とある一日
地球上で初めて生まれた生物は、それこそ過酷な環境で誕生したという説がある。
そう、何も祝福しないところで・・・
現代ー 日本
川田は、一日の仕事を終えて帰宅した。テレビを見ると今日も様々な出来事があったことを知る。
暗い話題は、ソコソコに川田は、明るい話題に注目する。
タレントの結婚。
海外での日本人スポーツ選手の活躍。
地方の華やかな祭り。
そんなところだ。
川田は、台所に行き、適当に料理する。
自分だけが食べるから、味も然程、拘らない。
携帯にメールが入る。
愛子からだ。
「日曜のデート、楽しみにしてるね♪」
川田は、丁寧にメールを返して寝た。
朝、起きて調子が良かったので、ランニングをした。
早朝、同じくランニングをする者や、犬の散歩をする人。そして、野良猫なんかが、道を横切る。
野良猫が、黒だった。
(これは、もしかして何か・・)
そんなことを頭で考えていて、川田は、笑った。
家に、戻るとシャワーを浴びて、お洒落して、愛子との待ち合わせ場所に向かう。
最寄の駅から、向かった。電車は人でいっぱいだ。
みんな様々。
老若男女、楽しそうな人、仕事中のような人、家族、カップル・・
電車は止まり、川田は、人の波を掻き分けて駅を出る。
天気は良い。
待ち合わせ場所に、既に愛子はいて、さっそく早めのランチで店に入る。
色んなことを話す、愛子。川田は、それを聞いているのが楽しい。店の料理も美味しい。
愛子が自分に、話してくれていること、
店の料理は、決して自分には作れないこと、
川田は、それを十分に分かっていた。
食べ終えて、店を出る。ショッピングをするわけでもなく、デパートに。
やはり、人が沢山いて、川田は、溜め息をついた。
「面白くない?場所を変える?」
そう聞く、愛子に川田は、言った。
「そうじゃないんだ」




