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元風俗店員が風俗に行く

ハーインの都市にはすんなりと入れた。


ローレライ達と一緒だった為に同じパーティだと思われたのだろう。

ハーインは石造りの家が立ち並ぶ大きな都市で石畳で舗装され住宅地区が4つ商業地区が6つ工業地区が2つ貴族達の高級住宅地区にスラム地区に分かれるそうだ。

町並みはヨーロッパ?ぽいか?行ったことないからわからんな・・・日本ぽくはないな。


30万人程が暮らしているらしい。

30万人はかなりの大きさだと思う大阪で900万弱だったと思うのでこの都市だけで30万はかなりの大きさだろう。

いくつかの地区に分かれてるのはやりやすい各地区に店を出せばこの都市だけで10店舗は行ける。

これは夢が広がる。


ハーインに入るとショーンが時間も遅いので不動産屋は明日にして今日はどこかの宿を取ったほうが良いと言ってきた。

確かにもう夕方なのでそのほうがいいだろう。

ショーンの紹介で安い宿を紹介してもらう。

ショーン達は西の住宅地区に家を借りているらしくそこの大家を明日紹介してくれるという。


ローレライはこのまま教会に寄り家に帰る。

ショーンとライドウは宿まで俺を案内してくれ飲みに行こうと誘ってくた。


紹介してくれた宿は低ランクの冒険者向けの安い宿で簡易ベッドにテーブルだけのビジネスホテルのような宿だ。

安いので文句はない、基本寝れればどこでもいいのでなんなら公園とかでもよかったのだがこちらの治安などもわからないので安宿に泊まる。1泊800Kなので格安だ。


宿の近くに行きつけの酒場があるらしいのでそこに行く。

酒場は歩いて10分ほどのところにあった。〈カラック〉と書かれた看板がある。

中はカウンターが6席、4人掛けテーブルが3席、8人掛けが2席と割と大きな酒場だ。

厳ついおっさんがカウンターの中で料理を作っている。


4人掛けのテーブルに座るとショーンはエールと料理を注文した。

奥から可愛らしいウエイトレスがエールを運んできてくれる。

赤毛のロングヘアーをポニーテールにした、笑顔の素敵な小柄な女の子だ。

上から82(C)・57・81・・・・この世界の女性は美人が多いな。

スタイルもいい・・・ここまで来る間にすれ違った女性も美人が多かった。

ウエイトレスは〈セリカ〉といった。

ショーンが気さくに話しかけている。イケメン爆ぜろと心の中で呟く。


運ばれてきたエールは少し苦味の強いビールだった。

マグナッド村で飲んでいたのはワインなのでよく冷えたエールは体に染み渡る程うまかった。

しばらくこの都市のことを聞いていると夜の店の話になってきた。

この都市には娼館が2つあり南と北の商業地区の最奥にあるそうだ。

働いている女性は身売りされた女性に孤児がほとんどだという。

そういった店はこの2つしかなくかなり繁盛しているらしい。

値段は30分で30000K、60分で50000Kとかなりの値段だ。

これで女子給が折半なら高級ソープ並なのだろうが身売りされたり孤児などでは売上のほとんど店に落ちているだろう。あくどい商売だな。

ちなみにこの世界の一般人の給料は月に15万~20万ぐらいだ。

まだ物々交換などもしていたり自給自足などもしている。

そういった店を使うのは冒険者が多いとのことでその値段でもやっていけるのであろう。

1度偵察に行かないとな・・・そのためにはいくつか仕事しないとダメだな。


キャバクラのようなものはないのか聞いて見ると酒を飲むのは酒場か料亭ぐらいであとは自宅が多いそうだ。

これは手始めにキャバから作ったほうがいいか。

いきなり風俗は厳しいかもしれないな・・・娼婦が身売りに孤児なら数を揃えるのに時間がかかる、求人も難しいだろう。最悪スカウトでもするか、この世界には風営法なんてないから大丈夫だろ。


ショーンにそんな店があったら行くか聞いてみた。

「なに!?そんな酒場がお前んとこの故郷にあるの?一緒に飲んでくれんの?えっ?口説いていいの?えっ?一緒に踊る?お前どこ出身だよ!!」

かなりの食い付きだ。

この世界はまだ夜這いなどもあるそうでこっち方面はかなり、いや相当遅れていると見た。

見るとライドウも気になっているようでこちらに聞き耳をたてている・・・うぉっカウンターのおっさんまで!?やはりこの世界は娯楽に飢えているな。


他のテーブルは女性連れなのでこちらに聞き耳を立てられないようだがチラチラとこちらを見ている。

少し大きな声で話しすぎたようだ。

いずれこの都市でそういった店をやりたいと言うと絶対に行くからとショーンが言った。

こいつイケメンのくせにモテないのか?もしかしてクールぶってるのは格好つけてんのか、残念イケメンなんだな。

向こうの世界にもいたなぁイケメンなのにしゃべるとダメなやつ。


そんな話をしながら飲んでいるとショーンが奢ってやるから行こうと娼館に誘ってきた。

「いやそんなの悪いからいいよ・・・」

と一応1回断る、いいからいいからとショーンはしつこく誘ってくる。

渋々といった形で了承するとショーンとライドウに挟まれて南の娼館に行くことになった。


これはラッキーだ1度は行かなあかんと思ってたところをタダで行けるとは。

なんでも大体はローレライがいるので中々こう言った話もできないそうで、嬉しかったようだ。

それに元々今日は行く予定だったそうだ。

ショーンとライドウは南の娼館にお気に入りがいるそうだ。

なるほど指名も出来るのか、予約はできないのか聞いてみると仕事が付いてる時は待合室で待つそうだ、待ってる時間も楽しいとか向こうの客にも聞かせてやりたいよ。

待てない奴は遊びに来んなとどれだけ思ったことか・・・


歩いて行くには少し遠いので移動陣を使う。移動陣とは大きな都市では必ず設置されていて転送魔法を行う装置だそうだ。

昔いた異世界人の転移魔法使いが魔術ギルドと工房ギルドの力を借りて作った装置だそうで大地から魔法陣の魔力を吸収するらしくどこにでも設置できるものではなく王都が管理している魔道具なので使用料は割高である。

主な使用者は冒険者や貴族たちである。


移動陣で南の商業地区に行き歩くこと2、30分。

怪しげな建物が見える・・・一昔前のラブホテルのような建物・・・西洋風のお城のような外観だがちゃっちい・・・に入口らしき場所にはのれんが掛かっていて中は見えない。

中に入ると受付がありそこで時間を言い金を払う。

指名がいるときはここで嬢の名前を言う。

言わない場合はフリーだ。

すぐ行ける場合はそのまま部屋の鍵をもらう、待ちがあれば待合室に通されて待つ。


なんだこれ・・・?ライバル店がないからなのか・・・あんな受付ありえへんやん・・・いらっしゃいませもありがとうございますもないって・・・殿様商売もええとこやん・・・これは嬢の扱いもおざなりやろうな・・・プレーも期待できそうにないな。


ショーン達は指名なので待ち時間があり俺もフリーだが混んでいるとひとこと言われ待合室へ通された。

俺はショーン達と待合室へ行き呆然とした。


椅子とテーブルが置かれているだけの何もない部屋・・・待合室・・・これはあかん・・・こんなん営業してたらアカンやろ。


ライバル店がこれやったら、本気で風俗王になれるな。

呆れるしかないな・・・



元風俗店員が異世界風俗に行きます。


現代風俗とのギャップに戦慄!?


異世界ライフを満喫するために奮闘していきます。

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