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第28話 鷹司(上里)美子(解説編)

 本当にシンデレラガール第3号といえる登場人物に、鷹司(上里)美子はなります。


 何でここまでのキャラになったのだろうか、と作者の私自身が遠い目をしてしまいます。

 それから、まとめ編が本編完結後から約50年後、1670年前後のネット記事転載という形式を取っているので、結果的に書けませんでしたが。

 それこそ史実に准じれば、ネット検索を掛けていただければ分かりますが、鷹司(上里)美子の末裔が、何れは摂家全ての当主になることになります。

(史実では鷹司教平の孫が、近衛家以外の四摂家の当主になっていますが、この世界でもほぼ同様の事態が起きるのです)


 それから余談ながら、この小説において、まとめを本編完結後から約50年後のネットからの転載ということにしたのか、というと。

 史実のアポロ計画による月面到達から類推して、本編完結後から約50年後の頃ならば、この世界でもネット等が普及するようになっているだろうから、おかしくないという私の考えからになります。


 それは置いといて。

 鷹司(上里)美子というキャラが文字通りに誕生したのは、1591年、本編で言えば第9部の末尾ということになります。


 それから後、本編での時間経過に従って、徐々に成長していくことになり、第12部では鷹司信尚と結婚することになり、第13部からは後水尾天皇陛下から想いを寄せられた末に、最終部になる第15部では鷹司信尚と死別して、後水尾天皇陛下の中宮として入内して、将来の皇太子殿下を産むことに。


 本当に想いつきから、アーイシャ・アンマールこと広橋愛を登場させ、更に上里清との間に鷹司(上里)美子という子どもを産ませたことが、最終部のあの場面(人類初の月面到達とほぼ同時に、後水尾天皇陛下と美子の間に将来の皇太子殿下を含む五つ子が誕生するという)につながっていくとは。


 綺麗にまとまっていて、入念に計算した上で大プロットを立てて描いてきたに違いない、と多くの読者に想われて当然なのですが、私としては、そんなつもりは全くありませんでした。

 それこそ、割烹等で述べていますが、最終部直前まで鷹司(上里)美子と後水尾天皇陛下との最終的な関係は、読者の皆様のご想像にお任せします、という予定だった程です。


 源氏物語の光源氏と藤壺中宮と同様に、後水尾天皇陛下と鷹司(上里)美子の年齢差が5歳違いになっていることからして、源氏物語をオマージュして第9部から描いてきたのでしょう、と言われそうですが、本当にそんなつもりは無かったのです。


 言い訳めいたことをする程、却って信じて貰えなくなりそうで、これ位にしますが。

 後水尾天皇陛下と鷹司(上里)美子については、本当に望外な結末に色々な意味でなった、というのが私の偽りなき本音になります。


 それにしても、ネット小説史上でも極めて稀なヒロインになりました。

 そもそも実の両親が結婚していない、というのが余り無い気がします。

 更に言えば、作中でそれなり以上の理屈は立てていますが、結果的に実の両親が義理の父子ということになっていて、順番が逆ならば、完全に道義的には犯罪になる事案です。


 そして、芸術面で優れた才能を持つ妖艶な美女である一方、政治的見識も優れているという。

 全部盛りにも程があるヒロインと言えますが、その一方で、血筋等からすれば、とても中宮(皇后)陛下には成れない筈のヒロインと言える存在になります。


 世界史上の実在人物で言えば、誰が例として挙げられるだろうか、というヒロインに本当になってしまい、私としては楊貴妃と武則天を併せたようなヒロインでしょうか、と冗談で言うしか無いです。

 本当にこんなヒロインになるとは、と改めて考えます。

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 長編連載でガチガチに設定とプロットを決めていても物語を面白くしようと筆が滑って予想外の「穴」が生まれそれに気がつき穴を埋めるべく諸々蛇足めいた補完場面を入れ(神話なんか後世で書き加えるから神々の性格…
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