呉藍の薔薇の世界観※読まなくても影響ないです。
4月の誕生花が薔薇らしいので、この日に更新。
書くうちに決まってきたことを文章にしてみました。
読まなくても全然OKです。
寧ろ読むと良く分からないかもなので、あとがきに要約しておきます。
意味なし?
二藍~呉藍の薔薇~
「世界は2通りを繰り返す」
何処かで見守る世界の母達が微笑む。
「そらね」とばかりに禁じられた一説を口遊みながら―――。
王聖霊無くして国の統治は出来ない。
王聖霊に傅く数多の聖霊によって恵を得るからだ。
世界は7色の瞳+1色で出来ている。
それが、7つの王国に分かれた所以である。
だから、殺してはならない。
「全ては運命。ハイデルベーレが仕掛けた世界の終焉の物語」
「同時に世界の始まりの物語」
そう付け加えて、顔を見合わせた。
“先祖返り”
人々が口にしなくなって久しいそれは、突如“冷酷な魔王”等と禍々しい呼び名で、民衆の間を駆け抜けた。
それは、アールドゥエーアデと星の名が定まり、古の王族が王位を手放してからかなりの年月を得た、新暦509年。今から7年前のことである。
アールドゥエーアデは大きく分けて2つの人種が存在する。
聖霊の血を引く者。引かない者。
遙か遠い昔、神たる聖霊は不可侵を破り、自ら生み出したる生命と交わった。
故に系譜に連ならない者を探すのは困難を極めるだろう。
逆に、血を引く者と言ってもピンからキリまである
それを大まかに2つに分ければ、力ある者と無い者となり、力ある者の大部分を地位ある者が締めるのだ。
穢れて居ない血を引く聖霊の直系が各国を治め、王聖霊が傅く。
アールドゥエーアデはその原則に基づいて統治されている。
昨今血が薄まり力のない者が増える中、力ある者を“みこ”と“魔術師”と区分していた。
それまで、血の継承により精霊の力を使える者を大まかに“魔術師”と呼び、
稀に才能ある者として生まれ出でたり、コンタクトがとれる者、聖霊の血を引く双子が或る条件下において“巫女”“巫覡”と呼ばれる存在であった。
巫女は、純潔を失えば力を消失する。稀な存在の巫覡は婚姻を認められていない。
古の王族が突如一族の滅亡宣言をしてから、516年。
力の弱体化は謙虚になり、魔術師と呼ばれる一族は、聖霊を使役できる“聖霊使い”を中々排出しにくくなっていた。
力ある者の―――魔術師の世界はシビアである。
同じ様に王を親に産まれ出でても違う。
才能や遺伝による継承。その確率は奇跡であり、力保持のために強き者は多くの子を成す役目を担う。
感情に関係なく義務を課されるのだ。
反対に王族は例外だが、僅かな力さえ見いだせねば一族から追い出され、力ない者としての道を歩まねばならない。
“温情使役”その崩壊は新暦502年スターニスの王位継承から始まる。
スターニス王国。
現王は“先祖返り”である。
ラヴァニーユ・エクリップス・ドゥ・ソレイユ・ゾネン・フィン・スターニス。
それが王の正式な名だ。
隣国の王聖霊と互角にやり合う程の力を持つ“冷酷な魔王”として民から恐れられている。
王族と言えど、“聖霊使い”でなくては王たる資格がない。
現に先の大戦、“紅蓮の悲鳴”の首謀者で、王籍から抹消されたスターニスの先王ダティルは、スターニスの王聖霊と契約する資格の証である蒼穹の瞳を有しては居なかった。
ねじ曲げて王位に就いたダティル3世は、王であった記録すら残されずに散り、ボーネ・ダティルと王族であった事実さえ隠匿された。
力を嫌う余り、最大の禁忌―――聖霊殺しを決行したからである。
ラヴァニーユの父は出自の違う7人の女との間に、1人ずつ子を成したが青い瞳の子は2人。中でも蒼穹の瞳は1人だけだった。
何代にも渡り“温情使役”となって居たスターニスは、王位継承条件は極秘で王から次代へ口伝されていた。
7番目の子が生まれた時、父王に誤算が生じた―――。
自ら青写真を描いていた後継者を凌駕する“先祖返り”が誕生したのである。
それは運命の出来事だった―――。
必然の事。
運命通り即位したラヴァニーユは国民に恐れられながらも、圧政とは逆の道を歩んでいた。
王都には活気が満ち、流通も良くなっている。
そんな王が6年前10歳になったばかりの少女と婚姻した事実は知られていない。
1週間で逃げられた事実も、また然りだった。
※アールドゥエーアデは「聖霊の血を引く者」と「引かない者」が住まう。
※「聖霊の血を引く者」を2つに分けると「力ある者」と「力ない者」になる。
※「力ある者」を2つに分けると、「みこ」と「魔術師」になり、みこの女は「巫女」と表記し、男は「巫覡」と表記される。
魔術師の方がランクが上である。
例)ラヴァニーユは”魔術師”に分類され、”先祖返り”にあたる。
ルークは”魔術師”に分類され、中位にあたる。
ルリは”魔術師”に分類され、”聖霊使い”にあたる。双子属性に当たる為、普段は禁じられているため鳶色の瞳を有する。
アグゥリは”巫女”に分類され、八乙女の1人だった。
先々代の女官長は”巫女”に分類され、巫を務めた。
この話は「王の女」と周りから恐れられているが、本人気付いて無く、その現状を水晶球覗いて楽しんでいる王と言う構図が浮かんで、書き始めたのですが、全然違う話になってしまいました。
その辺大変悔やんでいます。書き直したいです。
GW休みだったら、決行するのに!!!憎らしい!!!
某イベント楽しみにしてたのに2日間とも仕事で行かれません。
GWも仕事してます。
そこら目処で二次サイト弄る予定だったのに。
全部の計画が狂っています。
計画性がもともとない……のですが。
実桜