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400字小説  作者: 案内なび
16/30

16、芸術

 ある時、二人の若いカップルが美術館を訪れた。

 二人は芸術に詳しくなかったが、男の方は彼女にいい所を見せつけようと、密かに張り切っていた。


 そんな二人が最後の展示室に入った時のこと。

 四方の壁際に彫刻作品がずらりと並び、空間の真ん中に長椅子が置かれたその展示室を、二人は時計回りに作品を見て楽しんでいた。

 やがて部屋の中央まで来た時、男は白くて柔らかそうな長椅子をジッと見つめて言った。

「これも深いね」

 すると彼女は、

「これも作品なの!? 普通の椅子っぽく見えるけど、意外と奥が深いんだね」

 と、男の言葉に驚嘆した。

 彼女の言葉に、男は欲が満たされていくような感覚を覚えた。

 と、その時。

 突然、うふふという笑い声が後ろから聞こえた。

 二人が振り返ると、そこにはニヤニヤと笑う学芸員のおばさんがいた。

 疑問に思う二人。

 やがてその学芸員は近づいて来るや、おどけたように男に言うのだった。


「お兄さん、これはただの休憩用の椅子よっ」


お読みいただきありがとうございました。

今回は、「美術館」をテーマにして生まれた作品です。


皆さんは博物館や美術館って好きですか?

私は好きですね〜。歴史や美術が好きなので、最近は年に一回必ずどこかの博物館に行っています。


それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)

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