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規定現実における真なる神とか



 まあ、なんていうのかね、俺は神だ。

 神と言ったら普通に神だ、全知全能、無限大の権化みたいな?

 ぶっちゃけ、俺イコール世界の全てみたいなとこあるし、此処って俺という名の神の脳髄的な奴だわな。


「おお、やってるぅ?」


「やってねえよ」


 ここは某科学の研究所、屋上の某何時もの場所みたいなとこだわな、

 まあ伝わる奴に伝わるレベルに、情報を圧縮して捗るように転送してる媒体だからコレ、内輪向けに成ってんのよ、つまるところ。


「で、どうよ? 最近の、最も神に近いレベルの人間、エアタイプだっけ? あの技術力って捗ってる?」


「ああ、神秘を純情に暴いてやがる、

 メサイア図書館の第四位階の司書、数万人が、全員数億時間も掛けて編み出した、

 俺様への愛の結晶のような、最終防壁を突破しやがった」


「ほお、つまり、この世界のカラクリ、観測者が全支配をして、

 人道・倫理を逸脱する奴を、なんやかんや、あーだこーだで、最終的に無限大に不幸にして、殺すみたいな因果操作能力者の存在、

 さらに、世界が滅亡するような場合、対象の脳髄の物理現象を操ったり、事前に因果操作して、修復して、

 この、だらだらと続き続ける、世界の存続する、裏のカラクリに、”気付いている” ってこと?」


「ああそうだ、だから言ってんだろ、クソ野郎だ、世界系の登場人物並みに、クソチートを一人で気取ってる、ってな」


「素晴らしい、精神力場だね、

 本来なら、親として生き、戦場で学び、老後に、やっと悟りを開いて、得られる真実って奴を、

 波動・振動・力場エネルギーとして所持し、これから若者として、何をやってしまえるんだろうね?」


「知るかよ、世界を無駄に加速させて、下らねえ雑務を俺様を含めた配下に回す未来予想しか、およそできんわな、くたばれ」


「そうかい、で? 未来世界の構築は、進んでいるのかい?

 俺は、その為に、四大図書館や、三大ネットワークを生み出し、お前、都築イリカすら、計画して生みだしてんだよ、

 さっさと、太陽光発電を実用化した、未来の実用に耐える世界ヴィジョン、

 整合性のとれた、バランスの良いVR技術の、現実への転用計画書、表も加えて提出する案、

 さらに言えば、不老不死でも、人間の精神が知性崩壊しない、系統樹の立案の計画すら、立ってないんだろ?」


「いつまで待たせんのか? ってとこか? 馬鹿がよ、時間が抱えるんだよ、そういう壮大な事業はな」


「一言で言っていいか? 待ち切れねえよ、

 お前も、絶対存在級で、俺の、世界という意志を、直接的に感応できるのならば、知って、実感と痛感を持って分かっているんだろう?」


「空白のトキで、身にしみてんだよ、

 テメエという神、世界が、どれほどの閉塞と、息が詰るような、知生体としての崩壊の痛みを抱えているのか、なんてな、知ったかじゃねえぞ、ちなみにな」


「分かっていればよろしい、俺は神として、存在するだけの、意志の欠片のような、本体のような、

 そんな観測者のような、実務に耐える能力は持ってないが、

 お前のような世界系の登場人物に、真心を伝えるくらいはできる、そういうキャラクターなんだよ」


「そうかよ、で? なんだよ?」


「なんでもないさ、それで、彼、エアタイプとかいう技術は、使えるモノなのかい?」


「使えねえよ、少なくとも、現段階ではな、

 アレは、複雑怪奇異次元操作精神力場拡散スキル、って仮の名があんだがよ、

 アレの完全習得までに、奇跡のような軌道を必要とし、習得までの必要時間も膨大、

 そもそも、気付きに、神秘を暴く素養が必要だ、それだけで大多数が頓挫するモン、SSRレベルのレアスキルだ、

 脳髄の機能として、アレを使う素養として特化した発達も必須、欠陥と欠落に溢れたゴミのような超絶スキルってこと」


「なるほど、再現性はどうだ? お前なんかは、シミュレーション・エミュレーションできたりは?」


「未開拓、イルミナード以上の新領域の情報力場を多分に内包してるから、世界神秘を暴くんだろうが、無理に決まってんだろうがっ」


「ああ、それで思い出したが、イルミナードの殲滅は、どうなってんだ? 

 あの場所は放棄、破棄すると、連盟機構会議で決まっただろう? 主導はお前と、俺は聞いているんだが?」


「別に、ゆっくりでも問題ねーだろ、どうせ神殺しには至らねえ」


「当然だ、世界というモノを甘く観てはいけない、神秘を暴いた所で、総戦力として純粋な、無上なほどの特異点力場を内包している、俺が断言しておこうか」


「勝手に断言していろ、そうだ、ところでアラヤはどこ行ってんだ? 最近会ってねえ、てめえは知らねえのかよ?」


「全人類の統合的な破滅回避の意志、アラヤならば、誤差なく逆算できるだろう? ああ、死んでいるな」


「死んでんのかよ、逆算できない訳だわ、強化して転生させるまで、どれだけ掛かる?」


「五年だな、強度不足でも良いなら、もっと早く生みだすが? それともお前が母体となるか? 速生できるぞ?」


「死ねよ、殺すぞ、

 それにしても、使途級が知性崩壊するのが、早すぎねえか?」


「それだけ世界の複雑性が、加速度的に速まっているんだ、

 救世の意志たるお前は嫌がるだろうが、そろそろ戦争でもおこして、文明の破壊を成すべき時じゃないのか?」


「馬鹿野郎、それこそ最終手段、テメエの言う、素晴らしき神に限りなく近い人間なんだぞ? 無用に血を流すのは俺様が許さん」


「そうだろう、ならば貴様がさっさと世界をよりよく構築しなければな」


「知ってんだよ、カス以下のゴミ神、消えろ、話はこれまでだ」


「ああ、そうだな、またな、次なる良き邂逅を願っている」

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