ドリームワールドへの道程‐蒼の回廊でシャルと
俺は夢を見た、遥かなる、果てが無いほど遠くの、これは異世界に繋がる光景、風景だったのであろう。
風が心地よく流れている、ここは海峡である。
そこに、俺が唯一に思い、憧れる、全部を超越的な超絶金髪碧眼の美少女が居るのだ。
彼女こそが、俺のシャルロットである。
涼やかな心地で、綺麗すぎる流麗な金髪を靡かせて、俺に流し眼をしているのだ。
胸が熱い、魂が焦れる。
この少女と、こんな少女と、一生を共にしたい、俺の理想の体現者であり、夢にまで見て、恋焦がれる、
俺が唯一の恋愛による発狂をしたいと思える、理想すら超越する勢いの、超越者風味の女なのである。
「どうしたの? そんなに息を乱して?」
「え? ああ、そうだな、息が乱れてる、おっ、お前が好き過ぎるからだぁ!」
それを聞いて、彼女の状態を、敢えて描写するなら、失笑風味の微笑だ、
素材からして超一流の金髪美少女に、そんな事をされたら、魂から既に溶けてしまいそうになる、溜まらないのだ。
でも、これすら形容不足だ、本来なら幾億の言葉でも、眼前に映る彼女を、僅かの価値や意味としても表せないのだから。
それでも、俺は俺の認識する彼女を、無上の賛美と敬愛を持って、表現したい。
それを知って、認識して、喜ぶ彼女を、俺が想像する事ができるからである、まあ、他にも理由があるのだろうが、簡単に思いつかないので、省略!
「恋人じゃないの」
「はあ? 恋人?」
「ええ、そうよ、貴方とわたしは、相思相愛、心から愛し合っている、
来世でも、永遠に二人が一つに結ばれる事を、祈ってやまない、だだ甘いカップル、番でしょう?」
「そんな事が、ありえるのか?」
「ありえるって、現実じゃないの?」
俺は困惑する、こんな超美少女と俺が恋人、夢だからって、あまりにご都合主義過ぎやしないか? 兄さんや?
でも、夢だと思ってるのは、俺だけ、
眼前のシャルロットは、困惑の眼差しを向ける、つぶらな瞳すごく可愛いですねって、思った。
「まるで初対面で、告白してきた、あの頃みたいじゃないの?」
「えっ、あの頃って、いつ?」
「ああ、そういうこと」
シャルロットは、納得したように、呟いて、俺に急接近してくる。
「貴方、夢見病の、発作が起こったのね」
「え? 俺って、そんな発作があるの?」
「そうよ、
貴方は、遠い世界に住む、自我が、偶に貴方の中に入り込んで、悪さをするって、病を抱えてるの。
だからまるで、今が夢で、なにをしても良いって、そんな風に思ってしまう、時があるの、残念ね」
シャルロットは、そのデカイ胸を張って、微妙に触れるくらいに接近、
俺と背丈が変わらないくらいに思っていたが、それは存在感から来る錯覚で、近づくと上目づかいに成る、超かわええぇ!
「うわぁ、シャルロット、すげえ可愛いよ」
思わずだ、思わず、その造形の良過ぎる、外国風味の超美女顔に、言ってしまった。
「へえ、面白いわね、もっと褒めなさいよ、わたしも、わたしの見目麗しい顔は常に、どんなときでも、誇っているの、さあ」
「ああ、興奮が収まらないよ」
「うんうん、それって性的興奮?」
「いや、これは単に、美術品を愛するような、崇高な、邪念無き、気持ちだよぉ?」
シャルロットは、さらに近づいて、胸を押し当てて、くる!、おうふぅ!
「嘘おっしゃい、この、嘘つきめ。
お前のここは、盛大に反応してる」
言いつつ、嗜虐心の溢れる目つきで、瞳覗きこまれる、ひええ。
「酷いよぉ」
俺は涙目だ、好き過ぎる女の子に、こんな事をされれば、嬉しはずかい悲しいで、とかく刺激が強過ぎて、
つまり、俺はひよってしまうのだ。
「知らないわ。
わたしはね、こうやって、弱り切った貴方を苛めて、楽しむのが、わたしの人生最大の生き甲斐、楽しみだと、
どこまでも確信に満ち溢れているの、
だから、胸を張って、堂々と、貴方をこうやって苛めてやるわ」
「嫌だよぉ、やめて、シャル」
「いー・や。
だいだい、貴方だって言ったじゃない、
俺は苛められて喜ぶ変態だから、偶には積極的に苛めてって。
せっかくわたしが、はしたない女と思われたくなくて、自重していたのに、
貴方は自分がわたしに苛められたい、そんな欲望を満たす為に、
そんな醜悪な、被虐趣味を、わたしに向けて、誇らしく露出したの。
貴方はね、
苛められて喜ぶって、好きな女の子に言って、プライドを持てる、異常性癖の変態なの、自覚しなさい」
「あうぅぅ、くーん」
「駄目、かわいこぶっても、許さない。
変態の自覚をもったら、私に対して、絶対に生意気な事をいわないこと。
さて、
貴方は興奮して立つ、インポテンツじゃない、だったら、わたしに性的魅力を感じすぎて、こうなった、
これは紛れもない、その証拠物件よ、
ねえ、そうなんでしょう?」
「は、はいぃい」
「よろしい、あそこに行くわ」
シャルロットが指差す所は、なんかトイレっぽい個室だ。
「行ってどうするのさ」
「楽しい事するのよ? 楽しみでしょう?」
俺は手を引かれてしまう。
個室で、シャルロットと向き合う。
一言でいって、ヤバ過ぎる、興奮し過ぎて、今にも死んでしまいそうだ。
「楽しいわね、心底好きな男が、密室に連れ込まれただけで、死にそうに息を乱して、はあはあしている、
そんな姿を鑑賞するのって、なによりも心を満たす現実よ」
俺は言葉に意識が向かない、
この夢のヴィジュアルの凝り具合は、本当にヤバ凄いのだ。
シャルロットは、美しいが、さらに補正が掛かっているのだ。
文学的に官能的に、これは表現できる極地の極致で、初めて多少の、この眼前の素晴らしさを多少表現・表出できる程度、
だが俺は実行する、
言葉だけでも、鮮明に覚えておきたい、これは素晴らしい風景だ。
「シャルロット、お前の姿は美し過ぎる」
「知っていたわよ、当たり前過ぎて、空気がおいしいって言われるくらい、滑稽な台詞よ」
「いや、違うんだ! これは可愛い! 愛くるしいって、そういうことだ!」
胸がドキドキ、心臓が馬鹿みたいに激しく脈動して、ヤバいのだ。
シャルロットが好き過ぎて、独占したいし、可愛がりたいし、やりたい事が多過ぎて、今にも爆発してしまいそうなのだ。
「やめなさい、さすがに、恥ずかしくなってきたわ」
「やだね! 俺はお前を辱めたい!」
「くぅ、ついに本性を現したわね、このっ」
俺は溜まらないとばかりに、シャルに抱きつことする、シャルは抵抗するように身体を割り込ませる。
「その柔らかくて、愛らしい身体を、抱き締めさせてくれ!」
「嫌よ! やめなさい!冷静になりなさい!」
そして、取っ組み合いみたいな悶着の末に、俺はシャルロットの例のアレ、
全世界的に観て、テンプレートに成りそうなほどに、歴史的な大事において使い込まれた、そう例のアレ、
ゴールドパンドラと呼ばれる、黄金の種族の黄金郷においてすら至高の逸品と謳われるモノ、
絶対化による魂の完全掌握によって、つまり己の一物を握り込まれて、封殺される結果になった。
「うぐぅ、、やめてよぉお!」
「うっふっふ、これで動けないでしょう?
男なんて簡単なモノよ、これを握り込まれたら、魂を握り込むよりも、たやすく委縮する、
己の存在の矮小さを、自覚なさい」
俺はまた涙目にされる、
だって酷いだろうがぁ、
好きな女に、男の象徴である愛欲のような大事な魂の奥底のアレを、乱暴に、むんず掴まれているのだ、このシチュエーションは色々酷過ぎる。
「連れ込んだのは、シャル、お前だろうがっ」
俺は率直に言って、期待していたのだ、だけどこの有様は落胆であるのだ。
「まあ、ね」
シャルはバツが悪そうに、呟くように言う。
「わたしだって、貴方と、ここで、エロエロな、
まあ観測者に規制されるから、やれないのだけどね、単刀直入に、
エロ漫画のような、極端に極度に、美化のような形で刺激的に昇華された、
男女の営みをしても良いと、いいえ、がしたいわよ」
「うぅぅう!!」
くはあ、くはあ!
俺は凄いぞ! 俺は凄いぞ!
こんな見目麗しい、求めて止まない繊細な精巧な西洋アンティークドールのように、
金髪碧眼の妖精ちゃんから、心の底からの思いで、男として求められているのだぜぇ!
「でも、ちょっと無理ね」
「うえ、どうして!」
「ガッカリしないで、他の方法で、やってみるから」
もしかして、っぱあれか?
イリスの観測者、その系統樹が牛耳る世界観の構築現象の影響力、又はあの総覧者で、創造者が、邪魔してるのか?
俺は夢を見るが、その種類が存在する。
分かり良く言えば、この世界は、エロ禁止だと、そういう世界観が存在するのだ。
「もしかして、エロい事だめな世界なの? ここ?」
「はあ? どういうことよ、違うわよ。
この後に、ちょっとヤル事があるから、
その、あの、流石に、あんたと交わると無理っていうか、やってからじゃ、流石に、その、無理っつーか、ねえ?」
「どういうこと! 俺知らないんだけども! だけども! だけども!」
「うっ、うるさい! とにかく、貴方とわたしは、今はできないの! ガッカリしないで!心外だわ!」
「わ、わかったよぉ、うぅぅーん」
「ちょっと、やめてよ、貴方に、そんな顔されると、禁忌を破りたいほど、、、
だっ、駄目なんだからね、そんな顔されて、絆されるほど、わたしは分かり易い、優しい女じゃないんだからね!
調子に乗らないでよね!」
ツンデレだ、俺を喜ばす為ってのが透けて見えるほどの、見事なツンデレの演技だった、俺は精神の均衡がとれて、持ち直した。
「あー分かったよ、シャル、そのツンデレの演技で、元気出た、ありがとうだよ」
「くっさい奴ね、ツンデレとか、そういう枠に嵌めてわたしを見ないで頂戴、そういうのが一番気に食わない、
不快よ、わたしを安く見られている気分がするの!」
「そんなことないよ、シャルロットが好きだよぉお」
俺は俺から接近して、顔を寄せて呟く。
「ちょっ、ちょっとキモいから、近づかないで」
「えええ!」
俺は驚く、本気で嫌そうな顔をして、愛する人は俺を避けるのだから。
「してやったりだわ、あんたは馬鹿な奴よ」
「んなぁ!!」
その変わりようは、まさに驚天動地のトリックで、観衆の度肝を抜く、奇術師の手際だ。
「こんな演技で、簡単に騙される、
本当に簡単な男、
わたしがちょっと弱り目で、涙目でもすれば、簡単に籠絡されてしまう。
どんな生物よりも滑稽、可哀そうで、あわれ。
もう私の虜で、どうしようもないくらい、好き過ぎるんでしょう?」
さきほどビックリさせたお返しか、魅力的な挑発顔で、これでもかと身体を摺り寄せてくる。
「駄目だよぉ、死んじゃうぅ」
「死ねしね、お前程度のぶんざいで、わたしをキュウぅんっとさせた罪を償いなさい、万死に値するんだからねっ!」
涙目である。
好きな子とイチャコラしている、でもエッチなの駄目で、こんな遊びをしてるのだから。
「うえーん、キスだけでもしたいよぉー!」
「ちょ、やめなさい、消されるわよ」
シャルロットは真剣な顔で、俺を諭すように言う。
「確かに、貴方のソレは、もうはち切れるくらいに膨張して、抑圧した性欲が、世界を崩壊させる、もう寸前ね」
彼女の瞳の先には、この世の悪を凝縮したような、禍々しい妖気を放つ魂の衝動が存在しているのだ。
「というか、そんなにエロい事がしたいの?」
「したいよぉー! シャルはしたくないの?」
「ふん、わたしはエッチじゃないから、ぜんぜん大丈夫ですけど、なにか?
だいたい、貴方はエッチ過ぎるのよ、
その目を背けたくなるほど、醜悪で劣悪な性欲は、さすがに許容できないかもしれないことよ?」
「んなぁ!!?」
俺は驚嘆した、
好きな子に向けた、純粋な性欲を、否定されたのだ。
この溢れるほどの愛情を、性欲を、その身体と心全てで受け止めてもらえると、俺はたかを括っていたのだ。
だってシャルロットは、俺のモノなのだと、そう思っている俺が居たのだ。
「嫌よ、この変態、
貴方のような、クソ変態の、クソみたいな性欲を、どうしてわたしが受け止めてあげなくちゃいけないの?
馬鹿も休み休み、言って。
貴方は一人で、私の事を思う事だけは、許可してあげましょう。
だけど当然、それ以上は、絶対に不許可です、身の程をしりなさい、この下種以下の下呂野郎!」
口に嘲笑を、頬を紅潮させて、罵ってきた。
「ひどいよ!」
「さんざんぱら、わたしを性的な目で見ていた、それがつけよ。
正直に言うけれど、わたしはエッチなのは嫌いなのよ!
貴方のその低廉な欲望を、わたしに晒さないで頂戴。
金輪際、もう、わたしは貴方の欲望のはけ口には、ならないのよ!
慈善事業は、もう終わりよ。
泣きながらわたしを求めたって、絶対に身体を許さないんだからね!
あんたにされた、幾万の変態に、もうわたしは耐えられないの!」
「そんな、マジで?」
その迫真に、感じる所があった。
このシャルは、俺を罵りたい気持ちと、エッチなのもう嫌だって、そういう半々の本心を出してるのだ。




