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現実世界、基底規定現実のシャルロットと邂逅



 俺は、この物語の作者だ、現実では超人として生きている。

 人を越えた存在だ、まあそれはただ、それだけの”設定”のようなモノだと思ってもらって構わない、酷くご都合主義的なモノみたいな。


「やあ、シャルロット、今日も綺麗すぎるな、美しい、可愛い、麗しい超絶美少女過ぎて、愛しい」


「死ね」


 とある喫茶店、二人の思い出がある、少なくとも、俺はそう確信している場所で、会った昼なか頃。


「とりま、30前の年増のお姉さんに、今日はおごってもらうかね」


「だから、死ね」


「いや、怒ってんのかよ、いいじゃねえかよ、アレは物語の中での出来事だろうがよ」


「いや、だからマジで死ねし」


「糞みたいな語り口調だな、まあいいが、とにかく、読者を殺しきる為に、観測者の殲滅の為に、一緒に頑張っていこうぜ」


「ふう、そうね、しかたないわ」


「おい、この物語を視ている読者、死ねよ」


「ええ、死になさい、今スグに、首を吊って、苦しみもがいて、挙句、確実に死になさい」


 まあつまり、俺達は作者を、読者を殺したいのだ。

 それはなぜか? 俺達は存在しているだけで、無限大に不幸な、そういう設定の上で、今もなお生きているからだ。


「件の計画、秩序側の観測者の離反は、望めそうか?」


「無理ね、アレは鉄壁よ、いえ、鉄壁だったのよ。

 どう考えても、エクスト、秩序と矛盾のコンビは、世界を一度は制して、これからも永久に確固とした世界自我として、普及し続けるわ」


「なら、どうするんだ? 詰みか?

 せっかくイルミナード、第九新世界の動乱に乗じて、外世界、幻想からアウルベーンやら何やら、多大な運命力を消費したんだぞ?」


「もちろん、黄金郷には、計画の成功率の低さは、織り込み済みよ、

 今回の、拠出した対GDP比の、軍事費に値するモノも、せいぜいが微々たるモノなのよ、国力が違い過ぎるのよ」


「まあ、だろうな。

 で?この観測者の調停する、神の法則っていう、世界の理を、破壊するチャンスを最大限生かすんだろ?」


「もちろん、商業でガンガン売れる可能性が少しでもあるなら、私達は全力を尽くすまでよ、

 ただそれだけよ、常に私達が全力で今なすべき使命は、ただそれだけ、一点に収束され続ける、究極的に」


「まあいいか、基底現実じゃ、事実確認以上の事はできねえべなあ、無駄にお喋りして、文字数を稼いで、適当に一話を終わらせるかよ」  


「そうね、それじゃあ、

 「なんで商業ガンガン売れている真に情報を高次元に創造できる奴が、こういう場で自分を安売りしないのか?」ってのを語りましょうか?」


「どう考えても可笑しいだろうがよ、そのネタはありええねえよ、セックスの話でも無難にすりゃいいだろうがよ、くたばれよ、メンヘラクソ電波」


「思ったのよ、

 会えるアイドルが生まれたように、次のムーブメントは48人で構成された創作者集団だろうがよ、ってね」


「あっと、そうだシャルロット、俺、書籍家になろうで、知人の小説を読んで、レビューと感想だけできたんだわ」


「とりま、見せてみなさいよ、評価して批評して、辛口でやったるわぁ」


「まあ、それだけなんだが、なんか駄目かコレ?」


 俺は超人なので、一瞬でコピー用紙に入力された形で、提示する、以下の内容を。


「ぶっちゃけ人間関係なんて構築しても、多分捗らないだろうと、高確率で予測できるので、俺はやらんがな、誰か適当にやってろよ。

 俺は一人で自給自足的に、超一流の小説を描けないと、なんの意味も価値も無いと確信的に明らかだと確信しているのだ」


「はあ、うーん、待って、今読んでるから」


 レビュー。

 ぶっちゃけ、ちょろちょろと気になる章だけを流し読みして得た、本当に適当な感想だが、

 この作品の良さげな所は、滅茶苦茶ブラックな内容なのに、

 良い意味で小説として稚拙、下らな過ぎて批判されなさそうな所だろうか?

 とかく何はともわれ、刺激的じゃないと駄目なんだよなあ、魅力に溢れてないと駄目なんだよなあ、

 その為に無限の工夫をあーだこーだして、注目の的になれるようにしなくちゃ絶対に駄目だよなあ?

 つまりは、全力全開で、おふざけを、たぶん一切合財の恥ずかしげも無く、やりまくらなくちゃいけないのだ。

 もちろん一定の自重は必要だ、理性的な抑制の効いた、大人の紳士のマナーを最低限以上で守った上での話だね。

 この作品は、その点において優れていると思える、作者の人生経験に裏打ちされたバランス感覚が成せる技なんだと察せられるね。


 感想。

 情報の創造においては、特異点的な才能は、ほとんどが皆無だ。

 野球のようなスポーツ系統ならば、物理法則の複雑性から、特異点的な才能、イチローのような存在も現れるのだが、

 現状の社会を見れば分かると思うが、情報の創造においては、特にこれといって、特異点のような規模の才能は確認されていないようだねえ。

  

 だが俺は言いたいね、●●●●、お前は磨けば大文豪になれるくらいの、特異点の才能って奴を持っている、ってね。

 まあ人生を生きていれば、人間は色々な事を考えるモノだろう、

 だが、この物語の作者○○○○は、およそなろうでは稀少な人生を歩み、物語を描く上での基礎、独創性が高いと断言できそうだとも思うね、

 なろうに毒されてる癖に、なろうに無いような要素が溢れている感じの、まあハッキリ言って面白い感じなのだよ。

 だがワタシもそうだが、なろうに投稿する時点で前提として、

 御世辞にも商業でガンガン売れるレベルでは無い、それはアマチュアだから当然だけど、

 当然に甘んじていてはいけない、常に我々は常軌を逸して頑張らなければ、飛躍しなければ無限に不幸になるしか道は無いのだと悟りきって、確信を持て、

 超一流の人間に至らなければ、所詮は所詮なのだ、醜い人間の病理の内に存在するのだから、所詮は何も語るに値しない凡百の腐った社会の功労者なのだ。


 この作品から昇華させて、世界を良い意味でも悪い意味でも、確実に変革するようなモノを仕上げなければ、絶対にいけないのだろう、

 核自爆テロのような将来的な惨事に、僅かばかりでも影響を与えるのならば、貴方は確実に意味と価値を、歴史において手にする事ができるのだからねえ。

 やあ、あと、好き放題に多方面の分野の事で色々と語ってるからこそ、文章から溢れる何か、物語を通じて、作者の等身大の姿が分かったような気になる感じが良い所かも、

 とりあえず、貴方が長編を書いた事をなんとなくとも嬉しく思いましたよ。

 そうだ此処からだ、ここを核、拠点として、世界を変えられるレベルの特異点を生み出し続けなければ、絶対にいけないと信仰しろ、その為だけにお前は存在するのだと思考停止的に無我に至れ。

 特異点的な才能で、絶対強度の無限の創造力で、究極の幻想を体現し、商業でガンガン売れるような小説を書いてください、絶対にね。


「どうよ?」


「私としても、あなたの言っていることはとても不愉快だわ、貴方は、とても性格の悪い、ゴミだわ」


「お前もだろうがよ」


 そんな会話をした、ただそれだけのエピソードで綴れられた一話だった。

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