02 大嫌い
ユエの心の叫びって事で動作、「」なしにしてみました。
私、葉野由枝は、3歳の時に両親が死んだ。
母方は親戚と疎遠で、父方の親戚に引き取られた。
その後、親戚の家で育てられた。
親戚の家には、私より5つと3つ上の男の子と、同い年の女の子がいた。
よくある話ー。
まぁ、いじめられてた。
結構な期間だったから、まぁ精神力、忍耐力ともにハンパないわ。
あたしが14になったとき、男兄弟2人が結託して、私を強姦したの。
悔しくて悔しくて仕方なかった。
でも、我慢してた。
でも、調子にのった2人は外で犯そうとしてきたの。
抵抗して抵抗して、やっとのことで逃げ出して、
飛び出した道路で大型トラックにどーん。
もうすごかったらしいわ。
血がいっぱいでたって。
…そこで、死ねたらよかった。
でもね、運の悪い事にぎりぎり生き残っちゃったの。
首から下は全部動かない。
できるのは小さな声でしゃべることだけ。
生きてる意味ある?
おじさんもおばさんも、そんな目でみてた。
病院の先生の前では不幸な目にあった姪を心から哀れんでる。
そういう真似ほんと上手。
大丈夫、完全看護だし。
あたしはここで死ぬのを待つわ。
そんな目でみないで。
大丈夫よ、パパの遺産でお金はなんとかなるわよね。
それとも、使っちゃった?
もううんざりなの。
大嫌い。
だいっきらいなの。
もううんざりなの。
こんな…
…こんな、人生。
終わってよ、早く…。
願いが通じたのかな、その日の夜病院が火事になった。
煙がいっぱいになって、だんだん苦しくなってった。
でも、あたし嬉しかった。
こんなに早く終わらせれるんだって。
遠のく意識で思ったわ。
パパ、ママ やっと会えるね。
暗くてすいません。
ちょっと残酷描写になるのかな…
ユエ…ごめんね。