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元風俗店員が呆れる

ダメだこいつら・・・早く何とかしないと。


初めての異世界風俗。


こいつらはこの仕事をなんだと思っていやがるんだ。

怒りを通り越してむしろ呆れてしまう。


競合店舗がないからこんな仕事がまかり通るのだろう。

まずスタッフがクソだ、こんなスタッフなら嬢もやる気が出ないだろう。

給料体系も身売りに孤児ならクソだろう。

こんなサービスで満足できるわけがない。


「じゃあ、この鍵持ってその番号の部屋行って。」

案内のスタッフだろうやる気のなさそうに俺に鍵を渡す。

一見だからの対応ではないだろうおそらく常連のショーン達も似たような対応をされていた。

多少イラつきながらも部屋へ向かう。


部屋の前に付きノックをする。

返事はない只の扉のようだ・・・・

もう1度ノックをして勝手に入る。

中では嬢が少し疲れた感じでベッドメイクをしていた。


「ごめんなさい、もうできますので。」

「あっごめん、早かった?」

どうやら、スタッフはメイクの時間管理もできないようだ。

あんなスタッフうちの店ならクビだな、などと思いつつ椅子に腰掛ける。

部屋の中はベッドと椅子が2つに服を入れるであろうカゴにお湯の入った桶が置いてあるだけだった。

そうか、風呂がないのか。


「じゃあ、服を脱いでベッドにお願いします。」

嬢がそう言って自分の着ている服を脱ぐ。

ふむ、ちょんの間みたいなもんか。

ちなみに嬢のレベルは高い。こんな嬢が揃っているなら確かに殿様営業にもなるのだろう。

ただ、疲れが見えるしおそらくあまりいいものは食わせてもらっていないのだろう、少しやつれている感じだ。

もっと綺麗にしてちゃんとしたものを食べていれば向こうのアイドルと比べても遜色ない。

少しボサボサの黒髪はセミロングで、82(B)・56・80てなところか。

痩せすぎだな。

顔わ愛嬌のあるパッチリとした瞳で可愛らしい。ただ目は若干死んでいる。

下手したらなんか薬やってるな。クマがひどい・・・。


「いや、いいよ。ここには連れてこられただけやから。少し話そう。」

「えっ・・・でも、困ります・・・」

ん?困る?これは最悪なやり方してるな。


「大丈夫。ほんまにええねん。別にクレームとかせーへんし、君が悪いんと違うから。」

と優しく伝える。

この辺は伊達に風俗店員を長年やっていない、嬢を安心させて話をする術はお手の物だ。


「今日はほんまに話しよ短いコースやし君めっさ可愛いから次は長いコースではいるからさ。名前何てい言うの?」

「ミサカ・・・です。」

とりあえず色々聞き出そう。


「一応ここ来るの初めてやからどんなことするか教えてくれへん?後で知り合いと話し合わさなあかんから。」

とプレイ内容を聞くとまんまちょんの間でした。

ちょんの間なのにたけーなぁ。料金改定からして行かなあかんやん。


ここの店の利用者達も結構、荒い客が多く少し優しくすると色々教えてくれた。ちょろいな。


待遇はやはり買われたり拾われたりしてきている嬢ばかりなので給料は少ない。

それで生活出来るのかと言いたくなるような金額だ。

店自体は夕方から深夜までで一日おきの出勤で月に50000Kもらえるそうだ。

家はこの建物の裏に長屋があり3人べやで休みの日は他の雑用をするとのことだ。

ミサカは最近買われてきたらしくまだ常連はついてないらしい。

このん値段じゃ本指名できるのは金に余裕のあるやつしか無理だろ。

客の心理としては色んな嬢としてみたいだろうし、このサービスじゃリピートにはならん。

こりゃ嬢も大変だな。

などと話しているとそろそろ時間らしい、時間は大きな砂時計ではかっている。

そのへんはきちんとしてるんやなぁ、と変なところで感心する。

砂時計だと時短ができへんもんな。

なんか変なもの飲まされたりしてないか聞いてみると、栄養剤を毎日昼と夜に飲まされるらしい。

その薬は飲まないほうがいいよと言いたいが、どんな薬かまだわからないのでここでは言わないでおこう。

最後にプライベートな時間はあるのか聞くとお店が終わってから次の日の昼ぐらいまでは自由時間らしい。

寝る時間込の自由時間か・・・ブラックだな。


こうして異世界初風俗は終わった。


こんなんで本指名するとかショーン達はチョロイ客だな。

まぁショーンの指名嬢はそれだけいい女なのかもしれんし一概にはいえないな。

ショーン達には俺が店を出すときは1番に来てもらおう。

本物の風俗を教えてやる。

遊び方もな・・・フッフッフッフッ・・・。


俺が店から出るとショーン達がすっきりした顔で待っていた。

「どうだった?よかった?俺も次はフリーにしようかな、でもケイトちゃんにバレたら怒られるかな?」

「・・・・・・。」

歩きながらショーンが聞いてきたので良かったと言っておいた。


途中で酒場を見つけたので飲み直すことにした。

奢ってもらったのでここは俺が持つと言うと嬉しそうにショーンが酒を注文した。

飲みながらの話は風俗の話題だ、この辺は向こうとそんなに変わらないな。



やはり異世界風俗は現代風俗には勝てないだろう・・・


と、かってな想像ですので、もしかしたら


異世界の風俗の方が進んでいるかもしれません。

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