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とある王国『トアル王国』  作者: 真冬梨亜
異世界召喚ととある少女のチート
14/15

とある王国の軍事会議


本日3回目の投稿です。



※精鋭の騎士

建国当時から、騎士として活躍しており、現在まで騎士として活躍している彼らは、途方もない強さで化け物だと他国から言われても何も言い返せないほどだ。

不老不死。

彼らは望んでそうなったのであり、一生ここに仕えると言っていた。


静かな廊下を歩き、目の前の大きな扉の前で止まる。

もう既に、10人は部屋の中にいるな。

そう思いながら、扉を開ける。

ギギギギギと鳴りながら開く扉に全員の視線が当たっている。

見れば10人。

予想通りであった。

「よお、元気そうだな」

そう言って、手を振ればしかめっ面をする面々。

陛下に招集されたのは、宰相、騎士団長、副騎士団長と1級騎士全員。合わせて、20人ほどだ。

現在この部屋にいるのは1級騎士のみ。

まだ、来ていないのは1級騎士数人と、陛下に宰相、副騎士団長だけだ。

ちなみに、俺はレイガン・アドリード。

騎士団長をしている。

副騎士団長は俺の妻がやっている。

目の前にいる奴らは、精鋭の騎士のトップの面々。

しかめっ面をやめずに腕を組んで席についている。

色々な面白い服が並んでいて、見ていて楽しい。

俺は、そんな中、3番目の地位の席に腰掛ける。

なんでかって?

俺がこの国で3番目に偉いからだ。

実力主義のこの国では、3番目に強いという意味も取れる。

ここにいる奴ら俺の地位を虎視眈々と狙っているという訳だ。

「今日はどんな話が?」

流れるようなまっすぐの青い髪を持つ、スガロ・メイトがそう言った。

「詳しくは陛下に聞いてくれ」

俺はそう言って質問をサラリと躱す。

スガロの眉間が皺を深くする。

すると、再び扉が開く。

目の前には漆黒の髪を後ろでくくり、茶色の瞳を鋭くさせて登場する我が愛しの妻。

胸当てにコテもつけて、腰に手を当てて歩く姿は美しい。

ユウ・アドリード。

それが彼女の名前だ。

俺は思わず立ち上がり、妻の名前を呼ぼうとする。

「ゆ....」

言い終わらないうちに、妻は抜刀して俺の喉元に剣を当てる。

「それ以上話せば、喉切るぞ?」

さすがは俺の妻。

俺に名前すら呼ばせてくれないそのツンツンぶり。

ユウクリオティー。そこに痺れる憧れる。

俺が無言でいれば、妻は剣を鞘に戻した。

「2度はないぞ」

わかっておりますとも....。


妻が席に着く。

この部屋は円形になっているため、妻と自然に俺は向かい合わせになる。

空気がしんとしていて重い。

そこへ扉が開く。

騎士数人が入ってくる。

それぞれが下座の席へ適当に座っていく。

そこへさりげなく上座へ座った人がいる。

それが宰相だ。

金髪に碧眼であり、いつも長い髪を一つにくくり、騎士にそれぞれ指示を出す様はとても様になる。

美青年....。

そんな言葉が似合う。

あとは陛下だけだ。

シーンとした中、コツコツと扉へ向かってくる足音がある。

そして、バーンと扉が吹き飛ぶ。

ちょうど、扉が飛んでくる位置にいるのは妻だ。

「ユウ!」

「知ってるから黙れ」

そう言ってユウは静かに立ち上がり、片手で扉をキャッチした。

カッコイイ!さすがは妻だ!

この時間、コンマ2秒。

妻は静かに入口に目を向ける。

宰相はため息をつきながら頭に手をやった。

「陛下....」

「最後ならこの登場が1番でしょ?」

陛下がそう言いながら、部屋へと入ってきた。

「安心して、後で直しておくわ」

そう言ってあたりを見回すユウから扉を受け取り、部屋の隅に置いて、席につく。

そこで空気がピリッと変わった。

「じゃあ、始めましょう。宰相、とりあえず司会を」

陛下がそう言うと、宰相は立ち上がる。

白と金で装飾された服が揺れ、白いマントがたなびいている。

「はっ、では、第4302回王国軍事会議を始めさせていただきます。進行は私、宰相のファオラ・ラッザル、議題は戦争です。情報部によりますと、どうやら、勇者召喚にて召喚された勇者を用いてティファイン帝国が我が国と戦争をするということです。ティファイン帝国は我が国と帝国の間にある中間の無人島、フェフェ島を補給地点と定め、戦いをするようです。というわけで、我が国は、精鋭の騎士をフェフェ島へ派遣し、そこで戦争をしてもらおうというわけです。みなさん、異論はありますか?」

周りを見るが、異論はないらしい。

「では、それで。我が国に責められると、帝国側・・・に被害が及びますから」

それには全員頷く。

我が国のあたりに住む魔物は他国にとってはダンジョンのボスに当たると言っても過言ではないらしいので帝国は我が軍と戦う前に魔物によって殲滅されてしまう。

「では、作戦は誘拐。怪我はさせても殺してはいけません。相手を無力化させたら、この魔力腕輪で相手を拘束、すぐに海を渡り、島の先端に置いといてください。精鋭の騎士ではない3級騎士を派遣しておきます。手間がかかりますが、一人一人お願いします」

その言葉に全員頷いた。

そこで、陛下が手を挙げた。

「悪いけど、勇者もよろしく。勇者は後で送り返しましょう」

どこにとは誰も思わない。

どこに返す?

決まっている。

地球にだろ。




書いてて思った。

レイガンとリア充滅亡しろ!


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