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第25話 広橋愛(解説編)

 本当に本編のシンデレラガール第2号と言える女性キャラです。


 それにしても、様々な歴史、特に日本史を舞台とする創作物、小説や漫画等でも屈指の低い身分出身(何しろ元は外国人で、一時とはいえど奴隷身分でもあった)のに、作者の私の筆が奔った結果、まさか実の娘が今上陛下に嫁いで、中宮陛下と呼ばれる身になるとは。

 更にその結果、実の孫が今上陛下と呼ばれる身に(何れは)なるとは。


 私が知らないだけなのでしょうが、ここまでになった女性キャラは、数々の歴史モノで読んだり、見聞きした覚えが正直に言って私には全くありません。


 それにしても、この広橋愛にしても、別の個所でも書きましたが、ほんの思い付きから登場したキャラだったのです。

 それが色々と設定を附加して言った結果、更に筆が奔った末に、このようなことになるとは、改めて気が遠くなる想いがします。


 オスマン帝国に上里清が赴く以上、これまでの行きがかりから、それなりの贈りモノがあって当然で、それで、上里清が困りそうな贈りモノとなると、と考えたのが発端でした。

 そして、奴隷とかはどうだろう、でも、奴隷ということは元は異教徒ということになる。

 元キリスト教徒ではありふれているし、と色々と中東の宗教事情を調べていて、私の目に入ったのがマンダ教でした。

 

 更にマンダ教を調べてみると、グノーシス主義を採る宗教だし、この世界の事情からして、奴隷として登場してもおかしくない、と考えたことから、アーイシャ・アンマールとして登場することに。

 尚、名づけについては、上里愛子がむくれる事情もあってしたことです。


 そして、やはり頭の良いキャラにしようと考えて、アーイシャという名前から灰原哀を連想して、更に調べた結果、アイリーン・アドラーやリリー・ラングトリーを参考にして執筆することに。

 更にその為に裏設定ができて、実は奴隷になったのは成人してからで、実は結婚までしており、夫は殺されていたということになりました。

 本当に裏設定が、ここまでになるとは、本当に思いがけないことでした。


 そして、上里清とその家族が日本に帰国する際に、当然のこと(?)ながら、アーイシャ・アンマールから広橋愛になって家族として日本に赴くことになったのですが。

 この後の人生について、少なからず悩むことになりました。

 それこそ、思い付きで出したキャラなので、その後のことを考えていなかったのです。


 散々に悩んだ末に、上里清の下でこの後は無為徒食生活を送らせるのは余りな人生だ、と考えたことから、伊達政宗の議員事務所の事務員として広橋愛は働くことにしたのですが。

 その後も作者の私の筆が奔った結果、最終的には伊達政宗首相の第一秘書を務める存在にまで、広橋愛が出世するとは。

 本当に何とも言えないことになりました。


(最も、それ故に実娘の鷹司(上里)美子が中宮に成るのに支障が無くなったのも事実です。

 仮にも現首相の第一秘書の実娘が、今上陛下の中宮として入内するのはおかしなことだ、と騒ぐことができるでしょうか)


 そして、この世界では広橋正之となった徳川秀忠の庶子との養母子関係ですが。

 少なからず悩んだ末です。

 正之の登場を決めたモノの、誰と関連付けようか、と考えた末に広橋愛を養母にすることに。

 これはこれで、最後まで上手くまとまるとは望外のことでした。


 更に一言。

 1568年に織田(三条)美子がオスマン帝国に赴き、それが広橋愛の出生のトンデモ説にまでつながるのは、私としてもこの本編の1568年、第5部執筆の時点では全く予期していなかったことです。

 それなのに、このような話にまで転がっていくとは。

 様々な意味で作者の私にも本当に奇跡のことでした。

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 上里清さんがオスマントルコに赴いた際の意外なお土産いわゆるイベントトロフィー程度のチョイ役だった筈が物語の本筋を担う清さんを自分と娘二代で食うほどの重要キャラに成長したアーイシャさん(^皿^;)“め…
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