B面 僕の自慢のにぃに
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
文化祭に遊びに行った帰り道。
「すっごい楽しかったー!!」
「俺も早く高校通いたい!!」
僕たちがルンルンしてるからか、パピーがクスッと笑った。
「よかったなー、下見もできたし」
「うん!俺、勉強頑張る!」
「僕も!」
「お、いいことだ」
頭を撫でられると嬉しくなる。
パピーは初めて会った時から落ち着いてるけど、高校卒業してからはもっと落ち着き感がある気がする。
大人の男って感じでかっこいい!!
「みんなの制服姿もカッコよかったなー」
「ね!お兄さんって感じだった!!」
なっちゃん、ゆうちゃんは元々背が高いしスタイルもいいからすっごい似合ってたし、
スーくんも背が伸びてスラッとしてたし、ちょっとオシャレに着崩してた。
いつもとは雰囲気がちょっと違って、"かっこいい高校のお兄さん”だった。
いつもかっこいいけど!
「僕もみんなぐらいまで背伸びるかなー?」
「ちゃんと飯食って、夜寝てたら伸びるって」
「俺、中1から5㎝伸びた!!」
「え?マジ?」
トラくんの言葉に驚くパピー。
いいなー。
そんな話をしていたら車が停まった。
「楓、お待たせ」
「お母さん!」
「お久しぶりです」
パピーが頭を下げるとお母さんはニコッと笑った。
「久しぶりね!またカッコよくなって」
「あはは、だといいんですけど。今日、トラも乗せていただけるって」
「お願いします!」
トラくんが僕に続いて乗ってくる。
「うん。陽太くんも送るわよ?」
「ありがとうございます。でもこの後、友達と約束があるんで大丈夫です」
申し訳なさそうに笑うパピーを車の中から見る。
「あら、そうなの?」
「はい。なのでトラのこと、よろしくお願いします」
「はーい。任せて」
ペコッと頭を下げるパピーにお母さんは笑顔で頷く。
「じゃあ、二人ともまた明日な」
「うん!パピーまた明日!」
「バイバーイ!」
僕とトラくんが手を振るとパピーも振替してくれた。
車が走り出してからも後ろを向いて手を振ってるとパピーもずっと振っててくれた。
「本当にしっかりしてるわね、陽太くん。礼儀正しいし」
お母さんの言葉に僕は大きく頷いた。
水曜日。
「ねー、これって楓のとこの人だよな」
友達がウチに遊びに来て、僕の部屋に置いてあった雑誌を見ながら言う。
その雑誌はスーくんがモデルをしてる。
「うん!スーくん!」
「この人、中学生向けのブランドのモデルもしてたよな?」
「うん、してたよー。同じブランドの高校生向けのモデルになったけど」
友達がジッと雑誌を見る。
「めちゃめちゃスタイルいいし、足も長いよなー。顔も整ってるし」
「でしょー?かっこいいでしょー」
スーくんはスタイル維持とかをすごい気にかけてる。
だから筋トレやランニングも毎日してるって言ってたし、食べる物も一応気にしてはいるって言ってた。
「いつも服買う時はスーくんに見てもらってるんだ」
「あー、だからめちゃセンスいいのか」
ペラペラと雑誌を捲る友達に僕はえっへんと胸を張る。
「この人が着てるの見ると買いたくなるよなー」
「でしょー?」
「なんで楓がドヤ顔してるんだよ」
「いいじゃん!嬉しいからだもん!」
僕がそう言うと友達は「はいはい」と返事をして雑誌を見ていた。
土曜日。
レッスン前に事務所のフリースペースで宿題をしてる。
「…わかんないぃ」
中学生になって勉強が難しい。スーくん、あの条件でソロしてたの尊敬する。
「お、楓早いじゃん」
声をかけられて顔を上げるとゆうちゃん。
きっとボスとミーティングしてたのかな?
「ゆうちゃーん…わかんないぃ」
「ん?どれどれ?」
隣に座って勉強を見てくれる。
「ここがね」
「あー、これな」
ゆうちゃんが丁寧に教えてくれるからすぐに理解ができた。
「わかった!ありがとう!」
「どういたしまして」
肘をつきながら、しかも微笑みながら頭を撫でてくれるゆうちゃん。
女子なら一瞬で落ちるよ?
「なーにイチャついてんの?」
後ろから声がして振り向くと今度はなっちゃん。
「なっちゃん」
「いいでしょー」
ゆうちゃんに後ろから抱きつかれる。
「ゆう、楓が困って…ないな」
「えへへ」
ちょっと呆れたように反対側の隣に座るなっちゃん。
「勉強してたのか」
「うん。宿題多くて」
「じゃあ、レッスン始まるまで一緒に勉強するか」
なっちゃんもカバンから問題集を出した。
大学の推薦を狙ってるけど、一般入試になった時の為にもって勉強してるみたい。
仕事しながら大学受験、すごいなぁ。
「うん!」
「じゃあ、ゆう先生、俺も教えて」
「なんでだよ。ナツの方が成績いいだろ」
両隣のそんな会話を聞きながら僕は宿題を再開した。
一緒に勉強できるの嬉しいなぁ!
今日はダンスレッスン。
ダンスはどっちかと言えば好きだけど、まだまだ難しい。
「じゃー、一人ずつ呼ぶから他は自主練」
先生に言われて待機組は各々練習。
「楓、そのクロスだとバランス崩す」
トラくんが声をかけてくれた。
「そうなの?」
「うん。だから俺のマネしてみて」
鏡と横でトラくんを見ながらマネするとさっきと安定感が全然違う。
「すごい!」
「だろー?」
「次、山之内ー」
「はーい」
先生に呼ばれたトラくんのダンスを見る。
キレッキレだし、トラくん自身の雰囲気も変わって超かっこいい。
「かっこいいー」
「ダンスしてる時のトラってめちゃくちゃかっこいいよな!」
スーくんが肩を組みながら言ってきた。
「うん!」
僕は頷いてトラくんのダンスを見て勉強。
僕の5人のにぃに、めちゃくちゃかっこいい!
今回は楓視点のB面でした。
この楓視点の5人のことを書きたいなーと思っていたのですが、文化祭書き終わった後に「ここじゃね?」ってなりました。
楓は常に5人をかっこいい!と思ってます。
お兄ちゃんたちのことが大好きなんですね。
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