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第61話 藤堂高虎

 藤堂高虎 1556年生 1630年没 (第8部から最終部まで登場)


 藤堂虎高の次男になる。

 尚、虎の字の由来だが、武田信虎(武田晴信の父)から父の虎高が賜った為と言われている。


「皇軍来訪」に因って近江の状況が激変した為に、虎高はエジプトで一旗揚げようと、浅井長政の誘いにのって家族と共にエジプトに赴くことになり、その為に高虎も小学校に上がる前後からエジプトに住むようになって、そこで生活するようになった。

(尚、虎高は最終的にはエジプトの下級行政官僚として生涯を終えている)


 そして、高虎は1574年にエジプト陸軍に志願して、そこで、徐々に頭角を現すことになった。

 1585年のローマ帝国復興戦争において、パレスチナ、レヴァント地方で奮戦し、北米共和国から派遣された酒井忠次の知遇を得ることになる。


 高虎の才に驚嘆した忠次は、北米共和国に仕官するように高虎を誘ったが、高虎が、

「私はエウドキヤ女帝に忠誠を誓った身である」

として峻拒したことから、忠次は自らの誘いを恥じて、ローマ帝国の大宰相を務める上里勝利に高虎を紹介した。

 更に戦場での高虎自身の負傷も相まって、高虎は陸軍を退役して、文官として出世することになった。


 実際問題として、この当時のローマ帝国は領土を急拡大させており、高虎のように文官、軍人双方に通じているのは、極めて貴重な人材として重宝されていた。

 そして、高虎の有能さを評価した勝利は、自らの後継者として高虎を指名して最終的には隠居する事態が起きた。


 かくして大宰相になった高虎だが、有能な大宰相として名を遺す一方、癇癪持ちのエウドキヤ女帝とのやり取りで胃薬が手放せない日々を送ったとされる。

 特に鬼門となったのが、日本の宮中、中でも中宮美子とのやり取りで、高虎曰く、

「過去に戻れたならば、儂は日本の宮中と絶対にやり取りはしたくない。特に中宮美子とやり取りをする位ならば、儂を楽に殺してくれ」

と嘆いたという(真偽不明だが)逸話が遺っている。


(作者としての呟き)

 本当に上里勝利の後継者のローマ帝国大宰相ですが、作者の私としては頭を抱え込みました。

 史実の織田、豊臣政権の精鋭が、ローマ帝国に集っていると言えるのですが、それ故に却って、色々と長所短所が目について、悩みが深まることになりました。


 例えば、私の読んだ仮想史モノが偏っているだけかもしれませんが、石田三成がローマ帝国大宰相に成るのが順当な気がする一方で。

 三成だと、加藤清正や福島正則らと大喧嘩して、ローマ帝国の屋台骨が揺らぎそうな気がしたのです。


 そんなこんなから、最終的に決めたのが、藤堂高虎です。

 高虎ならば、それこそ戦の名人なのは間違いないですし。

(徳川家康が、

「儂の死後に戦があれば、高虎を先鋒に、井伊直孝を次鋒にせよ」

と遺言した程の戦の名人と伝わっています)


 又、朝鮮出兵等から加藤嘉明と一時は宿敵といってよい関係でしたが、史実では仲直りをする程の人格者に、高虎はなります。


 というか、そういった人格者で無いと、私の筆が奔り過ぎた結果、世界史上屈指の女性の暴君になってしまったエウドキヤ女帝の傍で、ローマ帝国大宰相を務めるのは不可能な気が私はしました。

(例えば、ローマ帝国大宰相が三成だと、エウドキヤ女帝が激怒の余りに、

「お前はクビだ」

と三成のクビを本当に飛ばす光景が、私には幻視されてしまいました)


 そして、本編中では大過なく、ローマ帝国大宰相を務め続けて、本編終了を迎えた高虎ですが。


 その一方、エウドキヤ女帝や鷹司(上里)美子の本編での様々な暴走を考える程。

 高虎が、

「死んだ方がマシ」

と喚いている気が。

 本当に高虎にも不憫な人生を歩ませた気がします。

 これで、正式に完結させます。


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― 新着の感想 ―
 〈大宰相〉と歴史的には董卓•曹操などのヘイトキャラ向けな尊大な肩書きなのに史上まれなる苛烈な女帝の直近に近侍していた為に作中では最も不憫な雰囲気だった高虎さん(^ ^)まあ織豊期の有能武将の中から「…
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