68曲目 最後の文化祭
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です
秋になり、最後の文化祭。
「あー、上田申し訳ないんだが」
「…今年は参加がNGですか?」
覚悟はしてたけど、実際にそう言われると思うとショックだ。
「いやいや、参加してくれ。というか参加しないと出席日数足りなくなる」
「え?マジですか?ギリギリっていうかもう休めないやつ?」
一瞬にして出席日数の方に思考が飛ぶ。
「年末、仕事調整してもらわないと…」
「休めはするけど休まなくていい日に休むなってことだよ」
山田先生が呆れたように言う。
「出席日数についてはまた今度話すからな。今は文化祭の話だ」
「あ、はい」
「今年も待機室にいてもらいたいんだがな、今年はもう時間を決めさせてもらう」
「時間?」
「ああ、去年は騒ぎ出したら連絡してたけど、今年はより混雑になりそうだからな。
一般公開時間の11時から16時まで待機室にいてくれ」
いつも9時から生徒だけが楽しんで11時から一般公開。
2時間は楽しめる。
「わかりました」
「あっさりしてるな。高校最後の文化祭だからもっと遊びたい!ってなるかと思った」
意外、と言う顔の山田先生に苦笑する。
「去年の体験してそれは言えないですよ。迷惑かけられないし」
「悪いな」
「いいえ。それに今年も2人が一緒に待機室にいるって言ってくれてるんで」
啓太と壮真がそう言った時、申し訳なさが勝って俺無しで楽しんで欲しいって言ったら怒られた。
「あー…ルールは守れよって言っといてくれ」
去年は教室内食べ物持ち込み禁止なのに持ってきてくれた。
「はい」
「俺は注意したからな」
それは目を瞑ってくれるってことだと俺は思うことにした。
文化祭当日。
「よーし!!まずはお化け屋敷行くぞー!!」
壮真に引っ張られて教室を出る。
「ちょ、落ち着けって」
「タイムミリットは2時間なんだから急ぐぞ!!」
「今回は壮真に賛成」
反対側の腕を啓太に掴まれて走る。
「ちょ、啓太まで!」
「お前ら!!走るな!!」
たまたま通った先生に怒られながら俺たちはお化け屋敷に向かった。
そこからは2時間を全力で楽しむ。
お化け屋敷、ゲーム、迷路、ジェットコースター、スタンプラリーなど今だから楽しめることを全力で楽しんで
あとは食べ物を買って待機室へ。
「やっきそば♪たっこ焼き♪」
「フランクフルトも買ったし、ポテト、チョコバナナも買った!楽しみー♪」
「足りなかったら俺と壮真が買いに行くからな」
3人で待機室に入ると山田先生がいた。
「「「あ」」」
「やっぱりなー。持ち込むなって言っただろうが」
呆れたような山田先生。
「いいじゃん、ヤマセン見逃してー」
「それ、去年も言ってたぞ」
ため息の山田先生。
「今年は警備も兼ねて俺がここにいるから。なんなら勉強見るぞ?」
「嬉しいけど今じゃないなー」
啓太が苦笑する。
「あ、山田先生用の焼きそばないぞ」
俺がそう言うと山田先生は止める。
「やめい。俺のことは気にせんでいい」
「えー、でも一緒に食べたいじゃん」
壮真が不貞腐れて言う。
啓太も頷く。
「…ちょっと待ってろ」
教室を出て10分後、手には焼きそばと飲み物4つ。
「ほら、好きなの選べ」
緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶が並べらた。
「ありがとうございます!」
「いいんですか?」
「やっさしー!」
「今回だけだぞ」
ため息をつく山田先生。
口は悪いけど優しいんだ。
「じゃあ、明日俺たちがヤマセン分のクレープも買ってくるね!」
「あとワッフルとコーヒーですね」
「甘いもんばっかじゃねーか」
「先生、甘党じゃん」
俺が言うと山田先生は諦めたような顔。
「明日は俺の分のチョコバナナも買ってきてくれよ」
「「「はーい!!」」」
そこからはみんなでパーティー状態。
山田先生は見回りの時間もあったからいない時間もあったけど、俺たちといてくれてた。
外では楽しそうな声が響いてる。窓から眺めていると啓太が聞いてきた。
「待機室にいるのに、なんか楽しそうだな?」
「んー、まぁね」
「俺たちだけ特別な文化祭の楽しみ方してるもんな!」
肩をくんできた壮真の言葉に頷いた。
俺たちだけの特別な文化祭は一生ものの思い出になる。
高校最後の文化祭を楽しむパピー。
山田先生、今回は(も)寛大です。
羨ましいと思いつつも、自分たちのような過ごし方は特別と思えるのもいいですよね。
ちなみに後夜祭での告白タイムはパピーへの告白はNGとアナウンスされてブーイングの嵐という設定です。
文化祭って後夜祭がメインになりがちなことありますよね。
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