74曲目 First sky
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
ライブ当日。
1 部は11時開演なので6時に現場入りしてリハーサル兼位置確認。
それが終わるとシャワーを浴びてヘアセット、メイク、着替えて待機。
トラや楓は「お腹すいたー」と言いながらケータリングを食べたりしてた。
スーは受験の追い込みをナツやゆうに聞きながら勉強していた。
俺はセトリを確認。
「陽太、ちょっとは食べたか?」
岡本さんが隣に立った。
「ちょっとだけ。おにぎりと味噌汁食べました」
「お前、MCの時間もあるとはいえ、これから2時間歌って踊るんだぞ?」
ちょっと引いた顔の岡本さん。俺は苦笑する。
「もともとそんなに朝食べないんで大丈夫っす。この後、バナナ食べるし」
「本番中に倒れるなよ」
その言葉に苦笑しながら頷いた。
各々時間を過ごしていると移動の声がした。
「30分前です!!移動お願いします!!」
スタッフさんの呼びかけにみんな振り向く。
「じゃ、全員ちょっと集まれ」
岡本さんの声にみんな集まる。
「今日を楽しみにしてくれてるファンが集まってる。今までの練習の成果を全力で出してこい」
「「「はい!!」」」
「そして自分たちも楽しんできてくれ」
フッと笑う岡本さんの顔にちょっと驚きつつ全員で返事をした。
移動をして舞台の袖に集まる。
ここにいてもファンのザワザワした声がわかる。
「とうとうだな」
「全部席埋まってるかな」
ゆうとスーもソワソワしてる。
トラと楓もちょっと緊張してるのがわかる。
不思議なもので周りが緊張してると落ち着いてくる。
「大丈夫、この1年頑張ったんだから。来てくれてるよ」
「グッズも完売らしいぞ」
ナツも言うとトラとスーの目が輝いた。
「マジ!?」
「嬉しい!!」
二人の嬉しそうな顔にクスッと笑う。
「あと10分です!!配置お願いします!」
スタッフさんに声をかけられてステージの中央に行く。
「ね、円陣しない?」
「お、いいね」
みんなで円陣をする。
「じゃー、ここはリーダー」
俺が言うとナツは頷く。
「俺たちはまだまだ素人に毛が生えたぐらいだ。でもたくさんのファンの方が見に来てくれてる」
ナツが全員の顔を見る。
「岡本さんも言ってたけど、今日はファンの皆さんと一緒に楽しんで行こう」
「「ウェーイ!!」」
ゆうとトラが嬉しそうに言う。
「このライブは今後の俺たちの糧になると思う。ここからドームを目指そう!!」
「「「おう!!」」」
「行くぞ!!」
「「「おーー!!!」」」
グッと円陣をして全員でハグをする。
カーテンの向こうからは「きゃー!!」と声が聞こえた。
きっと俺たちの気合いが聞こえたのだろう。
スタンバイをするとイヤモニから【あと5分です】と入った。
ゆうと俺、ナツとスー、俺たちの1歩前、真ん中にトラと楓が背中合わせでスタンバる。
「陽太くん」
向かい側のナツに声をかけられる。
「この6人ってオーディション中に陽太くんがきっかけで仲良くなったの気づいてる?」
「…え?」
みんなが頷くのが見えるし、後ろでゆうが頷いてるのが振動で伝わる。
「陽太くんが俺たちを集めたんだから、責任持って俺たちを楽しませてね」
ニッと笑うナツ。
俺はキョトンとしたがすぐにクスッと笑う。
「おう、任せろ」
そう言うとみんな嬉しそうに笑う。
【30秒前!!】
イヤモニからカウントダウンが始まる。
さっきまで心臓の音がうるさかったのに落ち着いてる。
『陽太くんが俺たちを集めたんだから、責任もって俺たちを楽しませてね』
それなら責任もってメンバーを楽しませる!!
【3・2・1!!】
イヤモニのカウントダウンが終わると同時に暗転する。
カーテンが開くとスクリーン代わりの白い布に映像が映る。
1年前のデビュー発表で流れた映像だ。
そしてライブ発表の映像。
【そして今日、大空に羽ばたく!!】
【clear sky First LIVE 「First sky」開演】
その文字が映るとスクリーンの布が一気に上から落ちる。
ここから俺たちの出番だ。
「「「きゃーーー!!!」」」
スポットライトの眩しさと客席一面のペンライト。
背中がゾクッとする。
1曲目、デビュー曲「sky」のイントロが流れる。
「見上げた空 思い描く夢」
ゆうが歌い出すとさらに歓声が上がる。
最初の間奏で俺が客席に声をかける。
「記念すべき初ライブ!!俺たちと一緒に楽しもう!!」
「「いえーーーい!!」」
ファンも盛り上がる。
「メンバーも盛り上がってるー!?」
俺が煽るとみんなニッと笑った。
「「「いえーーーい!!」」」
メンバーもコール&レスポンスをする。
「全員で楽しもう!!」
そう言うと全員から「いえーーーい!!」と返事が返ってきた。
みんなで楽しむんだ!!
「盛り上がってるー?」
「いえーーーい!!」←打ち込みながら叫ぶ作者。
ライブが始まりました!
ナツの言葉は陽太にすごく響いたようです。
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