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第41話 徳川小督(まとめ編)

 小督の話ですが、2話になりました

 徳川小督 1573年生 1626年没 (第8部から最終部まで登場)


 浅井長政とお市の間の三女であり、エジプトで生まれ育つ。

 そして、12歳の時に女子学習院中等部入学を希望して日本に赴き、それ以降、徳川秀忠と結婚するまでは、伯父になる織田信長家にて寄宿生活を送る。

 尚、その際には伊達政宗も未だに織田信長家に寄宿しており、1年程だが小督と同居している。


 1590年に織田信長夫妻の世界一周旅行に随伴した際、義理の伯母になるエウドキヤ女帝から徳川秀忠との結婚を直に勧められ、それを機に秀忠と結婚することになる。

 その際に二人の結婚の御祝いとして、ローマ帝国政府と日本政府から北米共和国政府に対して宇宙共同開発が提案され、北米共和国がそれを快諾したことは、世界史上最大の結婚祝いと未だにされている。


 秀忠との夫婦仲は基本的に良好であり、二男六女に最終的に恵まれたが、徳川家の跡取りになる男児が結婚から14年も産まれず、それまでに五人の娘が産まれたのが、小督にとって苦悩の種になる。

 更に言えば、夫の秀忠の生涯一度の浮気と伝わる、1601年に秀忠の愛妾が正之を産んだのも、小督の苦悩を増すことになった。


 当時の慣習からすれば、小督は正之の養母になってもおかしくないどころか、それが当たり前に近かったのだが。

 小督は厳格な東方正教徒であり、夫の浮気どころか、愛妾の妊娠を絶対に許すことが出来なかった。

 そうしたことから、愛妾の妊娠を知った小督は義姉のエウドキヤ女帝に密かに依頼して、愛妾の密殺を企む事態が引き起こされた。


 これを知った秀忠は、愛妾とその胎児を護ろうと伝手を懸命に当たることになり、武田(上里)和子らが手助けをした末に、愛妾は上里清の家が庇護することになった。

 又、上里勝利がエウドキヤ女帝を諫め、宥めることで、愛妾は安全になったのだが。

 このことは愛妾の心身に大打撃を与え、正之の出産の際に、愛妾が亡くなった最大の原因になった。


 そして、上里清の義子になる広橋愛が、正之を養子にして引き取り、徳川家との縁を切ったのだが。

 正之は上里清の家や養母の広橋愛の下で、優秀に育つことになった。

 その為に徳川家と関係の深い面々の多くが、改めて正之を徳川家で引き取って、秀忠の後継者にすべきでは、と考える程になった。


 1604年に家光を、1606年に忠長を、小督が産んだことは、こうした声を一時、静めたが。

 成長するにつれて、家光も忠長も、秀忠や小督の贔屓目で見ても、正之に才能等は劣るとされる有様だったのだ。

 こうしたことが、小督の苦悩を深めたとされる。


 その為に、小督は家光や忠長にスパルタ教育を施すことになった。

 そして、小督は忠長の方が、まだ素直で見込みがあると考えて、忠長を優先して鍛えたが。

 この件は、家光をある意味では救い、別の意味ではひねくれさせた。

 

 家光は、母の小督に反発し、小督と犬猿の仲になった鷹司(上里)美子に接近し、義妹になる鷹司孝子と結婚するようなことまでして、事実上は徳川家を飛び出して、陸軍士官の路を歩むことになった。


 尚、小督が美子と犬猿の仲になったのは、次女の千江の夫の後水尾天皇陛下と美子が男女の仲であると疑ったのが発端で、後に美子が中宮として入内し、皇太子等を産んだことはそれを決定づけた。


 そして、忠長は小督の指導教育に、素直な良い子として、懸命に応えようとしたが。

 忠長が幾ら努力しても、正之には及ばず、小督の苦悩は増して、更に指導教育が厳しくなるという悪循環になってしまった。

 忠長が20歳の時、小督は忠長の将来を心配しつつ、亡くなるのだが。

 結果的にだが、忠長は歪んで育ち、精神を深く病んでしまうことになったのだ。

 この世界の小督、江は毒親に結果的になった、ということでお願いします。


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 土日の朝晩複数更新ありがとうございます山家先生♪\(^▽^)/日本各地で本格的な雪化粧の寒さの中、日々の生活と執筆の両立大変でしょうけど風邪など引かれませんように九州の片隅から病魔覆滅のエールを送っ…
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