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第13話 上里清と理子(まとめ編)

 上里清      1551年生、?年没 (第2部から第15部まで登場)

 上里(広橋)理子 1551年生、?年没 (第6部から第15部まで登場)


 上里清は、上里松一と愛子(張娃)の間の初子になる。

 ちなみにだが、愛子は清と結婚した後、中々妊娠せず、それこそ松一の先妻のプリチャ(永賢尼)に妊活の相談までした末に、2年近くを掛けて清を妊娠出産することになった。

 その為に愛子はプリチャに生涯、頭が上がらなかったという噂が根強く流れている。


 その後、息子を自分と同様に軍人にしたかった松一の意向から、清は学習院へ進学した後、陸軍士官学校に入校して、陸軍士官への路を歩む。

(尚、勝利や道平が軍人の路を歩まなかった理由だが、実母のプリチャが実子を軍人にすることに、夫のサクチャイの最期から大反対したことから、と伝わる)


 そして、学習院時代に事実上の同級生となる広橋理子に求婚して、学習院卒業と同時に結婚した。

(事実上の同級生になるのは、学習院は中等部以上は男女別学になるため)


 清が陸軍士官学校に入学した頃、既に日本対スペイン戦争は終結したと言っても過言ではない状況になっており、平時の軍人としての生涯を送ると自分や周囲も考えていたらしいが。

 皮肉にも陸軍士官学校を卒業した直後といってよい頃に、清からしてみれば、自らの姉二人(美子と和子)の喧嘩が深刻化した末に北米独立戦争が勃発、清は戦塵に塗れる生涯を結果的に送ることになった。


 北米独立戦争の多くの期間を、清は最前線で戦い抜くことになり、それなり以上の軍功を挙げた。


 そして、それが周囲に評価されたことから、ローマ帝国復興戦争によって半壊状態となったオスマン帝国の陸軍再建の為に、自らの義姉の織田(三条)美子の縁もあって、オスマン帝国に派遣されることになり、そこでも軍改革に多大な功績を挙げたことから、当時のカリフになるメフメト3世からアーイシャ・アンマール(後の広橋愛)を特に愛妾として下賜される等の様々な恩典に浴した。

(更に言えば、広橋愛との間に生まれた一女が、後の鷹司(上里)美子である)


 オスマン帝国から帰国した後は、原爆開発の責任者となり、世界初の原爆開発を成功に導く。

 そういった数々の功績から陸軍省軍務局長へと昇進して日本陸軍の改革も行い、更には日本対女真戦争の後に創設された在満洲日本軍総司令官へと就任することにもなった。

(最も日本対女真戦争において息子二人が戦死しており、そうしたことからすれば、本人は複雑な心境にならざるを得なかったらしい)


 在満洲日本軍総司令官時代にヌルハチと友誼を結び、そういった対外関係も相まって、将来は陸相と見られていたが、娘の鷹司(上里)美子が尚侍になったことから、営門大将として退役する。

 

 息子二人に先立たれたことから、上里家の後継者に悩むが、最終的には美子の次男、松一を養子に迎えることになり、後に上里家が七摂家の一つにもなることになった。

 病により死去。

 その死は妻と広橋愛が看取った。


 その妻の理子だが、良妻賢母として知られる。

 特に広橋愛との間柄はよく知られており、妻と愛妾として対立してもおかしくないのに18歳という年齢差もあって、母と娘のように睦まじい仲(実際に養女に迎えた)であり、上里家の後継者に悩んだ夫に対して、自分の血を承けた孫を差し置いて、義理の曾孫になる松一を薦めた程である。

(もっとも自分の孫の中で最有力だった飛鳥井雅宣が猪熊事件に関わったこと、及び松一が鷹司家の血を承けた曾孫なので、止む無く松一を後継者に認めたという異説も根強い)


 だが、その為に実の娘の飛鳥井雅子との仲は険悪になり、その死を看取った子どもは広橋愛のみになった。

 作者としての呟きは、次話で投稿します。


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 中盤と終盤を繋ぐ重要なプランナーだった清さんと理子さん夫婦( ̄∀ ̄)清さんはこの評伝のままだし本編の感想でいろいろ書いたのが最近なので似たようなモノを書いてもカブっちゃうから置いといて、清さんから本…
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