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400字小説  作者: 案内なび
3/30

3、変わり種

 北風が冷たいある夜。

 俺が散歩をしていると、目の前に自動販売機が現れた。

 ――こんな所にあったか?

 疑問に思うも、喉が渇いていた俺はそのまま近づいた。

 そうしてラインナップを見ていたその時、ふと見慣れない名前が目に入った。

「たぬきそばのお(つゆ)?」

 今の時期にぴったりな変わり種。

 そこに興味が湧いた俺は、それを買ってみることにした。

 缶の蓋を開けて一口啜る。

 すると、温かくて優しい味が口いっぱいに広がった。

「意外と美味いな」

 その美味さに、俺はもう一口啜ろうとした。――その時。

「こんばんわ」

 後ろから女性に話しかけられた。

 丸顔で垂れ目な顔立ちに、俺は柔和な印象を受けた。

 だが、女性は俺の手元を見るや、優しげな表情を一変。

 苦々しい表情を浮かべると。

「貴方、趣味悪いですね」

「え?」

 罵倒を残して去って行った。

 突然のことに、俺は呆然と彼女の背を見つめる。

 彼女の臀部(でんぶ)に生えた尻尾と、背後から笑い声を認識したのはほぼ同時だった。

お読みいただきありがとうございました。

今回は、私が夜の道を散歩中に思いついたお話です。


私自身、お出汁を売っている自販機をネットで見たことはありますが、実際に見たことはないんですよね〜。美味しいんでしょうか?


それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)

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