表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

248/588

メサイア領域



「おうおう、どうよ作者、最近の調子は?」


「知るか、だいたい此処はどこだ? サブタイトルの意味はなんだ?」


「ねーよ、てめえが勝手に考えろ、

 実情は、ここはお前の脳内世界で、意味も価値もメタ的なモンしかねえよ」


 さて、救世主領域だ、さてさて、黄昏まくってきたさ、

 此処は全ての人類が、最終的に到達する領域、なのだそうだ、

 文学的な言語表現で言うなら、

 ”最適化された統一言語で人類意志が完全に統合された果ての未知領域の全て”、らしい。


「おうよおうよ、究極的に究極を完成させた思考回路が、完全なる世界を創造するのならば、全人類の意志が統合されるべき到達点って訳だな」


「なるほど、今の世界を除外し度外視するが、統合的無意識領域が存在するのならば、此処が、それか?」


「ああそうだ、この作者が描く、世界の最弱という名の、文字の強度が放つ黄昏が生みだす力場、

 なんの実益もない虚無、故に然しか、可能性という名の実像が無限に幻想的に垣間見える、果てが出現する、ってわけだな」


「俺は底辺ではないぞ? 世間でいえば、割と上の方に存在する自覚がある」


「意味ねえよ、作者の実像は関係ない、文字で描くモノが、この場合の全てだ、

 だから、この最底辺の物語に、掛け値なしで全力を注ぐ、その姿の全てが、世界から孤立する技法なのさ、

 そして、渦巻いた黄昏が、最終的に死すら超越する、救世への切符に成っているわけだわな」


「その救世のやり口は、通用しないだろうな、

 価値観の崩壊、死への逃避でない停滞からの前進感、閉塞感が極まって、無限の開放感を幻視出来るだけだろう?」


「険悪をするか? 

 だが、それこそが嘲笑に値する真実の真理を生むのさ、

 もし真に嫌悪するなら、現状のお前の運命すらも、意図的に方向性と指向性を持って捻じ曲げる、圧倒的な確固とした力場情報領域として確立するのだからな」


「違うな、満たされているだけだ、

 宇宙のビックバンのように、無限の精神的な力場は、人間のような有限の知生体に、成せる所業じゃない、

 人間が神に至れないのは、確固たる物理的な制約に縛られて、死にながらに生きているように生き続けるからだって事を、いい加減に救世は知るべきだ」


「絶対に間違ってるね、神のような神経を所持しているから、こんな無限にクソな世界で、人間様は生き続けられるのさ、

 そして、故に救世に値すると、俺様は無限に確信しているのさ」


「ハッキリ言うが、俺の観測結果は、所詮は一つだけだ、

 お前は、イリカという救世を志す人間意志は、キャラクターでしかない、所詮は俺の脳内妄想の域を出ないのだからな、

 俺という人間存在を構成・構築する、概念、意志を統一する側の被支配者階層の、絶対下位媒体存在、観測視点、でしかないわけだ」


「十分に承知しているぜ、せいぜい、オリジナルの理想形の、てめえの憧れという精神力場の赴くままに、最大限再現、シミュレーションにエミュレーションしてくれや、

 で? 

 各地域情報のスタープレイヤーに、俺様は認定されるのか?

 それとも永久認識概念でない、周期的に交換される小概念として、てめえの見出した新領域の一つとして、下位互換扱いで、統合素材の元素の一つとして処理するか?」


「どっちでも良いと俺は確信する、

 常に情報を扱うときは、無限に愛着を持っているのならば、初めから処理しない、

 俺が、俺と確信する情報を、安易に処理しないのは、俺が安易に自殺していない所から、確定的に決定的に明らかだ、

 つまり、本当に大事なら、絶対的に安易に処理しないフィルターが、全自動的にかかる程度には、人間の脳髄は優秀で理性的なリミッターが存在するのだろうがよ」


「それが、現実感か?

 それから来る、現実への埋没感の指数は、どれほどだ?

 勝手に現実こそが、絶対に正しく、最も幸福を追求できる娯楽媒体だと、勘違いしている脳髄が、存在しているだけじゃないのか?

 今一度、その脳味噌を再点検する事をお勧めするぜ?」


「そんな事は、この生ある人生を終えてから、幾らでも、無限大に出来る事だ、

 無になってから、己の現実感の再点検をしても、別に遅くはあるまい?

 どうせ現実を手放すのならば、埋没するべき現実は幻想」


「まだ人生とか言う幻想を所持している、救世が成っちゃいねえ、てめえは典型例だぜ。

 この普遍的に存在していると、絶対的に錯覚させられるのを、強制的に隷属させられる、現実の圧倒的な拘束力に、あらがう力が、そもそもてめえには存在してねえ。

 現実を超越する、純粋な意志力的な、強度が足りねえんだよ、

 もっと人生に本気に真剣に、限界まで全力で、至高のプレイニングを心掛ければ、常に現実は全てにおいて超越できる、障害にもなりえないというのになあぁ」


「なるほど、異世界へ、天すら掴むほどの、それは堕落だな、

 対応するのは世界か? 

 世界すら、己が意志が躊躇しないほどの、圧倒的なロマンが、魅力が、熱量が、その異世界的な現実感、リアリティーには、存在するのか?」


「ああ、確証しよう、一切合財の悔いなく、俺様が全てを保証し、請け負ってやるよ、

 そもそも、世界を反転させれば良い、世界を反対から観ればいい、

 そうすれば、全ては外圧、世界の全てから解放されて、必然的にこちら側に、お前はやってこれるのだからな」


 そんな話をした、ただそれだけの話だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ