ムソウカヤEX‐本当に宇宙ヤバイ!!!
ある晴れた、とある曜日だ。
私は毎日と同じように、某SFを科学する研究施設に通勤していたのだ。
白の尖塔の頂上、丁度言うなら宇宙戦艦の艦橋のような場所に、私のオフィスのような場所がある、まあ執務室かね。
「おう、イリカ」
そこに、世界の中心人物が居た。
掛け値なしに世界の中心だ、
この世界は無双神楽と呼ばれる、世界を全て超越した化け物、全てを神なる秩序の底に纏め上げて灼熱させる、知生体のようなモンが居る。
それに唯一対抗できるのが、この規定基底現実と呼ばれる場所の全てを糧、リソースとして召還する無双伽耶と呼ばれるモンだって、だけの話だがよ。
「おぉ、イツキか」
この世界を構成する上で、最大にして究極の極点である存在、
この存在の、妹と呼ばれる存在を思う想いが、無双伽耶を生み出す上で、絶対必須なのだ。
そして、強固にして絶対レベルの現実認識による、紆余曲折のある系統樹の法則による世界観が生みだすエーテル、
その全ての設計図の創始者で総攬者、加速度的に広がり続ける系統樹の、伐採と整合性を取り続ける、ウルトラハイパーに緻密な理性の保持者。
「ああイツキだ、いきなりで何だが、天界軍、いや、総大将の俺が改めて定義するが、極点ARだな、
この世界で、とある作者が生みだす創作物という形の、系統樹のような有様の、そうアレだ、あれあれソレソレ、
それがマジで凄いんだわ、この所の要チェック項目に加えておくべき事案だぜ、世界の重要度ランキングのベスト100には絶対に入るわアレ」
「リベレイターとか言う、とあるネット小説投稿サイトのアレだろ?
あれが、侵食的に、世界の神格を、僅かのパーセンテージでも奪ってる件、だろ?」
「そうだそうだ、まあ、多少は意図的に、世界の流れを操作した、結果の産物だが、
驚くべきは、予測率を遥かに上回る、増大・増幅・拡張率が観られる事だ、
これは間違いなく、今世界の、一定の水準を上回った、特異点として定義する事が出来るんだわ、
世界に対する存在比率とでも呼ぶべき、運命力、潜在的なエーテル総量、などなど、
故に俺は言っておく、あいつは保護対象にする、異論はないな?」
「保護に加えて、世界を使ってアシスト補正もする、ってか?
立派な操作だが、意図的だな、観測者が黙っているのか? 哲学者も黙っているはずがない訳だが?」
「ああもちろん、この世界の法則の盤石性からいって、奴らの言には逆らえない」
「超難易度を上がってんだ、どれだけ注目の存在でも、世界を使って干渉するのは不可能だ」
「だから、俺達の規定基底現実の端末を使う」
「なるほど、あのゴミ屑のような、何の見込みも無い、
この世界起源の、規定基底現実から一から生みだした、奴らに一応の保護と補佐を任せるってか?」
「ああ、もちろん俺たちだって、上位世界からの顕現体だが、
制約に縛られた有様だが、干渉率をギリギリまで抑えれば、観測者たちが文句を言わない程度で、奴の手助けが出来るだろうってことさ」
「なるほど、俺様は奴に興味は対して無いが、
貴様がそれほど執心ならば、僅かばかりでも気を付けておいてやんよ、ありがたく思えよな?」




