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第10話 武田(上里)和子、及び武田義信(解説編)

 幾ら夫婦とはいえ、別個に一人ずつ話を描くべきでは、と言われそうですが。

 そうは言っても、この武田(上里)和子と武田義信は、本編等で共に行動等が描写されることが多いので、この際にまとめて描くことにしました。

(尚、他にも夫婦で共に描かれる方々が、この後でそれなりに出ますが、どうかご寛恕を)


 それならば、織田信長も織田(三条)美子と一緒にすべきだろう、とツッコミの嵐が起きそうですが。

 それこそ織田信長は不憫、というタグが必要な程、織田(三条)美子は義理の姪の鷹司(上里)美子と同様に、夫を無視して動き回る人物だったので、織田信長は別個に描くことにしました。


 尚、予め予告しておきますが。

 上里松一夫妻やその子ら、更にその孫や曾孫ら(尚、孫らや曾孫らは、本編で描かれた一部のみ描かれることになります)を順次描き終えた後、織田信長を始めとする他の主要人物を描きます。

 その際に、浅井長政やお市、エウドキヤ女帝らも登場する予定です。


 話が逸れたので、武田(上里)和子と武田義信に話を戻しますが。

 本編では余り意図していなかったのですが、外伝の「佐藤希典の回想」を描いたことから、改めて和子が色々と拗らせた末に、北米独立戦争を扇動したのも当然の気がしてなりません。


 最初の大プロットで、日本の北米植民地が独立戦争を起こすのはほぼ既定路線でしたが、この大プロット時点では、そのきっかけについては、私の考えがどうにも決まらず、描いていく内に何とかなるだろう、という酷い見切り発車でした。


 そして、私の記憶が間違っていなければになりますが、和子と義信が北米に結婚して赴いた段階では、和子と義信は北米植民地の独立に何とか反対しようとしますが、周囲の状況から色々と苦悩した末に、余儀なく北米植民地の独立に加担することになり、和子は内心で親兄弟に泣いて謝りながら、北米植民地独立に奔走する予定でした。

(尚、その際には松一を始めとする親兄弟から、和子は実は積極的に北米植民地独立に加担した、と誤解されることになり、私はそんなつもりは無かったのに、と和子は更に苦悩する予定でした)


 ですが、色々と描いていく内に、和子は積極的に北米植民地に加担することになり、更に異父姉になる織田(三条)美子との格差等から、和子は北米植民地の独立を使嗾するに至る事態が。

 

 本当にどうしてこうなった、と当初は考えましたが、「佐藤希典の回想」を描いたことで、これは和子が色々と拗らせて、北米植民地の独立を使嗾したのも当然か、と私の心の中では腑に落ちることになりました。


 それこそ、その外伝で描きましたが。

 本来ならば、日本人とは言い難い異父姉の美子が日本本国で出世しているのです。

 更に言えば、真実を知らない和子にしてみれば、ダメ人間にも程がある美子がです。

 それに対して、自分やその周囲は文字通りに血を流して、祖国日本の為に尽くしてきたのに、祖国は全く報いてくれない、と和子は考えているのです。


 勿論、第三者からすれば、勝手に暴走しておいて何を言っている、と咎められて当然ですが。

 それこそ2・26事件の青年将校が、自らは日本の為と信じて暴走したように、和子やその周囲が暴走したのも、許されないことではありますが、それなりに納得できる流れだった、と今となっては、私は考えている次第です。


 それにしても、本当に和子は結果的に虎のような性格に、一時はなっていましたが。

 歳を重ねたせいか、それなりに穏やかな性格になっていきました。


 それこそ異母弟の清の娘になる鷹司(上里)美子を可愛がり、更には広橋正之の実母を庇護するとか。

 本当に歳月の流れが、和子を丸い性格に変えてしまった気がします。

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──それにしても、本当に和子は結果的に虎のような性格に、一時はなっていましたが。歳を重ねたせいか、それなりに穏やかな性格になっていきました。──  読者は和子さんの老境に差し掛かっての──①母が異国…
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