表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

139/588

四大図書館と絶対的中心作者☆☆☆☆



「ああ、わたしだ、君と接触しようと思ったのは、他でもない、私こそが此の端末の主導権を最も奪えたからだ。

 他の全絶対存在クラスも、君という絶対作者にコンタクトを取りたいと思っているはずだ」


「お前、アルドか?」


 規定基底現実、そう絶対的な上位世界から呼称される、此処に居る俺は、イリカの身体に存在する、とあるキャラと話していた。


「そうだ、私はアルドだ」


「なるほど、アルドか、あの超越者が、己の矛盾をどう処理するのか、観モノだな」


「わたしも、君が君の究極点の物語を、どのように演出し、特異点を創造し、世界をその類稀な感性で導くか、観モノだよ」


「下らないな、世界の導き手として、俺は俺の物語自体に、既に興味が無い」


「ならば、何に興味があるのだい?」


「特になにも、ただ、その身体に居るイリカ、彼女だけは、俺が絶対値で必要必須な、みたいだから、傍に居るだけさあ」


「確かに、彼女は空気穴、肥大した世界を維持し、循環させる為の媒体存在だ。

 君は考えた事があるかな? 

 この世界が無限大を所持するのに、どれだけのスケールを持ち、絶対値で無限大を無限大で相殺している、し続けている有様を」


「およそ、人間ではイメージすら、する事は不可能だろうがよ」


「それでも、真実の真理として、世界はそのように在り、人間の創造を隔絶して、遥かなる領域を持つのだよ」


「何が言いたい?」


「いや、何、ただ所感として、世界とは、

 ただただ只管に無限大に、己自身すら良く分からないモノだと云う、無限大のカオス理論の話をしていただけだよ」


「嘘をつくな、矛盾の絶対存在、お前はそんなモノに拘束されない、ほとんど唯一無二の存在だろうが。

 お前だけは、全てを内包して観測し、バタフライ効果のように、全てを条理的に予知できてしまうのだろう?」


「果たして、本当に、そんな風に思っているのかい? 己で創作したキャラクターの、絶対設定すら、君の主観の限界を抜けないと云うのに」


「いや抜けるね、俺はアルド、お前を俺の外側の全て、俺以外の全てというイメージで、創作したんだからな」


「それは面白い、ならば、この無限大の世界を内包する私は、己すら理解の範疇外として、どのように自我を持っているのだろうね?」


「知るモノか、

 絶対存在とは所詮は無限大を内包し、宇宙開闢のトキの僅かな無限に最小単位の揺らぎの、それによる自我の発露なのだから」


 さて、今日はこんな奴と交わる為に、俺は始めたわけではない。

 俺は俺のブレインとして機能する、四大図書館に邂逅する為に来たのだ。


「遅い、わたしを待たせるな」


 くそのような声、オリジナルのイリカ、この君が代イリカでは無い、絶対存在のこの世界での寄り代なのだろう。


「俺は作者様だぞ? キャラクター存在程度が、威張った口を聞くな、消すぞ」


「クソ偉そうだなあぁ?」


「ああ、俺はこの世界の全てを超越して、偉いんだ、当然だろう?」


 当然のように上座に座り、他のメンツを待つ。


「そうか、今回も貴様だけかクソイリカ、ヒルダはヨーロッパ問題で欠席、イデアはバチカンで重大な機密会議、

 そして伽耶は、中東のゴタゴタのアレコレで、ネットワークを展開中、

 さらに佳代は、あいつは何してんだ? 家族会議中か? 恐ろしく深刻そうな気配だが、、、」


「ゴタゴタ良いんだよ、この場での議決権の全ては、つまりは出席者の私だけにあるんだろうがよ?」


「ああそうだな、イリカ、何でも言えよ、叶えてやる、もちろん俺のできる限りでだがな」


「ああ言わせてもらうが、お前の罷免だよ、くたばれ、コード・ディスピル!」


「無駄だな、そんな小細工程度で、絶対の作者が打倒されると、本気で思っていたのか?」


「もちろん、挨拶代りの必殺攻撃だ、まあ真の必殺攻撃、メサイアのカギは修復中だ、心臓を鍛えて待っておけよ」


「ああいいだろう、俺を殺すつもりで来い、そうでなければ面白味に欠ける、たとえ脳内妄想でも本気で無ければ、な」


「だろうがよ、というより、お前の思考速度が遅過ぎて、世界が駄目になってんだよ、責任を取れ」


「馬鹿が、俺は全力全開でやっている、俺以上に、俺の世界を運営できる存在など、前提条件的に絶無に存在しない。

 つまり、貴様たちは俺の操り人形として、俺の世界で縦横無尽に振る舞っていればいい、それだけだろうがよ」


「くたばりぞこないが、さっさと死んで、世界の権限を、お前以外の誰かに譲れよ、もしかしたら上位互換の端末にわたるかもしれねえ」


「心底からの馬鹿が、俺以下だったら、目に見えて劣るだろうが、俺を信じろ」


「うるせえカス、お前のような奴が世界の運営をしているせいで、わたしは毎日苦しいんだ」


「ざまあみろ、てめえは一生苦しんでいる感じのキャラとして設計したから、未来永劫を楽しみにしてろよダボハゼ」


 いつもの憎まれ口を叩き合い。


「おい、いい加減本題に入れ、メサイア図書館の方針はなんだ?」


「救世だろうが、その為にも、ハスラーの無敵艦隊を葬らせろ、秩序の打倒を可能にしろ、

 その他にも、お前が設定している、いろいろな絶対設定にも、文句があるんだがな」


「ハスラーは弱体化させただろう? 秩序の打倒は、イルミナードのアレコレで、ルート的には戦力を得られる道を残した」


「うるせえ黙れ、てめえはさっさと私を超絶に優遇してればいいんだよ」


「無理な話だな、お前にはそれほどの魅力が、所属する組織も含めて、それほどでもないからな」


「なんだとカスが! 商業出版もできないような、陳腐でチンケ物語で、アホみたいなメタな感じで設定で、

 威張っているだけの、どうしようもない、ロクデナシのクソ底辺矮小作者の分際で!態度がでけえよ!」


「言いたい事はそれだけか? 俺はお前達の勢力を均衡させて、俺への直接攻撃を低減する事しか考えていない。

 このアルドが離反したらしいが、このように優遇する事で、勢力を均衡させるに等しい効果を得たわけだ」


「どうだか、特異点存在の特異点攻撃、このアルドは、この世界に招いたらしいが、気が変わるかもしれねえぞ?」


「どうなんだ? 気が変わったか? 俺を殺したいとか、思うか?」


 アルドは俺達を見ながら、端的に言った。


「いや、所詮はわたしも、君の一側面だ、君の切り離した存在に過ぎない。

 君が自殺を絶対に考えない様に、絶対にわたしも君を殺したいと思わないだろう」


「だ、そうだ」


「だが、君を殺したいとは思うよ、商業出版もできない、無能な作者に世界が支配されているのは、実に惜しい」


「だろうがよ、アルド、お前はそういうと思った、そのように考えるモノだと確信していたよ、だからどうする?」


「なにもしないよ、ただ君を見ているだけさ」


「そうしておけ、俺は俺であるだけなのだからな」


 イリカは、ただただ苦虫を噛み潰したような、胃の中が悪くなるような虫唾が走りまくってるような、苦々しい顔をする。

 

「クソが、傍迷惑な、ゴミ屑みたいな作者様だな、さっさと死ねよ、邪魔なんだよ」


「ああ、そうか、だが、それだけだ、

 てめえらキャラクターは、喚いて俺に要望するしか能が無い、真に役立たずは、てめえら全体自身だと知りやがってくださいよ」


「クソがっクソが!、分かったような口を聞きやがって、根本的には全部お前のせいだろうが!」


「親は子を選べないと云うが、至極だな、こんな親不幸で、己の無能を棚に上げて、親を責めるしか出来ないキャラなんだ」


「ああそうかい、そういえば、てめえよりも下位の作者に会ったんだが、あれはなんだ?」


「作者の作者だよ、俺を創造している奴という設定で、実権的に作ってみたいのだが?」


「駄目だな、矛盾する、作者を作っている気になっている、作者だ、手玉に取られている事にも気づけない馬鹿だった」


「そうか、面白くなかったか、分離した作者は沢山いるが、

 やはり、真に中核として、ネットワークの基点になるほどは、まだまだ稀少だ」


「所詮は意味がねえかんなぁ、てめえの分離した存在を統合すれば、処理能力が上がるんだ、気分の問題程度だ。

 演算を真に高めて、世界を高次元に創造するには、てめえの脳髄の物理的な機能強化を、果たせんのか? この無能な不能が?正味無理ゲーだろ」


「詰んでるんだよ、俺は商業出版できるレベルで無い」


「クズがよ、やっぱてめえは死んでくれよ、

 全部なにもかも面白くするのに、根源的にリソースと、良質な素材が超一流レベル以下で不足してんだからよ」


 その後もいろいろと話した、このように己を分離させれば、新たな視点、新鮮なモノの見方が出来るモノなのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ