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とある王国『トアル王国』  作者: 真冬梨亜
異世界召喚ととある少女のチート
13/15

とある帝国と勇者の招集


本日2回目の投稿です。

俺は達也。

勇者召喚にてクラスメイトと勇者として召喚されてはや1年。

この平日にティファイン帝国が勇者を招集した。

久し振りにクラスメイトだけが揃う。

「相変わらずの絨毯だな!」

「我、我はこの中で一番のパーフェクトマジシャン!」

「どこだ!愛しのマリーはどこだ!」

相変わらず騒がしい生徒達だ。

「皆、静かに!皇帝はもう少しで来るらしい」

久し振りに先生が声を出し、みんなをまとめる。

余談だが、先生も学園で色々と学んでいるらしい。

そして、久しぶりにタップンが姿を現す。

「皆のもの!静まれ!」

そう叫んで偉そうに入ってくる。

残念ながら、もうそのセリフは先生によって意味を成していない。

その後に、皇帝、ティロンが入ってきた。

場が緊張に包まれる。

「皆、聞け」

そんな中、皇帝が口を開く。

「魔王が後にこの国を攻めてくる」

その言葉に一瞬皆ざわつく。

だが、皇帝の眼力に黙る。

「だから、攻めてくる前に攻めるとする。聞いたところによると、お前ら勇者の平均レベルは50らしいではないか。王女は60。お前達なら勝てるはずだ。我が兵を引き連れ、魔王の討伐に向かってもらいたい」

皇帝の言葉に俺達は息を飲んだ。

とうとう、魔王を....倒せば地球へ帰れる。

そんな空気になっている。

もはや、魔王に負けるなど頭にはない。

皇帝はニヤリと笑って言った。

「残念ながら、魔王は海の向こうの大陸。行くには時間がかかる。だから、手始めに隣国のトアル王国を攻めよう」

「トアル王国!?魔王じゃないのか!?」

誰かが驚いたように言った。

俺も同じ気持ちだ。

「トアル王国は魔王と同盟を組んでいる。すなわち、魔王側の国だ」

皇帝の言葉に再びざわつく。

「トアル王国は、帝国の東側。少し海を渡って着く島国だ。その海の中間に小規模の無人島がある。そこへ渡って、準備を整え、国へと渡れ」

皇帝は決まりとばかりにそう言った。

「あんな小国、勇者の1人でも圧勝なはずだ。念のため、全員投入する。一ヶ月後までに学園の荷物を片付けておけ」

そう言って、皇帝は部屋を出ていった。

ティロンもその後ろを着いていく。



しばらくすると、誰かが話し始めた。

「おいおい、戦争か?」

「....俺達は勇者だ。魔王を倒すために、戦うことも大事だ」

誰だ、勇者のセリフ吐いてるやつ。

見れば、佳祐だった。

お前っすか、そうすっか。

「その前に学園とお別れかぁ」

誰かがそう呟いた。

しんとする、部屋。

フランともお別れか....。

あいつは魔法以外すごいやつだった。

魔法以外な。

「達也、後でフランに何か買おうぜ」

いつの間にかこっちに来ていた佳祐がそう言って笑った。

「だな」

俺はそう言って曖昧に笑った。



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