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MMORPGのこれまでの壮大な歴史を転用・利用した小説が最近は面白い過ぎる



「おい覇者よお、てめえは商業ガンガン売れる小説が書けるんじゃねえか?」


「書かねえよ、クソイリカ」


 毎度のお馴染みの、執務室だ。

 

「確かにな、ハッキリ言って、俺的な最強は、某最後の幻想のオンラインモードが歴史としては一強なのだが、 

 まあ、この超越的な世界、MMORPG的な要素に富んだ場所の知恵ならば、俺が覇者として君臨している証明があるよなあ」


「単一のUMで、ユニオンメディアの連合を打ち破り、絶対的な権力をもった今なら、小説執筆の時間くらいあるだろ?」


「UMにおける、お前のあだ名を知っているか? ハイエナだ、

 美味しい時だけ、某メサイアの鍵で乱入し、分け前を過分に寄こせと言ってんだからなあ」


「クソナイトの、無駄に肉壁になるしか取り柄のない、メイン盾連中をお荷物として抱えるテメエらに、過分な攻撃力を分けてやってんだ、当然だろ?」


「死にさらせ、ナイトが防御しなけりゃ、そもそも単一のUMで、どうやって立ち回るつもりだ? ゲームのシステムを俯瞰して理論的に説明してみろ」


「うっせえ、そもそも、コレはエロゲーだろうが、理知的に語るのが、馬鹿らしいんだよ、ダボハゼが」


「まあ、エロはエロでも、それを原動力にして、よりゲームが楽しくなるのだから、エロだけが主体じゃねえだろ、

 エロゲーみたいなモンだ、物語だって普通に楽しい、少なくとも、イルミナードは抜きゲー的なモンじゃ、確定的に明らかで無い」


「そうだろうがよ、

 てーか、アウルベーンの提供するゲーム空間でも、イルミナードが、どう考えても集中投資が投下されているんだ、

 MMORPGを世界観とゲームシステムも纏めて、全体統合的にやっていくのが、一番効率的であり、

 その世界の名前にすら成っている、このイルミナード王国の、絶対的な支配権を手にした以上、マジで貴様は暇だろ?」


「ああ、俺達が既にUMとして活動する機会も無くなって、久しいがな」


「てーか、てめえが手にした、その王座には、一体、どんな付加価値があるんだ?

 苦労と、際限のない課金の果てに、手にしたその椅子の座り心地だけか? ハッキリ言って、割に合わねえ感じじゃねーか?」


「いや、製作サイドは、絶対にそういう事はしない、某超級レアドロップ武器が無いと、

 そもそも武器自体がヒロインの、あのアップグレードに代表されるように、苦労には絶対に対価が発生するようになってんだよ」


「なんだ? その椅子に座っていると、王妃とイチャイチャできたりするのか?」


「いや、それはゲームシステム的に不可能だろうがよ、

 イルミナードが鉄壁なのは、ゲームの根底を崩壊させない為とすら思える、女王を含めた近衛騎士団、

 加えて、その後の、女王が殺された場合の、近衛の無双化仕様にあんだからよ」


「じゃあなんだ? 王座から手にできる、実態のある娯楽的な要素や、武器的な戦力は無いのか?あるのか? どっちだ?」


「開発中なんだろ、多分、イルミナードの支配率を実効支配まで高めたら、なんかある、女王を手篭めにできてないだけだ、ほかに何か見返りがある、はず」


「そう、信じたいだけなんじゃねーか?」


「ふん、下らん、見返りが無いのなら、支配しないのか?」


「ああ、しないね、イルミナード王家を支配しなくても、各地方領主は独立して支配権を持っているのだから、そっちを奪えば良かった、

 テメエが王家を簒奪するのに、どれだけ近衛部隊との、幾憶万回の激戦を、UMメンバーは潜り抜けたか、知ってんだろうが?」


「俺達以外の、UM連合も姦計に掛けまくって、同志討ちに、策謀にスパイ活動に色々あっただろうがよ」


「それでもだ、最終的に残ったメンバーは、初期の中核メンバーと変わらん、

 つまり、テメエが最高の究極戦犯、無駄足のト労を背負わせた、クソ肉壁ナイトにも劣る、自覚はあんのか?」


「ちぃ、くたばりぞこないのクソ女が、おいリアルで殴り合うか? 規定現実の非力なお前を、ぶっ殺しに行っても良いんだぜ?」


「おら来いよ、俺様はリアルでは、神経異常の怪力持ってんだ、普通にパンチングマシンで100とか出すしな」


「死にさらせよ、虚言野郎が」


「虚言じゃねえよ、商業ガンガンレベルの精神力と、ジム通いの、虚弱体質の性別女を舐めんな、ナニもぐぞ」


 イリカとは、そういう因縁があった、まあただそれだけなのだが、そんな風な時は、おそらく無駄に過ごしていたのだった。

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