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基底規定現実の蒼の女王の話し


「ううん、どう考えても、面白くないのよねえぇえ」


「どうしたんですか? 、、エミリ」


 とある日から幾ばくか、経った。

 絶対のカリスマ状態から、超絶幼女に成り、少し成長して、

 サキは私に友達感覚に成り、リーサは並みくらいの扱いに戻ったくらいの時間軸上。


「いや、青銅陣営の物語が、寝枕に超絶面白い情景と発想が出て、一線越えた情報媒体で創造できた、はずなんだけど?」


「確かに、勢いはありますが、それよりもエミリ、歯医者に行ってください、前歯が腐ってますが?」


「酷いなあ、いいじゃん、ギリギリまで行きたくないんだよ、ギリギリを狙っているの」


 という会話を、規定基底現実で、私たちはしているのだった。


「超高級イメクラで、ちょいちょい働きながら、幻想世界にゲームで介入しているのだけど、大丈夫なのかな?」


「何が、ですか?」


「いやいや、私たち、お先まっくら、ていうか?

 だって、この世界じゃ、絶対的超上位世界の観測端末機能が、全部使えない訳じゃん?」


「しょうがないですよ、乱数なんですから、それよりも、友達として頼みが有るのですが?」


「なになに?」


「五十万ほど貸してください、課金しなければいけない事情が有るのですが」


「ああ、知ってる知ってるよ、

 私は一応青銅の女王なのだよ、幻想世界の方なら、上位端末の仮機能、七大観測端末各要素の幾つかをブーストさせられるの」


「ええと、実は白状すると、エロゲーのハッピエンドまで知ってしまった、とあるカップルに、お金が必要な用事が出来てしまって」


「あの子でしょ? イメクラで稼いでるみたいだけど、足りないの?」


「ええ、子供が病に掛かって、このままではバッドエンドになってしまいます」


「ううん、私的には、そのカップルがデッドエンドに成らなければ、別に子供は良いような気もするけど?」


「お願いします、エミリ、五十万で、その子が助かる見込みが、ほぼ100%です、お願いします」


「ぐふぐふ、それじゃあ、サキちゃん、私と関係を持ってくれないかな?」


「ええと、、、やっぱ良いです、強烈なSMプレイ以上の酷使には変えられません、彼彼女たちの子供の事は諦めます」


「なんだ、その程度の覚悟だったの、だったらいいよ、私も体を張って稼いだお金だし、

 絶対的上位世界の湯水のような金と比べて、この規定基底現実のお金って大事だったし、ね」


 そんな会話をしていると、リーサが控室にやってきた。


「はあ、はあ、、、酷い目に有った」


「どうしたんだい? 筆頭騎士のステータスが落ちてるようだが? リアル端末が相当疲弊した場合の、バッドステータスのようだが」


「問題無いでしょう、全力でサポートすれば、この程度は問題なくなります」


 アクセラレート展開領域に入った、自動モードのヴァンシリーサが、言葉の通りの動きを示し、私は了解の意を示したのだった。


「それよりも、クソエミリ、貴様は、いつまで、その歯、女の命の歯を腐らせているのだ? いい加減、直せよ」


「嫌だよ、リーサに直せって言われると、余計に誇らしくなる、私は何よりも、この腐った前歯を勲章にして、一生を生きていくよ」


「くっ、リーサさん、貴方のせいで、意固地に、エミリがなってしまった」


「いやいや、どう考えても、コイツは初めから歯を治す気が無い、

 前に聞いたが、歯医者の奴が嫌いで、そもそも、ナニかに自分を依存させるのを、コイツは嫌がる節が、永久に在るだろう?」


 くっちゃべっていたが、実際の本音はこうだ。


「別に私は、この場の私の命に、本質的に価値を、意味を見出さない、無我の境地で、常に生きているからな」


 大女王だから、規定基底現実で、全てに価値と意味を見いだせない。

 二人は、白い目でワタシを観ていた。


「そうだ、私は絶対的に、絶対的な上位世界に、幻想世界に己を完全に依存させている」


 そう、その白い眼は、全てを透かして拘束する、この場における、幻想の虜にする、カリスマ性の絶対性そのものだった。

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