いつもの詰らない日常風景
「よおナナ、今日もクソカスゴミだな」
投稿中、ナナが居たので、あいさつ代わりに、そう云う。
まあ挨拶代りの、顔面右ストレートをしないだけ、ありがたく思ってもらおう。
だが虫唾が走ってると、女相手でも、普通で殴りそうだな俺って奴は、危険人物なのだ。
「っつ!!」
変な声を出して、頬をぷっくり膨らませた、
可愛い萌えキャラでクソえげつないロリ体系のナナは、ずんずんコッチに歩いてくる。
「ふんっ!」
掛け声一発、俺の→頬にストレートのパンチを繰り出した、まあクソロリなので、武力行使は怖くない。
そもそも、こんなチンケな体形で、腰も入っちゃいない、大好きな俺に、第一に攻撃を本気でするつもりがないのかもしれんな、推測。
「クソロリ体系の、ゴミ屑みたいな有様の癖に、俺様に立てつくな」
「、、、ムカつく、もう口も聞かないから」
アホっぽいヤリ取り、どうせナナの方から、根負けする。
「あのさ、、、」
「ほら観た事か、お前はいつも、振りだけだ、無視するとか言っても、どうせだ」
「うるさい、聞け、、、さっきの事は許してやったんだ、感謝しろ。
そしてだ、今日も見たぞ、お前はどうして、毎度毎度、人さまの書いたモノをパくるんだ?」
「パクっていない、そもそも、俺はその言葉が嫌いだ、オマージュやリスペクトって言え、そもそもパクってないしな」
「うるさい、わたしは、そういう言葉の方が、嫌いなんだ」
「黙れ、俺しか気にかけてくれる奴が一人も居なくて、寂しい奴で、
こんな開口一番に「よおクソゴミカス」みたいに言う奴を、心の友、最愛の人にしなくちゃ精神が保てない奴の癖に」
「くっ、さっきから煩い奴だな、どうでもいいじゃないか、ああもう、うるさい、うるさい。
いいか聞け、わたしはお前が好きだ、大好きだ、一番好きだ、今までずっと、一緒に歩いてきたんだ、
こういう臭い台詞だって、お前だから言えるんだぞ、幼馴染じゃないか、
なんでもっと、こちらに合わせて、仲良くしないんだ? 今日のお前は、一回り以上、つれないぞ?」
「知るか、幼馴染で、その程度で、深い関係に成ったつもりか? 甘いんだよ、常にそうだ、ナナは人生が浅い」
「おい、どうしたよ、怖いくらいだぞ? 心配事か?」
「ああそうだ、俺の話だけを聞け、いっさい突っ込みは不要だ、
これは小説だが、知るか、型は破るし、枠に囚われん、
小説媒体ゆえの、不効率で、不条理、不合理で読み難いかしらんが、知るかばぁあーか、俺は今こうやると楽しいから、やってるんだ、好きさせろ。
でだ、
俺はNTRの官能小説を読んだんだ。
それには、主人公とずっと一緒に居た幼馴染が、凄く可愛い金髪美少女、ちょっとありえないハイレベルな挿絵で笑っていた。
だが、主人公は肉体的に貧相で、アレだって短小で、顔も普通、
そして幼馴染が、超絶イケメンで、体格だって素晴らしく、特にアレは超絶で、
しかも百戦錬磨の「俺の手技で酔いな」をリアルで言えるくらいの、技達者ときてる。
幼馴染の少女は、主人公を好きだったが、その超絶イケメンに襲われて、処女を散らされて、
壮絶に心地よいアレで、完全に虜に成った。
つまりは、力技なんだよ。
俺達の、幼馴染の深いつながりだって、そんな程度の下種な方法で、簡単に崩れる脆いモノなんだよ。
クソが、必死になれるかよ、馬鹿らしいんだよ、全人類がくたばれが良いだろうが、嫌いなんだよ」
「なるほど、得心が言った。
お前は、わたしがNTRされるのが、心配で怖くて、失うのが怖くて、自暴自棄に成っていると?
大丈夫だ、わたしはそんなに、柔じゃないよ。
お前に釣り合えるようになる為に、血を吐くような、身体を壊すレベルギリギリで、いつも頑張ってるの、知ってるでしょ?」
「うるさい黙れ、無能な分際で、知ったような口をきくな、雑魚が、底辺が。
お前の努力なんて、たかが知れてんだよ、評価に値しないんだよ、雑魚が雑魚が雑魚が。
そんな程度の低い誓いで、俺の不安を払しょくできると思っているんだったら、大間違いなんだよ、雑魚」
「雑魚雑魚って、うるさいな、雑魚。
お前だって雑魚でしょ? お互い様、許し合えばいいじゃない?」
「嫌だな、お前はどうせ、俺が超絶美少女にNTRされる、そんな恐怖は知らないだろうが」
「馬鹿だね、わたしだって、君をネタに、そういう妄想をする」
「けがらわしいんだよ、糞が」
「ああ、お前だって、ぞんぶんにけがらわしい、薄気味悪いんだよ、くたばれ」
「ああくたばれ、くたばれ」
「くたばれえええ!!!!!」
俺達は笑い合った、会話はくだらなかった、だが、楽しくなくは無かった。
そう、どうせ俺達は腐れ縁、幼馴染、
現状、切っても切れない絆が有る、
だからこうやって、話あえて、一緒に居れば、楽しいんだろうがよ、俺は唾棄したい気持ちだったが、確かにそう感じ思ったのだった。




