82曲目 Let's 文化祭!! その1
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
午前の仕事が終わって岡本さんに送ってもらう。
「いいかー、ナツたちに迷惑かけるなよ」
「「はーい」」
「陽太、頼むぞー」
「ほーい」
しばらくして高校に着いた。
「岡本さん、ありがとうございます」
「「ありがとうございます!!」」
「おー、楽しんでこいよー」
岡本さんを見送って受付前にグループメッセージに着いたことを連絡する。
【オッケー。中入ったら俺に電話して】
ゆうからの返信を確認して受付をする。
受け取っていた招待状のプリントを3枚出して受付用紙に名前を書く。
担当していた先生は俺たちを見てちょっと驚いた顔をしていたけど通常対応をしてくれた。
さすが、芸能科がある学校の先生だ。
門の中に入ってゆうに電話する。
【もしもーし】
「ゆう、中入ったぞー」
【んー、どこだ?】
【あ、ゆうちゃん、みんないた!】
遠くでスーの声がした。
俺も周りを見渡すとこっちに走ってくるスーを見つけた。
「あ、みっけ」
俺が手を振るとスーも手を振ってくれる。
「「スーくん!!」」
トラと楓が走り出す。
俺は電話を切ってトラと楓の後を歩いて追いかける。
トラと楓はスーに抱きついて喜んでる。
「わーい!!スーくんだ!」
「制服!!かっこいい!!」
楓が抱きついたままピョンピョン飛び跳ねて、トラは目をキラキラさせてる。
「こーら、目立ってるって」
トラと楓の頭に手を乗せて押さえる。
「はーい」
「ごめんなさい」
シュンッとする様子は犬の耳と尻尾が見える気がして思わず苦笑する。
「パピー、今日はキャップにメガネなんだね」
「一応な。スー、制服似合ってるじゃん」
「えへへー」
クルッと回って制服を見せてれる。
ナツとゆうが平日のレッスンの時に着て来てたから見慣れてるはずなのに新鮮だ。
あ、これが親の気持ちなのか?
「パピー、顔がゆるゆる」
スーの後に来たゆうが苦笑してる。
「えー?だって弟の可愛い姿ですよ?」
「かっこいいって言って!」
スーが腕を掴んでくる。
いや、それがまず可愛いんだよ?
「あ、うん、かっこいいよ」
「なんか嘘くさい!!」
「本音だぞー?」
スーの頭を撫でると不貞腐れてるけど嬉しそうだ。
大きくなったなー…。
「パピー、マジで父の顔してるって」
「そりゃするだろ」
「なんでだよ」
ゆうに肩を組みながらナツが呆れたように言う。
「ナツ」
「間に合ったー」
「委員長に捕まってるからまだかかるかと思ってた」
走ってきたのかちょっと息が切れてる。
「3人が来てくれてるのに時間かけるかよ」
「ナツも楽しみにしてたもんなー、3人がくるの」
ゆうが楽しそうにナツに肩を組む。
いつもよりも仲良し感が強いのを見て、学校だと”メンバー”っていうより”友達”になるんだろうなぁと微笑ましくなる。
「みんな、かっこいいー!!」
「大人だー!」
楓とトラがさらに目をキラキラにして3人を見てる。
「かっこいいよなー、高校生って」
「「うん!!」」
中学生からしたら高校生は大人で憧れだよなー、と思いながら頭を撫でる。
「社会人のパピーもかっこいいよな?」
ナツがトラと楓に聞くと声を合わせて答えた。
「「もちろん!!」」
キラキラな目で振り返るトラと楓。
「ありがとうな」
頭を撫でるとやっぱり嬉しそうで、可愛いなぁって思う。
「3人はご飯食べた?」
「コンビニでおにぎり買って食べたぐらい。トラと楓が文化祭で食べたいって」
俺が言うとナツとゆうは納得した顔をした。
「じゃー、まずは腹ごしらえだな!」
「わーい!」
「スーくん、連れてって!!」
右側にトラ、左側に楓がスーの腕に飛びつく。
「よーし!!俺がおすすめのご飯買いに行こ!!」
いつも以上にお兄ちゃん扱いされてるのが嬉しいのか、ルンルンで歩き出すスー。
「スー、嬉しそうだなー、可愛いなー」
「パピー、さっきから可愛いしか言ってない」
「脳内大丈夫?」
ゆうとナツに言われてムッとする。
「俺は5人の弟を全員可愛いと思ってるぞ」
そう言うとナツとゆうはキョトンとした。
「お前らも俺からしたら大事なメンバーで弟だぞ」
2人の間に入って肩を組む。
「「……」」
「あれー?俺の愛を受け慣れてるってこの前取材で言ってなかったか?」
「「うるせー」」
声を揃えて目を逸らす2人に思わず笑った。
制服姿の3人はいつもとどこか違うのが新鮮だ!
楽しみにしていた文化祭の日です。
高校生って中学生から見たらちょっと大人で憧れますよね。
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