガン売れてる作家様のクリエイティブな想像力を駆使すれば、

 この場でも同じように可能なこと、、、

 まあかなり苦労したわよ? 此処ってなんか知らないけど、みんな超越的なプロの世界観的な雰囲気だもの、ワタシが無双出来たのも、ぶっちゃけまぐれだったり??」


「まあな、お前の某巨大ネット小説投稿サイトで連載中の、、、なんだったか?」


「灼熱のダークマター、よ」


「ああそれだそれだ、それも俺の洞察と観察によれば、マグレ当りだと、そう記憶している」


「うぐうぐぅっ、まあアンタには言うけど、アレって、その場の奇跡的な閃きの連続と連鎖、打ち明けると勢いで書き続けてるって感じだわ、

 いまだに勢いが衰えず、ブックマークとか十万超えたっけ? そういうレベルの作品で在り続けられてるのが、マジで自分で信じられなかったり?」


 照れたような笑み、内心の嬉しさを隠しきれず、それに若干のドヤ、顔、そういうのは踏みにじって、つまり嗜虐心がそそられたりする。


「そういえば、なんだぁ?

 エミリ、お前はオタク趣味を、全面的にやめて、生まれ変わるとか、そう言っていなかったか?」


「っつっ! うぐ、そうね、そんな事も、遥か昔にあったわね」


「昔じゃないと思うぞ、経緯を思い出せば、ものすごく恥ずかしいタイプの、それこそ黒歴史に分類される奴だろ?」


 俺は弱みを握っているんだぞ的な語り口調・ノリで、ドヤ勘満載で語るのだ。


「お前は、今はそんな華やかな装いでコミュ強を気取っているが、実は根暗の陰湿な駄目人間であり、

 夜な夜な、大好きな二次元ヒロインのコスプレをして、俗に言う原作再現的な奴で、夜な夜な一人で自分を慰める遊びを大得意にしていた、そうだろう?」


「うぐぅうぅ、アンタって奴は、なんて陰湿でサイテーな、ゴミ屑のような煽り文句を得意とする人種なの? 

 へえへえ、良い感じじゃないの? もっと得意げに言ってれば? 凌辱系のエロゲーのやり過ぎで、弱みを握った女を脅す事に快楽を感じてしまっている禁忌人間!」


「おお、おお、お前こそ同じタイプだろうに、でだ、

 エミリって奴は、一人遊びに飽き足らず、某国民的な裏祭りで、オフパコを、しかも超コスプレでするのが大好きな、淫乱ビッチ化していたんだよなあ?

 そしてあーだこーだあって、リベンジポルノ的な、妙に恥ずかしいシチュエーションの、

 今だから言うが、あれは最高にゴミ屑な有様だったぜ、本当に恥ずかしい原作再現、あへ顔悶絶的な某有名な凌辱エロゲーの再現だったんだよな?

 を晒されて、姫騎士ってみんなから小馬鹿にした感じで呼ばれるようになった訳だ」


「うぐうぐうぐぅ! なによ!なによ! あーあー!!!」


 エミリは顔を真っ赤にして、怒ったように腕を広げてジェスチャーする。


「だからどうしたってのよ! ワタシは吹っ切れたのよ! 

 ワタシは淫乱でビッチな! 姫騎士ですわよぉおおお!!! あへ顔悶絶絶唱が大得意なエミリ様ですわ! ひれ伏しなさい!」


「くっくっく、良い様だ、エミリちゃんは、そうでなくっちゃいけない!」


「くっ!言わせておけば! 商業で五十万部くらい売れてる、売れっ子ライトノベル作家に、さっきからアンタは、なんて口を聞いてくれちゃってんのよ! ひれ伏せ!」


「嫌だね、あんなマグレ当りの、俺的に才能の感じられない物語小説程度で、俺からの尊意を買い取れると、安易に思うなよ!」


「ふぁあー! あーもうムカつく! 今この場で! エミリちゃんのパーフェクト異世界ラブコメ教室ひらいちゃうわよ! 開講料を強制徴収するわよ!」


「かっか、意味の分からないノリで、羞恥をごまかしているのだろう? 

 無駄だなぁ? お前が無様で哀れな、痛々しくて恥ずかしい、電波全開のエロ女である事実は、もうゆるぎなく確立されているんだからな?」


「てーかさあぁああ! アンタ! 

 某巨大ネット小説投稿サイトの! あの、あれ! 読んでいるのよ?

 R18のアレよ、アンタのユーザーネーム、

 ユニオンメディア、UMのアカウント名と同じだったから、エゴサーチで特定余裕だったのよ、で、見たんだけど、何よアレは!

 完全に確定で、ワタシを元ネタにした、実話みたいな形式の官能超エロ小説だったわよ!!?」


「ほお、特定されていたか? で? どうだった、お前にとって色々な意味でおかずになっていれば、特に幸いと思わなくもないが?」


「このサイテーのゴミ屑オトコ! アンタって奴は、わたしをどれだけ辱めれば気が済むの! 何時も何時も馬鹿にして! 

 絶叫したくなるくらい、凌辱者のアンタの視点から、ワタシを慰みモノにしまくっているのが伝わる、最高の被虐待小説ごちそうさまよ!!」


「かっかっか、喜んでくれたみたいだな、幸い幸い」


「この馬鹿クズオトコ! この!この! 今すぐ消せぇええー!」


 そんなやり取りを暫し、ようやく苛められまくるのに満足したらしい、被虐趣味の若干面倒くさい感じの淫乱女が落ちついた俺的絶妙タイミングで切りだす。


「さて、お前を呼び戻したのは、他でもない、今の俺の此処、拠点中央には戦力が足りなくなってきたキザハシがあるんだ」


「でしょうよ、私の拠点、”水の都のアトリエ”、というよりアトリエ連合の世界観からも、遠方からの観測だけで完全に把握できるほどに、

 此処って、対世界を相手にする位に、円形に完全包囲されているみたいね?」


「それがイワユル、イルミナード円形包囲陣とか言われる、超絶ドエムマゾゲーの、

 常に、真の真なる命の危機と隣り合わせの灼熱の戦場を望む、バトルホリックの溜まり場的な、現状の戦場の最高到達点として機能する、世界の狩り場みたいになってる場所だ」


「アンタの毎度お馴染みの、黄金の鉄の塊的な意味不明な語り口調けっこうだけど、絶妙に的を射ている、超感覚的な直感的に分かる安過ぎるイメージ表現だわ、

 そうね、此処は灼熱の戦場、世界の皆が最終的には望む、平和なんて究極幻想とは対極な、地獄だわ、

 でも、可笑しいわねぇえ、アンタのような戦場の天才が、どこかで何かを、しくじっている、これは気配がするわよ?」


「なんだぁ? お前には話して無かったか? 例の件だ、例の」


「ええ、はいはい、分かっているわよ、完全に把握しているわよ、あの件でしょ? ヒルダーネットワーク」


 そのキーワードは、俺のウィークポイントなので、俺を知っている奴らは、多少は忌避して言いたがらないのだが、コイツは豪胆、というか無神経の厚顔なきらいがあり、割と良くハッキリと断言するのだ。


「ヒルダーネットワーク、無限多次元情報世界観、世界線の果ての探究者、

 極点ARとは対照的に、多分岐世界線の大きな極点を幾つも手中にし、世界リソースの獲得を実績として持つ、

 俗に全世界三大ネットワーク、メサイアとイデアに次いで勢力のある、観測者の寄り合い、かしら?」


「その認識で正しい、一片の真実と真理はついている、

 だが、あの素体群を、そのように簡単に理解していると、足元をすくわれるから、覚えておけ、

 ”あいつらは知生体の及びのつかない高次元構造認識体だ”」


 俺の理性が革新的な真実の認識を、一時でも拒むほどに、これは壮大なスケールのコズミックホラー的な案件だと、案に言う。

 

「言うなら恐るべきモノ達、ロプスの再来とも一時は言われた、

 人類が初めて、世界の裏側の観測者という存在を認識した時に、超越的な世界観のパラドックスが起こったように、そのくらいの規模はあるのだ、

 奴らは世界の神秘、世界の秘密、それらを独占している、

 むしろ、意図的に世界の深淵、深奥を極めて、世界リソースの拡大が奴らのやっている事とも言いかえられる」


「まあ、そうね」


 エミリは空寒く恐ろしいモノを見たような、寒々しい、酷く憔悴したような顔色を魅せる。


「ワタシも、一時は凍りついていたのよ。

 世界の中央に、太陽の十億倍の、全てを飲み込むブラックホールのように、

 この安全の保たれた世界が、仮初の薄皮の向こう側に、恐るべき真実が眠るように、

 ワタシの知らない、私の理解できない、世界の恐るべき姿を幻視でなく、直視させようとたくらむ、世界の悪意って奴の偉大なる巨大さに、ね」


「つまり、それが俺の対峙する、敵であり、宿敵であり友、愛人とも呼べる、場所の全てなのだ」


 エミリは納得したような、納得がいかないような、そんな顔をする。


「で、アンタが出戻りたい、自分の居るべき場所、パーソナルリアリティーが唯一満たせる、黒幕的なタチイチって、そういうわけね?」


「そうだ、俺はあそこに居る為に生れてきたと、ずっと前から確信している、その為だけに、今の全てを計画して実行に移しているんだ」


 エミリは昔から、俺のこの意図には理解を示さない、

 俺の狂気的なヒルダーネットワークへの愛は、一度あの狂信者集団に肩まで浸かり、その果てに抜けて、寂寥感を無限に感じなくてはならない、難事業だったからだ。


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