表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/73

7曲目 一緒に仕事をしたいです!!

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!


毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)

3次の発表の1週間後に通知が届いた。

「母さん、通知が届いたんだけど」

「うん」

「最終選考は2泊の合宿らしくて、事前説明に親も一緒に来て欲しいって」

「あら」

母さんに通知を渡す。

詳細を読む母さんは携帯のスケジュールを確認する。

「土曜日なら大丈夫そうね。わかったわ、お母さんが行くからお父さんにも言っておくわね」

「うん、ありがとう。俺も父さんに言うね」

「はいはい」

最終選考まで進んだことを父さんに報告したら「そうか」で終わった。

これは怒っているのだろうか?

でもなー、一応許可もらってオーディションしてるし。

悶々としながら自分の部屋に戻った。


説明会の日。

俺たちは事務所の会議室に集められた。

「皆様、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。最終選考について説明させていただきます、私、株式会社first starの藤井と申します」

いつも審査員にいたイケメンさん、藤井さんが説明を始める。

「まず、日程についてですが、8月3日から5日の2泊3日で行います。

宿泊先は弊社の合宿所でセキュリティーも許可を受けている関係者、業者しか入れないようにしております」

「事務所の合宿所なんてあるのね」

母さんが呟く。俺もそれに頷く。

「また、食事面に関しても専属の調理スタッフがおり、3食提供いたします。アレルギーがある場合、机に配布しておりますアンケートにご記入をお願いいたします。別で食事を用意いたします」

母さんの手元には書類がいくつかある。親に説明することが多いんだなーと思った。

「部屋は1人1部屋を用意、風呂とトイレは共用になります。清掃スタッフが衛生管理をしておりますが、3日間の各個人の部屋には入りませんので、お部屋の管理はご本人にしていただきます。貴重品に関しては各部屋に金庫があるのでそちらで自己管理となります」

藤井さんが一通りの説明をする。

「説明は以上となります。未成年のお子様をお預かりをさせていただきますので、親御様の不安要素があればこの場で解消させていただければと思います」

質問タイムになって、親やオーディション生から質問が出て、藤井さんが答えていく。

それを聴きながら配られた資料を見て、いよいよなんだな、と思った。


その後、親を対象とした説明が別にあるらしく、その間俺たちは個別インタビューを受けることに。

「今回のインタビューは最終オーディションの特番の時に使用することになりますので、よろしくお願いします」

よくオーディション会場にいるスタッフさんが説明をしてくれた。

俺たちが返事をすると、ドアが開いた。

「へ?」

そこにはこの番組のメインMCのタレントの高野さん。

みんな驚きを隠せない。

「みんな、こんにちは」

「「こんにちは!!」」

全員で返事をする。ニコニコと嬉しそうだ。

「今日は特別に来させてもらいました。みんなに激励を、と思ってね」

「…すげー」

トラが隣で目をキラキラさせている。

全員を見渡して高野さんはうん、と頷く。

「皆さん、最終オーディション進出、おめでとうございます。次が本当に最後です」

急に空気がピリッとする。

「次のオーディション、プレッシャーで自分の思うように動けないかもしれませんが、後悔はしないように全力を出し切ってほしいです」

そう言う高野さんは優しく、どこか芯がある目をしていた。

「このオーディションは今後、みなさんの人生に影響するし、このオーディションを見た視聴者にも刺激を与えていると僕は思ってます。どうか、多くの人に夢や希望を与えてください」

俺はギュッと拳を強く握る。

「キミたちの“全力”を期待しています。そして一緒に仕事をできる日を楽しみにしています」

そう言って高野さんは部屋を出て行った。

「芸能人ってやっぱりオーラが違う」

ナツが呟く。それにトラが頷く。

「そっか、オーディション受かったら番組にも定期的に出れるんだっけ」

他のオーディション生がザワザワしている。

いつか高野さんと仕事ができるように頑張ろう、と改めて決めた。


夏休み前の最後の登校日。

俺はクラスのやつらに囲まれていた。

「なーな、最終オーディションいつなん?」

「それは言えない決まりがあるんで」

「頑張ってね!応援してる!!」

「うん、ありがとう」

みんなキャイキャイしてる。

それを掻き分けて帰路につく。

「お前、疲れてんなー」

「よ、人気者」

いつも一緒にいる壮真(そうま)啓太(けいた)に笑われる。

二人は1回目の時もずっと仲が良い親友だ。

「いや、疲れるだろ。TV出た瞬間に仲良しぶるなんて」

げっそりとしていると二人はは苦笑した。

「まー、頑張れよ。受かっても受からなくても俺らは変わらないでいてやるよ」

「そりゃありがたい」

啓太らしい励ましに俺は背伸びをした。

「あ、でも受かってライブやるってなったらチケット取ってくれよ」

「おいこら!」

軽く蹴りを入れると壮真はじょーだんだよ、と笑った。


ナツとトラと高野さんと仕事ができるようにまずは全力でやるんだ!

MCの高野さんはイメージは35歳ぐらいの落ち着いた方で、よくMCに呼ばれる国民的MCさん。

親友の壮真くんは初登場。

啓太は「過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」の主人公、中倉蓮華の弟くんです。

実は壮真くん「22と1/2、 あんな恋がしたいと思った」で啓太に遊べと叫んだ彼です。(って今決めました)

二人にはちょこちょこと陽太をいじってもらいましょう。


(よかったらそっちも読んでみてくださいm(_ _)mぺこり)


====

いいなど思った方は、ぜひブックマーク、評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

感想もお待ちしております(^ ^)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ