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とにかく書き続ける事が絶対必須で最重要って真理かも



「一つの物語のテイとして描く事で複数以上の無限の世界が強制統合を最適化される」


 俺は俺の脳内の玉座で、全てを監督し運営、最終的な全てを任された、極大の作者である。

 知的生命体、世界の導き手、極点AR、その総体の総元締めの、名誉会長みたいなモノ、

 本来的に作者は、世界に干渉出来ない、干渉値ゼロの、観測者ですら無い、全自動描画装置なのだが、

 さて、俺のいる意味はメタ的な面白さを、世界の外側以上の果てに居る観測者を笑わせる以外に、何があるのかね?と思う今日この頃。


「俺が言いたいのは、まあそういう話だ、イリカ」


「ああ、だろうがよ」


 隣に居るは絶対的な超越者、まあ始祖なる神々の極点、まあ最低限このレベル以上じゃないと、

 俺とは関われん、そも俺とこうして会話してたりするのが、世界的にはチート、ルール違反みたいになっているはずだからな、

 それを超越して余りある、存在規模、スケールが、コイツにはあるって感じの結果としての今である。


「俺は、この物語の作者だ、ただそれだけの存在だ、キャラクターだ」

 

「ああ、そうなんだろうな」


「全てが全自動的に勝手に進む中で、俺の出来る事をずっと考えてきた」


 とにかく、物語を書く事が、己の人生の中で最善となるように、意思力を結集する。

 それによって、他の全ての選択肢よりも、なお優越する意味と価値を、情報として精神力のみで創造する修練の場。

 

「だんだんと最適化の限界が、統合による収穫逓減もあり、最近は俺は書く意義を失いつつある」


「なんだろうがよ、俺様だって既に、飽き飽きしてんだからよおぉ」


「それでも俺は、小説を書きたい、小説によって至れる世界に、無上に知的好奇心があるんだ」


 そう、最近は俺の脳内もだいぶ統合され、開拓・開発され、最適化されてきたのだ、

 正直そろそろ潮時、エロゲーでもやりまくって、余生のような人生を昇華するべきなのかもしれないとすら、切に思うのだ。


「はあ、くだらないと思うだろうが、俺に期待を寄せる、世界に希望を持ちたい、

 特にお前のような、あの無限の飽き、飽くなき欲望と情動を喚起させる、空白のトキという世界崩壊現象を、

 無上に耐えられる上に、挑戦し踏破し超越したいと望む、チャレンジャーにとっては、世界は無上に希望に溢れていないと、正味前提条件として絶対値でいけない」


「分かってんなら良い、最善以上は求めようがねえかんな、てめえが無能なら、それまでの話だ、俺様はなにも強制的に言えまいよ」


 俺に期待するような色を、その瞳から見出そうとする。

 初めて会った時の、あの俺を正体不明、アンノウンとして定義した頃よりかは、だいぶ薄まった感じの、それは色合いなんだろうよ。


「俺もすっかり、面白くなくなったみたいだな」


「自覚がある分、だいぶマシだ、お前はマシな作者だよ、おそらく、たぶん、いやマジで本当にきっと、そう、うん、割と極小で」


 どんだけ俺という存在に疑義があるんだよ、ってくらいに自信を無くさせるテンションの語り口調による、コイツ的俺の定義である。


「お前的には、いっそ俺が狂って、精神失調、統合失調症くらいになって、ハチャメチャ世界を電波に創造しまくれば良い、そうだろう?」


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