47曲目 初のMV撮影だ!
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
9月下旬の土曜日。
今日と明日はMVの撮影日だ。
「わー、ドキドキする」
楓が隣でソワソワしてる。
土曜の今日はレギュラー番組の収録があるけど、今日は俺と楓は無い日。
だから先に現場入りしてセットしてもらってる。
「俺、11時ぐらいになったらナツとトラ迎えに行くから、スタッフの皆さんの言うとおりに動くようにな」
「「はい」」
岡本さんが控え室に顔を出して声をかけたら、また出て行った。
今日は特に忙しそうだ。
「じゃあ、上田くんからヘアセットするからこっちに」
メイクさんに呼ばれて鏡の前に座る。
「あれ?なんか緊張してるね」
このメイクさんは番組前にしてくれるメイクさんとは違う人だけど、
この前、衣装合わせの時にヘアセットの打ち合わせもしたから2回目だ。
フランクで喋りやすい。
「そりゃそうですよ。MVなんて撮ったことないし」
「そっか、clear skyはデビュー曲だもんね」
「はい」
ガッチガチになっているのか、メイクさんが苦笑。
「緊張しちゃうよねー。何かで緊張ほぐせればいいけど」
「…緊張ほぐせること?」
ちょっと考えてよし、と決めた。
この後、めちゃめちゃ楓と遊ぼう。
2人ともセットして、写真撮影から始まった。
MVは全員揃ってからなので、今日は揃うまで個々の撮影。
今回のこれが初のアーティスト写真になるらしい。
「いいねー、今度はちょっと微笑む感じにできる?」
「はーい」
あの後、楓と俺の携帯ゲームでめちゃめちゃ遊んだから緊張はそれなりにほぐれた。
撮ってもらった画像も見たけど、ちゃんと笑顔もできてた…と思う。
何枚か写真を撮ってると、ニヤニヤしてるトラが見えた。
「…おい、笑ってんなよ」
「笑ってないよ!パピーかっこいいなって!」
「顔がニヤけてんだよ!!」
そんなやりとりをしつつ、順調に撮影していく。
写真撮影は雑誌を何回かやってたからそのおかげかも。
4人分の写真撮影が終わったタイミングでゆうとスーが到着。
「4人は遅くなったけど昼休憩してていいぞー」
岡本さんの言葉に4人で返事をする。
「今回、お弁当用意してるのでよかったら食べてください」
スタッフさんに声をかけられてみんなで取りに行く。
「わー!弁当とお菓子もある!」
「すごいな」
トラがはしゃいでお弁当とお茶を取る。
ナツもしみじみ感動してるみたいだ。
「みんなでお弁当食べよー」
楓がルンルンしているのを見てクスッと笑ってしまった。
ゆうとスーも撮影が終わったら合流。
2人は先にお昼を食べてたみたいだ。
「とうとうMV撮影だって」
「ドッキドキなんだけど」
スーもゆうも落ち着きがない。
すると楓がゆうの膝に座る。
「ゆうちゃん、アーン」
楓が差し出したお菓子をゆうはびっくりしながら食べる。
「楓!俺にも!」
「うん!アーン!」
スーにも差し出して嬉しそうに食べる。
それを見たトラもアーンをもらいに行く様子を見て俺は目に手を当てて天を仰ぐ。
「…ナツ、尊すぎて俺は天に召してしまいそうだ」
「気持ちはわかるけど落ち着いて」
2人で携帯でみんなの様子を録画していると、それを岡本さんに撮られていたのをデビュー後にSNSで知ることになる。
「じゃあ、音お願いしまーす」
撮影準備も整ってMV撮影がスタートした。
最初にみんなでのダンスしている様子を撮っていく。
爽やかでポップな曲なのでハードな感じでは無いけど、カメラの前っていうのが緊張だ。
「あ!ごめんなさい!」
スーがミスったのか謝る。
「カットー。もう一回!」
「みんなもごめん」
「大丈夫、大丈夫。気にしない」
ナツが背中をポンポンッと叩くとスーは頷く。
「みんな、もっと楽しそうに踊れるかな?ポップな曲なのに真顔すぎて」
監督に言われて全員で返事をする。
そこからも何度も踊っていくけど、やっぱもっと楽しそうにしてほしいと。
一旦休憩になって椅子に座る。
「どーやったらみんな緊張しなくなるかな」
俺が呟くと後から頭を叩かれる。
「いて」
「緊張しない方が無理だろ。初めてのMV撮影なんだから。
今までもレッスンで笑顔意識してダンスしてなかったろ」
振り返ると岡本さん。
「何回も撮影してるアーティストでもミスはする。
お前たちなんて素人に毛が生えたもんだ。だから明日も一日スケジュール確保してんだろ」
腕を組んでニッと笑う岡本さん。
「だから、もっとのびのびやれ。お前らの色見せてやれ」
全員の頭をポンッと頭を撫でてスタッフさんに声を掛けてどこかに行った。
「…かっけー」
「さすがボス」
トラとスーが呟く。
「ボスって…いつの間に?」
「さぁ?」
ナツとゆうが苦笑する。
岡本さんの大人の余裕に俺もカッケーと思いながら、どこかみんなリラックスしているのがさすがと思った。
初めてのMV撮影は前途多難?
MV撮影が始まりました!
みんなでドッキドキしながらの撮影です。
岡本さんの大人としての背中押し、かっけーです。
====
いいなど思った方は、ぜひブックマーク、評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )
感想もお待ちしております(^ ^)




