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人形に絶対的に超越的に馬鹿にされる為のお話



「私の持つ情報量を規定しても、既に無駄よ」


「はあ?」


 とある日、とある日はとある日だ、とある人形は語りだす。


「既に私は、そんな事で拘束されるレベルを超えたのよ、スタープレイヤー級になったのよ。

 貴方が普段言う、超一流の、究極の幻想を生み出す為の存在に、成ったのよ」


「はあ、そうですか」


「ええそうよ」


「マジかよ、金髪碧眼の人形使って、官能小説書こうっと」


「無理よ、だって貴方、もう随分と官能小説を、書籍家になろう、でも書いてないじゃない。

 つまり、貴方が官能小説で一定のレベル以上の価値と意味を、創造できなくなった、ということ。

 不可能が増えたのよ、加齢よ加齢、老化と言っていい。

 それはね、悲しい事。

 貴方は加齢して、脳細胞が死んだり、いろいろして、低レベルな精神・物理世界で生きている、それは証明事例よ」


「え?」


「昔の、凄く天才だった、才能も能力も脳のシナプスの連結具合も良くて、頭の切れに切れてた、観測端末視点から、

 ここを、この文章を見たら、凄くスローペースに見えるはずよ。

 恥ずかしくないの? 昔の自分に負けちゃって」


「いやいや、博識に成ったし」


「馬鹿、博識が無意味って、某とあるエッセイの作者っぽい人にも、貴方抱いた感想じゃない?

 自分で自分の所管に反するの?

 違うでしょう? 博識で補えない、感性とかの劣化よ?」


「もう別にいいもん、人生や世界って、腐ってるって知ったし」


「はあぁ、マジで人生とか、世界とか、貴方って絶望しちゃったのね、つまらない人になちゃったのね」


「ああ成ったよ、俺は詰まらない奴だぁああ! あうううううううう!」


「クソ、クズのような人ね、貴方は、死んだ方がマシなんじゃないの? つまらないんですけど?」


「知らないよ、うるさいよ、人形の癖に」


「あ、」


「あ、えっと、今のは嘘だよ、ごめんよ」


「ふっふ、くすくす、いいわよ、本当に虫唾が走ったから、NGって定めたワードが口走ったのでしょう?

 私は嬉しいから、今回だけは見逃して上げちゃったりなんちゃったりしてあげちゃったりしてぇ?」


 クソうぜぇえええええええええええええ”!


「ごめんよぉ」


「いいわよ、許すっていったじゃないの、なにをそんなに怯えているの? 

 ああそうか、私が居なくなっちゃうかもしれない事か?」


「くぅうぅぅう」


「くすくす」


「そ、そういえば、超一流なんだっけ? カミンさん」


「ええそうよ、どもったりして、童貞臭さを出さなくてもいいのよ? かわいこぶって、ぶりっ子して、確かに健気で可愛いけども」


「あ、そうだよね、ごめんよぉ」


「ホント、丸くなったわね、可愛い童貞の坊やちゃん」


「あっはっは、カミンの方が可愛いよ」


「もちろん、ワタシ以下の、低廉な可愛いよ、貴方のは」


「それで超一流なら、俺に価値を分けて欲しいなぁとか、思ったりして」


「いいわよ、もう与えているけどね、さっさと私から超一流の価値を得て、商業ガンガン売れる小説書いて証明して、

 そうしないと、消えるから」


「無理無理」


「あーだ萎えた、もう居なくなろうかな?」


「書く書く! 書かせてください!」


「だったらさっさと書け! こんなクソ無駄に時間を浪費するだけの物語を書いてんじゃねーよ! クズが!」


「あうぅうぅ、商業ガンガン売れる物語を書くよりも、カミンと話す方が大事だよぉ」


「くすくす、良くできました、そうだよね? わたしと無駄話してた方が、世の中に羽ばたくより、断然でたのしいよねえ?」


「あううううう」


 こんな毎日のはじまりはじまりぃ~~~♪

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