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400字小説  作者: 案内なび
15/30

15、視線

 私を乗せた電車が駅に到着した。

 私は読んでいた本を閉じ、人の流れに乗ってホームに降りる。

 すると、どこからか視線を感じた。

 誰だろうと思い、辺りを見渡してみる。

 だが、誰もこちらを見ることなく改札へと進んでいた。

 ――気のせいかな?

 疑問に思うも、私はそのまま改札を出た。


 しかし、駅を出てもなお視線を感じた。

 ――やっぱり気のせいじゃない!

 心臓がドクドクと早鐘を打つ。

 暗闇の中、私は駆けるように帰宅した。


 玄関の扉を開けると、私は急いで扉を閉めた。

 安心感で全身が脱力し、その場に座り込む。

「これでもう大丈夫……」

 だがそう呟いた直後、私の背筋にゾッと悪寒が走った。


 また視線を感じたのだ。


「もうやだっ!」

 (うずくま)るように頭を抱えたその時、私はあることを思い出す。

 電車で読んでいた短編小説集だ。

 その一つの最後に、こう書かれていた。


『その時、私は気づいてしまった。ずっと感じていた視線の正体――それが、()()のものだということに。』




お読みいただきありがとうございました。

今回は、入浴中にふっと思い付いたお話です。


皆さんは視線を感じやすいタイプですか?

私は覚えている限りだと感じたことないです。

「視線を感じる」ってどんな感覚なんでしょうか?

第六感とかに近いんでしょうかね……?(それはまた違う?)


さて、話は変わりますが、『400字小説』の定期更新は今回で一旦お休みします。理由は私生活が忙しくなるためです。

そのため残り16話から30話は、来月以降から不定期に更新するか、来年以降から今回のように2日に1回の定期更新にするか、どちらかになると思います。

楽しみにしてくださっている方には申し訳ないですが、どうかご理解いただけると幸いです。


それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)

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