表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
400字小説  作者: 案内なび
17/30

17、分からない

 ある時、私が集落の外を歩いていると、見知らぬ男たちが前方から歩いてきた。

 見慣れない服装をしている彼らは、キョロキョロと辺りを見渡している。

 いったいどこの人たちだろう?

 そう疑問に思っていると、一人の男と目が合った。

 するとその男は、私と目が合うや、周りの男たちに何かを話し、一斉にこちらへ駆け寄ってきた。

 そしてその一人――最も目立つ服装をしている男が、私に何かを言い始めた。

 だが、何を言っているのか分からない。

 困惑する私を他所に、男は続けて平原の方を指差した。

 そちらへ振り向くと、そこには一匹の生き物がいた。

 けれど、相変わらず何を言っているのか分からない。

 この状況に耐えかねた私は、

「分からない」

 と、だけ伝えた。

 すると言葉が伝わったのだろうか、彼らは私に何か言うと、そのまま去って行った。

 結局なんだったのか?

 この時の私は知る由もなかった。


 まさかあの生き物が、後に「分からない(カンガルー)」と呼ばれるということに――。


お読みいただきありがとうございました。

今回は、カンガルーの名前の由来となった話を元にして生まれた作品です。


因みに、元ネタはいわゆる俗説らしいので、真実かどうかは不明です。気になった方は「カンガルー 語源」とかで調べてみてください。ここで説明すると長くなってしまうので(面倒くさいだけ)。


それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ