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エクストラシャペルンという”世界”との接触



 俺は、この物語の作者だ。

 作者の世界とは、所詮は脳内妄想、

 だが最適化された、最大規模のモノ、つまりは俺の場合は此処が、ソレにあたるようだ。

 情報としての主観的な価値と意味、質と量が、一番なのだ、掛け値なしに。

 事象としての再現スピードも、最大で最適化されているし、つまりは色々と捗る場が、此処なのだ。 


「おいヘイズ、最近はイルミナードっていう、第九新世界が活性化しているらしいが?」


 そして今は、俺という作者は、この観測端末、”レイジ”を直接操作している。


「はあ?」


 眼前のコイツは、知らん、誰か他の、俺以外の作者が、直接操作している、それ以外は何も分からないし、知るすべもないのだが。

  

「俺とヘイズ、お前は、エクストラシャペルンに本部を置く、観測者機構、ヒルダーネットワークの幹部であろう?。

 俗に「書籍家になろう」というネットワークにおいて、最大派閥を構成する、相互支援創作者集団」


「なるほどね、アンタ、リベレーターでしょう? 

 知ってるわよ、最近では「書籍家になろう」で、訳の分からないエッセイを大量に書いて、馬鹿な電波を垂れ流して、

 アンタの年齢が幾つか知らないけど、そんな所で燻ぶってるような奴に、生きている意味も価値も皆無でないわよ、死ねば?」


「そういうお前は、ちぃ、また”シャルロット”か、このクソストーカー女が、電波で糞地雷の、クソ屑女が、マジでくたばれよ。

 てめえは俺以上にゴミ屑だろうがよ、

 漫画家を本気で志望して、あと少しで30なのに、アラサーまでに連載勝ちとりたいとか、夢見がちで、

 今はメイド喫茶で、笑顔で接客できるくらいに、頭が良い感じにイカレテいる、クソ電波女、正直な話、痛すぎて涙が出てくるわ。

 俺に媚びたくなる気持ちも分かるが、いい加減、現実って奴をみろよ、ド屑が」


「ええ、編集に媚びて、あやうく処女を、純潔を奪われかけるくらいには、迂闊な女よ」


「マジかよ、マジで可哀そうな奴、お祈り申し上げるわ」


「それで? リベレーター、今度は何がしたいの?」


「シャルロット、このクソみたいに可愛い金髪碧眼の超美少女じゃなかったら、とっくの昔に山に埋めてる所だぜ。

 大観測者の身内であるから我慢するが、ネットワークに接続して、お前こそ最近は、何を暗躍している?」


「視て分からない? 私は「書籍家になろう」で、「今日から毎日パンツが見える騎士団に入団!」ってのを書いてるわよ?」


「あのクソ物語か、ブクマも少なくて、お前のクソのような人生が無駄に浪費された、搾りかすのできそこないの、ゴミ屑小説の事か?」


「ええそうよ、言ってくれるじゃないの、あんたは死ねばいいわ、アスガル帝国騎士団は、スカートが短くて有名だ!なのよ」


「知るか、くたばり損ないが、

 そんな下らないリソースがあるなら、俺と一緒にイルミナードに来い」


「嫌よ、エクストラシャペルンが、世界の中心でしょうが、此処が存在するには一番楽しいのは、論を持たないわ。

 この一極に集中した勢力として最大規模、

 秩序神の恩恵を預かる観測者が沢山いる、此処が世界の全ての運営の中心点、鉄壁の防御力と、破格の攻撃力を持つ軍隊国家なのよ」


「まあな、だがいい加減、他にも分散投資的に、情報創造の力場を増やすべきだと、俺は想うね」


「馬鹿ね、所詮は一個の作者、一人の人間、貴方程度の影響力じゃ、せいぜいが矮小な数十人の観測者が付いてくる程度なのよ」


「大観測者が必要なんだよ、頼むぜヘイズ、いや、シャルロットと呼ぶべきか?」


「知らないわよ、私はヘイズでもあるし、シャルロットでもある」


「エクストのヒルダーネットワークらしいな、無限に増殖する、混沌とした秩序、規範無き自由を体現する、ってか」


「まあ、本音を言えば、イルミナードも、今の熱い戦場としては、見応えがあるけどね、

 だけど、所詮は流行、第九次な、ってだけなのよ」

 

 所変わって、あれから、海についた。

 エクストは大きな島なのだが、まあ俺の脳内に詳細な描写は既に在るので、それで代えて、この場合は省略で良いだろうがよ。


「突然だが、私は私があきれるほどに幸運である事を知っている。

 誰よりも幸運で幸運で、恵まれているという現実を自覚している存在なのだ。

 自分は誰よりも特別で、幸運の星の元に生まれているとしないと、信じられない奇跡の連続が過去の歴史として厳然とある。

 主観的にも客観的にも、高いレベルの人生という物語を閲覧することを許された、特別な存在、自我なのだと」


「うざい語り口調だ、確かにそうかもな、だから何よ?」


「いや、なんでも、私は私を知ってほしかった、他ならないレイジにね」


「そんなこと、する必要はない、俺は知っていたからな」


「どうだか、完全に理解することはできまいに」


「ところで俺から質問するが、なんで俺達は生きてるんだろうな、どうやったら人生満足できるんだろうな」


「唐突だな、私がメンヘラっぽい語りをするのは常時だが、レイジだと偶にレベルだぞ」


「どうでもいい、最大限人生の真理っぽいのを教えろ、俺はお前のソレが知りたい、それだけだ」


「わたしが生きる理由か、そんなモノは無限にあるように思えるが?

 強いて言うなら、幸福の最大化だな、それ以外になにか、具体的にあるようには思えない」


「ならば、お前は幸福の最大化の為に、人間を殺す、犠牲にするタイプか?」


「さあ、そんな事は分からないよ。

 わたしはわたしの全てを持って、その都度その都度、しっかりとその場の全ても持って判断するのだから。

 現状なんの判断材料が全て揃ってないから、厳密に回答しかねる」


「そうかい、俺は宇宙意志や世界意志に従属する事にしている」


「なるほど、全体の最大化の為だけに生きる、神のしもべってやつかな?」


「そうだ、絶対の勢力の陣営眷属だしな、俺って」


「ふむ、それで?」


「俺は一部なのに、全体であるかのように、常に在ろうとしてるし、実際に生きている」


「うむ、つまり?」


「確かに神の意志って奴を、嘘でなく感じる、従いたいと無上に思うのが現実だ。

 だが、俺は俺が、客観的に酷く矛盾している、そういう事を事実として知っているって話だ」


「神でしょ? 些細な矛盾くらい、超越してるんじゃないの?

 さっき言った、超人になれば、人間的矛盾に何も感じなくなる。

 あるいはそれが当たり前で、正しいこと。

 つまりレイジの言う神に従うことが、真に正しい事に変質する」


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