80曲目 チャレンジ精神は大事だ
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
学生組の夏休みが終わり、また平日は俺一人で仕事。
「ありがとうございました!」
お呼ばれロケが終わり、スタッフさんに挨拶をしながら車に乗る。
「お疲れー」
「お疲れ様です」
「このまま事務所戻って打ち合わせな」
「はーい」
うとうとしているといつの間にか事務所。
自販機でお茶を買ってミーティングブースに入る。
「疲れたか?」
「ちょっと。思ったより体動かしたんで」
「ああ、確かに」
苦笑する岡本さんに釣られて笑う。
「社会人になって半年だけど慣れたか?」
そう聞かれて考える。
「んー、慣れましたけど、危機感は常に感じてますね」
「危機感?」
「仕事が少ないとやべぇ…ってなります」
「なるほどな」
岡本さんはPCを操作して画面を見せる。
「なら、こういうのはどうだ?」
「…これを?俺が?」
俺が引き気味に言うと岡本さんはまた苦笑した。
岡本さんから提案されたオーディション当日。
「…吐きそー」
オーディション会場前で呟く。
『……舞台?』
『そう舞台』
『岡本さん、マジで言ってます?』
『マジ』
『本気?』
『本気』
俺が固まっているのを見て岡本さんは呆れた。
『お前なー、苦手だからって避けてたら成長しないだろ』
『…何も言えません』
岡本さんの正論にオーディションを受けることにした。
「緊張するー」
「あれ?陽太?」
後ろから声をかけられて振り返ると千颯くんがいた。
「千颯くん!お久しぶりです!」
「久しぶり。元気?」
「はい!」
最後に会った時よりも大人になっててよりかっこいい。
「陽太もここのオーディション受けるの?」
「…はい」
「テンションガタ落ちじゃん」
千颯くんが苦笑する。
「…千颯くん、どの役ですか?」
「俺は全部受けるよ」
「…すげぇ」
一人でチーンとなってたら千颯くんが頭を撫でててくれた。
「ま、お互い頑張ろうぜ」
「…うす」
小さく頷くと千颯くんに背中を押されながら建物に入っていった。
後日、メンバーで集まった。
「俺、ナツのことめちゃくちゃ尊敬してる」
「は?」
「いや、元々尊敬してるけど、更に尊敬」
「パピー、どうしたの?」
スーも驚いて俺を見る。
「この前、舞台のオーディション受けたんだよ」
「へー」
「パピー、あんなに演技苦手だって騒いでるのに」
スーが意外、と言う顔をしてくる。
「…岡本さんに避けてたら成長しないって言われて納得した」
「「ああー…」」
二人が納得した顔をした。
「で、オーディションしてみてどうだった?」
「…周りの演技力が凄すぎて撃沈」
「その気持ちわかるー」
苦笑するナツ。
「自分なんて大根役者だってめっちゃ感じない?」
「めっちゃ感じるどころか隕石ぶつかったぐらいに思ってる」
「それ、破壊力やばいね」
スーも苦笑。きっと俺の落ち込み具合がわかったのだろう。
「元々ないのに更に自信が木っ端みじん…というか流れて消えた」
「…あちゃー」
スーが呟くとゆうが肩を叩いた。
「パピー、元気出せって。ほら、パピーの癒しだぞー」
背中に重さを感じて振り向くとトラと楓。
「俺の癒しぃぃぃぃ!!」
二人をギューっと抱きしめる。
「と言うか、中1と中2の男子で癒されるのか?」
「さぁ…?」
抱きしめられてる本人たちは不思議そうな口調で話してる。
「癒しぃぃ」
「パピーが壊れた」
「ゆう、今回は衝撃が凄かったみたいだからしょうがない」
ゆうとナツの会話が聞こえるが気にしない。
「俺頑張るぅぅぅ」
「パピー完璧に壊れてない?」
スーがナツとゆうに聞く。
「壊れてるな」
「もう好きなだけ癒されてもらおう」
ナツとゆうの声も聞こえたけど気にしない。
苦手なことに対しても頑張るから今はチャージさせて!!
幅を広げるなら苦手なこともチャレンジしないと!!
珍しくパピーがへこたれてる回でした。
いつもは拠り所なパピーの人間な部分を見て支えないと、と思った双子組(ナツ、ゆう)でした。
====
いいなど思った方は、ぜひブックマーク、評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )
感想もお待ちしております(^ ^)




