23、めぐりめぐりて
お空にうかぶ白い子は
ふんわりふわふわ流れてく
おてんとさまを見つけたら
「また会えたね」と笑ってる
お月さまを見つけたら
「また会おうね」と笑ってる
めぐりめぐるお空の子
つぎ会えるのはいつの日か
これはその昔、私が書いた詩だ。
まだ詩のしの字も知らない中、思いつくままに書いていたのが懐かしい。確かあの時は「いいのが思いついた」と、急いで広告の裏に書いていたか。
今思えば、私は偶然にも世界の理を記していたのかもしれない。何せ、この詩は前世に書いたもの。それがこうして、砂まみれの古紙として残っていようとは、夢にも思わなかった。
それにしても、人はおろか、あらゆる生命体を見かけなくなってしまった。
けれど大丈夫。どんな生命も必ずこの世界に戻ってくるのだと、私は身をもって知っているのだから。
さぁ、この荒れ果てた惑星に再び人類がめぐり落ちることを信じて、我が詩をここに残そうか。
白い子たちが見守る下、私は岩を打ちつけた。
お読みいただきありがとうございました。
今回は、ランダムワード「詩」「昔」から連想して生まれた作品です。
小学生の頃、夏休みの宿題として、読書感想文の代わりによく詩を書いていましたね〜。昔は「読書=面倒くさいもの」として捉えていたので、本は好きじゃなかった記憶があります(漫画は読んでいましたが)笑。
それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)




