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破滅への美学を求めるが故に☆☆☆★+



 イルミナードには、女帝が収める、陰惨な残虐にして凌辱ゲーが、空間として隔離されて存在する。

 所詮は超絶コア層向けの、限定空間だ。

 わたしは、そこの女王級のキャラクターである、そういう自覚がある。


「っぱ一般民衆が二流じゃ駄目だわ、絶対に」


 私は超一流からモノを言っている


「はあ、ハッキリ言って、真に追い詰められた時に、活路っていう圧倒的で絶対的な熱量を産めなくちゃ話にならん。

 そういう事ができる奴は規格外の人間だ、私は最低限の一流として、このラインを定めてるんだわ」


 何百メートルも高い位置から、眼下の広大な城下町を、城から突き出た大庭園から眺めている。


「超一流ってのは、さらにこの上の次元で生きている。

 普通の凡人なんて、100%で過ちを犯す、一流は必ずじゃない分、まだマシって事だ」


 わたしは唾を吐き捨てる、唾棄すべき愚民共の住まう場所だから当然だ、薄汚い搾取される価値もあるか知れない馬鹿共の住みかだ。


「真に意味や価値を産めないんだから、若者やガキに致命傷を与えて、背徳と罪悪で真の意味と価値を得るだろうがよ。

 この世界は二流以下じゃ、絶対的に無限大に不幸になるのが確定的に明らかなんだよ、クソ世界なんだよ」


 そう薄汚いのだ、不浄なのだ、奴らは醜悪でグロテスクな魔物、オークのようなモノよりも劣るカス。

 人間が腐っているのだ、人間の癖に、人間だからこそ、喜んで残虐な罪を愛している、ケダモノ以下の大ケダモノなのだ。


「それなのに、二流の有様で堂々としてる奴が腐るほど居る、他人に致命傷を与える機会を待ってるド愚図だろうがよ」


 わたしの毎日の日課、この場所から遥か下位の城下町を見降ろし、唾吐きながら罵倒する日課が終わり、椅子に着く。


「ハッキリ言って、モブのキャラクターがその程度では、駄目なのだ。

 フィクションの世界を彩る、情景として、主人公と周りだけが一流以上じゃ、やっぱ世界の広がりが圧倒的に制限されてしまう」


 わたしは、最近執筆している、小説を思い描く。


「二流以下は、ハッキリ言ってカス、世界の歪み以下のモノだ。

 人間の根底根本を抽出して、極論になってしまうが、薄汚い人殺しとイコールで結べるくらいに吐き気が止まらないクソ人間」

 

 物語の世界で、民衆を虐殺する、全てを支配する女王であり、小説家の私。


「私は、どうしようもない、ロクデナシのクソ人間の癖に、なにを言っているんだと、私を盛大に笑わせてもらうがね」


 重税を貸し、搾取し、最終的に襤褸雑巾のような有様で、国から追い出し、魔物の餌にしてやるのだ。

 フィクションも現実も、大差ない、わたしはそのようにするのが趣味で好きなのだから。


「どう考えても、二流じゃ駄目なのだ、

 わたしは超一流だが、それでも二流の奴らを完全殲滅して変革の限りを尽くさなくちゃ我慢がならん」

 

 最近は、わたしが真なる啓蒙を施す事で、反逆や革命をするレベルで、頭の回る奴らが出てきたが、まだ全然足りないのだ。


「その為にも真の啓蒙をしなくちゃならん。

 ラノベは美人家庭教師のツラを被って、馬鹿共をうまくだまして調教するのに、凄く剥いてる気がするのだよなあ」


 ラノベ、馬鹿民衆を啓蒙し、わたしに罵られて喚き、苛められて涙する、

 奴らが私の作品を愛し、愛する奴に無限に苛まれるのだ、最高至極だろうがよ。


「私が言いたいのは昔から変わらん、代弁して欲しいのだ、この世界の頂点から、真に優れた人間がって意味だ。

 盛大にドヤ顔して、お前らはド愚図だ、雌豚にも劣る家畜以下の、ゴミ虫どもだ!って。

 こんな救いようが無い罵詈雑言の限りを尽くして、大いに笑って、目の仇にされて、反感を買いまくって、殺されてしまいたいのだ!」


 もちろん、全力全開で戦った挙句、孤立無援の、四面楚歌、追い詰められ切らなければ、所詮は捗らないのだが。


「火炙りにされて、衆目で救いようが無い醜態を晒して、絶唱の限りを尽くして絶叫して、惨たらしく殺される、そんな幻想が止めどなく溢れてくるのだ」


 私は、真に優れているから、そんな目に合うとは、欠片も思っていない、それでもだが、真にそういう目にあいたいのだ。


「どう考えても、これこそが面白い、中世の魔女狩り、中世の革命、その全ては破滅への美学を求めるが故に起こった、盛大な喜劇だ」


 倒錯的な快悦に身が震える、ただそれだけだった。


「私は真に意味や価値がある、真に優れた、そういう超絶ウルトラハイパーミラクル超覚醒美少女、女傑みたいな奴を求める。

 そういう奴らが、愚昧な民衆を踏みにじって、踏みにじって、正面衝突で戦い戦争する、救いようが無い最終決戦を披露して欲しい」


 筆が捗る、だが一点で、やはり絶頂が極まらない、極めて極めて、最後の一歩がどうしても捗らないのだ。


「だが、二流のゴミけら虫どもじゃあ、どう考えても、こんな事は起こらないのだ。

 絶対的に最低限、一般民衆が二流以上で、己で最低限の意味や価値を創造できなければ、踏みにじる価値も無いからだ」


 もちろん現実の話はしていない、フィクションの世界だ。

 フィクションの世界の一般民衆が、二流以上じゃないと、面白くないのだ。

 

「過去、携帯電話が出てきて、フィクションの常識が圧倒的に変わって、上位世界に強制進化したように。

 一般民衆が一流以上になれば、これは成るのだ」


 携帯電話、この世界には存在しないが、知識として物語上に実体が浮上しているモノ。


「どう考えても、フィクションの世界には、世界を踏みにじってしまいたい、ドサドのゴミ屑美少女が溢れているのだ。

 そいつらを覚醒させて、面白可笑しく世界を蹂躙する、神物語を私は見たいのだ。

 そいつらが世界征服するのもいいし、敗北と屈辱と苦痛で絶叫して、敗死する姿も、私は大いに興味が溢れているのだ」


 わたしは最後に締めくくり、世界を愛し、王国に魔物をこれ以上侵攻させない為の、練りに練った苦肉の重税案を、

 そして、民を少しでも癒せるように作った、小説、そして頬笑みをたたえて、これから始まる民への顔見せの準備を行った。


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